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大学生の頃は、授業にも行かないで、情報雑誌「ぴあ」を片手に、関東一円の名画座を巡っていました。 サラリーマンになってから30年は、映画からは遠ざかっていましたが、定年退職後は、そ…
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#ホラー

映画「IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」2019年アメリカ

映画「IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」2019年アメリカ

映画「IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」2019年アメリカ

本作の原題は "IT : Chapter Two"。
スティーブン・キングの原作小説では並行して描かれていた、前作から27年後の物語です。
正式な続編であり、完結編でもあります。
前作を見ていない方は、完全ネタバレになっていますので、注意してください。

前作で13歳だった「負け犬クラブ」のメンバーたちも、すで

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映画「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」2017年アメリカ

映画「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」2017年アメリカ

映画「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」2017年アメリカ

「ホラーの帝王」スティーブン・キングが1986年に発表した小説を原作とした映画です。

まず邦題タイトルに一言。
映画の原題は、ズバリ"IT"だけです。
これに「“それ”が見えたら、終わり。」というサブタイトルはちょっと余計ではないかという気がしてしまいます。
同じホラー映画「死霊館」シリーズには、「 悪魔のせいなら、無罪。」

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映画「パラノーマル・アクティビティ5」2015年アメリカ

映画「パラノーマル・アクティビティ5」2015年アメリカ

このシリーズは、最初の2本と、日本で作られた特別版を見ています。
とにかく低予算で作られているシリーズですから、そこそこ当たれば映画会社も元は取れます。
監視カメラや、ポータブル・ビデオの映像を繋いで、臨場感と恐怖心を演出するアイデア一つで、どこまで観客を惹きつけられるか。
本シリーズの恐怖演出のベースにあるのは、ファウンド・フッテージ・フォーマットです。
つまり、フィクションと現実が混合したスト

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映画「空飛ぶ生首」1960年アメリカ

映画「空飛ぶ生首」1960年アメリカ

Amazon プライムで見つけました。
B級ホラー映画は、決して嫌いではありませんが、これはB級にも届かないC級ホラーということになりますね。
お金がかかっていようといまいと、ホラー映画なのですから、怖ければ何も文句は言いませんが、恐怖演出があまりにも雑で、ギャグと紙一重。
原題は、”Tormented”ですから、まあ「悩まされた」くらいの意味ですが、これに「空飛ぶ生首」という邦題をつけたのは、明

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ザ・ナイト・ハウス 2021年アメリカ

ザ・ナイト・ハウス 2021年アメリカ

ザ・ナイト・ハウス

ディズニー+の作品群の中で、ホラー映画があったのは意外でした。
しかも、2021年製作の最新作です。
ホラー映画ファンとしては、これは見逃してはないということで鑑賞いたしました。
醜悪なクリーチャーや、モンスターが襲い掛かってくるタイプのホラー映画ではなく、ジワリジワリと恐怖を醸成させてくる心理ホラーです。
突然夫に自殺されてしまうのが、主人公のベス。
夫がいなくなった家に、

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アナベラ 死霊館の人形 2014年アメリカ

アナベラ 死霊館の人形 2014年アメリカ

映画は一本ヒットすると、やはり作り手としては、「柳の下のドジョウ」は、何匹も狙いたいものでしょう。映画界全体がそんな体質になって来てしまいました。
それには、ファン気質というものが、昔に比べてかなりマニアックになり、熱量も高くなってきたという背景があるのかもしれません。
本作は、「死霊館」シリーズのスピンオフ作品。
このスピンオフという響きだけでも、ちょっと「語りたい」系のファンたちにとっては、多

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来る 2018年東宝

来る 2018年東宝

2018年製作のJホラーです。

まだ未見の人は、どうか読まれませんように。
完全ネタバレです。

監督は、中島哲也。
「嫌われ松子の一生」「告白」を作った人です。
役所広司主演で「乾き。」というのもありますが、これは未見。
でも、気になっていた作品です。
こうして並べてみると、どれもヒトクセもフタクセもありそうな作品ばかり。
この監督は、CMを主戦場にしていた人のようで、インパクトのある映像セン

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死霊館 エンフィールド事件 2016年アメリカ

死霊館 エンフィールド事件 2016年アメリカ

死霊館 エンフィールド事件

引き続いて、前作「死霊館」の続編を鑑賞しました。
実存する霊能力者夫婦と、実際にあったポルダーガイスト事件の実話を基にした映画化です。
主要キャストは前作からそのまま引き継がれ、監督も同じくジェームズ・ワンが当たっています。
前作のブログで、ホラー・ジャンルで、一作目を超える出来の二作目はほぼ皆無と力説してしまいましたが、なんのなんの。
本作は、ちょっと前言撤回と、平

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死霊館 2013年アメリカ

死霊館 2013年アメリカ

死霊館

Amazon プライムに「死霊館」と名のつくホラー映画が何本かありました。
どれが怖そうかと選ぶよりも、こういう場合はまずシリーズの1本目から見るのが常道。
大抵の場合は、1作目が一番怖いことになっています。
とにかく、ホラー映画はそこそこ当たれば、シリーズものになることが多いジャンル。
そりゃそうです。
ホラー映画の多くは、観客の「怖いもの見たさ」という本能的な映画鑑賞モチベーションを

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