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オリジナル連載小説 【 THE・新聞配達員 】 その22



22.   まっ昼間は別の顔



早く誰かに言いたくて配達が早くなっていく。
それでも新聞を入れ忘れることなど無い私。
本当にこの仕事に向いているんだと思った。


どれくらい配達時間が遅れたんだろう?
時計が無いから分からない。


空の色で判断してみる。
いつも空が白み始める場所より
大分手前で白み始めた。
45分くらいか?
1時間は遅れてない感じだろう。



いつもコーヒー休憩をしているコンビニの時間
プラス30分間くらい。


配達が終わったので、余った新聞を見た。
いつも通り2部余りだ。予備で持ってきた2部。
入れ忘れは無いだろう。
完璧だ。


お店に帰った。
まだ自転車を停めるスペースが2台あった。
私より遅い奴が一人居るみたいだ。



食堂から食器を洗う音が聞こえてくる。
優子さんだ。


「おかえりー!遅かったね。どっかで寝てた?」

「いやいや、聞いてくださいよ!上から落ちてきたんですよ!」

「何が?」

「人が!」

「人?」

「そう!人!人です人!黒い服の女の人がドサって!」

「あちゃー。もう経験したんだねー。」

「えっ?」

「私もあるよ。ピューって落ちる瞬間を見たことが・・・・・
ぎゃーーーっ!!


わーーーっ!!

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