文豪が誘うノスタルジックな世界 後編
こんばんは🌃
こちらの記事の続きになります↓
太宰治 葉桜と魔笛
こちらはタイトルから引き込まれますね。
病気の妹がある男性と交わしていた文通をめぐる秘密。
姉妹の愛が散りばめられたお話でした。
展開を追っていくと、やっぱり太宰治は天才だなぁと感じました。
小川未明 月夜とめがね
こちらは老婦人とめがね売りの男性、訪ねてきた少女の心温まるお話です。
眠れない夜に読みたい作品です。
泉鏡花 外科室
こちらは写真を撮らなかったのですが、私の中で一番「?」がついた作品です。
一回軽く読んだだけでは、ストーリーがよくわかりませんでした。
お家に帰って、青空文庫で読み直してようやくストーリーが繋がりました💡
お家に帰ってから再び作品と向き合う。
こういった楽しみ方もありですね。
手術で麻酔を拒む婦人。
戯言で秘密を喋ってしまうのが怖いとのこと。
まわりの説得にも応じず、医師はついに執刀します。
実は医師と婦人は9年前に互いが一目惚れをしていて、それ以来の再会。
しかし術中に婦人は「私のことを知りますまい。」と言って医師からメスをとって自らの胸を切って死んでしまいます。
医師は「忘れません。」と言う。
その医師も(たぶん自殺で)死ぬ、というストーリーでした。
婦人は結婚をしているけど、当時は今みたいな恋愛結婚が主流でなかった時代。
そんな時代の純愛というか悲恋がなんともいえず、外科室という特殊な設定と相まって不思議な世界観を醸し出していました。
谷崎潤一郎 秘密
刺激を求めて女装をして、街に繰り出す主人公。
出会ったのは昔の女。
目隠しをして人力車で運ばれ、秘密の逢瀬を重ねていく。
しかし主人公は、秘密を暴きたくなってしまう。
秘密を暴いた時、その女への興味は失せ、更なる刺激を求めていく。
というストーリーでした。
秘密は秘密のままがいいのかもしれない。
そんなことを思わせる作品でした。
イラスト付きの本が、「乙女の本棚」というシリーズででています。
とっつきやすいので、まずはここから入ってみるのも良いかもしれません。
文豪の世界観に触れた後は、アフタヌーンティーで一息つきました🫖
多数の会場で結婚式が行われているので、新郎新婦さんの姿に幸せをお裾分けしてもらいました💕
その後、縁がある日枝神社に久しぶりに足を運びました。
お参りして、おみくじをひきました。
結果は…なんと大吉!✨
良いことがあるといいなと思います🥰
和をひたすら感じたGWでした。
例えば萩原朔太郎などは、世界の中心で愛を叫ぶに出てくるサクちゃんの名前の由来くらいの知識しかありませんでした。(恥ずかしいですが。)
そんな私でも、企画展を通して作品の導入として楽しむことができましたし、これをきっかけとしてたくさんの作品を読んでみたいと思いました。
ちなみに、青空文庫ではネットで無料で文豪たちの作品を読めるので、私はこちらを活用してよく読んでいます。
本の良さも別にありますけどね📕
文豪が誘うノスタルジックな世界、企画は6月11日までやっています。
皆さんもよろしければぜひ!
読んでいただき、ありがとうございました♪
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