sukebezizy

定年退職後、野菜作りをしています。 趣味はカラオケ・読書・映画鑑賞・イラスト・旅行。

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定年退職後、野菜作りをしています。 趣味はカラオケ・読書・映画鑑賞・イラスト・旅行。

マガジン

  • 読書ノート

    本屋の息子なので、読書は今でも道楽の王道。 iPad のヘビー・ユーザーなので、僕のスタイルは、すべての本を裁断して、電子書籍化。 いつでもどこでも、マイiPad をスワイプしながら読書を楽しんでいます。 不思議なもので、蔵書の全てが、iPad の中に入っていると、まだ読んでもいない本の蘊蓄が、すべて自分の知識になっているような気になりますね。

  • イラスト映画劇場

    大学生の頃は、授業にも行かないで、情報雑誌「ぴあ」を片手に、関東一円の名画座を巡っていました。 サラリーマンになってから30年は、映画からは遠ざかっていましたが、定年退職後は、その30年を埋めるようにまた映画を見始めています。 感想は、道楽のイラスト付きで。 下手くそで、申し訳ない!

  • コラム

  • 野菜を作ろう

    東京都青梅市小木曽で、野菜を作っています。 素人ではありますが、野菜ソムリエの資格は取りました。 2020年からは、直売所を作って、販売も開始。 一端の百姓を目指して、まだまだ修行中です。

  • iPad マンガ劇場

    今でもはっきり覚えているのは、人生で一番最初になりたいと思った職業が漫画家だったこと。 本屋の息子でしたから、こと漫画に関しては、恵まれた環境で育っておりました。 小学校の頃には、ストーリー漫画を、次から次へと描いていた記憶があります。でも、描き終わった記憶はなし。 飽きっぽかったので、すぐに放り出していました。 今更ですが、4コマ漫画ならと思い立ちました。

最近の記事

読書「黄色い部屋の秘密」ガストン・ルルー

密室トリックのミステリーとしては、古典中の古典です。 発表されたのが、1907年といいますから、今からもう100年以上も前。 ミステリー黄金期のアガサ・クリスティやエラリー・クイーンが登場するはるか以前の作品です。 これも読み逃していたクラシック・マスターピースの一冊。 ミステリーがこの世に産声を上げたのが1841年。 エドガー・アラン・ポーの短編小説「モルグ街の殺人」が世界初の推理小説というのが定説ですから、本作発表はそれから66年後ということになります。 その後、イギリ

    • 読書「すべてがFになる」森博嗣

      理系ミステリーというジャンルの一冊。 作者森博嗣氏は、名古屋大学の工学博士というゴリゴリ理系の作家です。 本作は、その筆者の小説デビュー作。 発表されたのは1996年で、この年から始まった講談社主催のメフィスト賞の第一回受賞作品です。 この作品メチャ推しのYouTuberがかなり多かったので、どんなもんかと手に取った次第。 実は、筆者の作品としては、すでに短編集「どちらかが魔女」は読了済み。 他に「スカイ・クロラ」を仕入れ済みだったのですが、本作の評価があまりに高

      • 映画「妻は告白する」1961年大映

        若尾文子といえば、大映の看板女優だった人ですね。 大映といえば、僕らの世代ではなんといってもガメラ・シリーズ。 それから「大魔神」を代表とする時代劇特撮シリーズ、そして「座頭市」「眠狂四郎」シリーズといったあたりは、映画館で見ていた記憶はあります。 しかし、それらのヒット・シリーズでは、この人にお目にかかることはありませんでした。 これらの大映映画を子供向けとすると、この人の活躍した映画は、いわば大人の映画部門。 「女が愛して憎むとき」「獣の戯れ」「悶え」「帯をとく夏子」など

        • 読書「インシテミル」米澤穂信

          殺人は、もちろん犯罪です。 現実世界の中で発生すれば、当然犯人は逮捕され、法の裁きを受け、場合によっては死刑です。 たいていの人は、出来れば自分の身の回りでは起こってほしくないものと思っているでしょう。 ところが、これがフィクションの世界では少々取扱い方が違ってまいります。 殺人を素材にした犯罪小説やミステリーは、これまでも星の数ほどに、発表されています。 そして、それを原作にした映像作品ともなれば、さらにおびただしい数になります。 なぜ、それほどの作品が、本日現在も生ま

        読書「黄色い部屋の秘密」ガストン・ルルー

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        記事

          読書「殺戮にいたる病」我孫子武丸

          またしても秀逸な叙述トリックにやられました。 特に選んでいるわけでもないのですが、評判のミステリーを読んでみると、圧倒的に叙述トリックを使っている作品が多いんですね。 最近読んだものでは「十角館の殺人」「イニシエーション・ラブ」「葉桜の季節に君を想うということ」「ジェリーフィッシュは凍らない」「シャドウ」などなど。 ことごとくこのトリックを巧みに使って、あっと驚く大どんでん返しを仕掛けた傑作でした。 このトリックは、犯人が仕掛けるトリックではありません。 作者が読者に、直接

          読書「殺戮にいたる病」我孫子武丸

          読書「百万ドルをとり返せ!」ジェフリー・アーチャー

          「コン・ゲーム」(con game)は、信用詐欺や取り込み詐欺を指す言葉です。 「コン」は「コンフィデンシャル(信用)」の略語。 つまり、巧妙な罠をしかけて、相手を信用させて、金品を巻き上げる行為をいいます。 要するに人をだますわけですから、もちろん犯罪です。 ところが、これが小説や映画になるとやたらと面白いわけです。 コン・ゲームは犯罪ではあるのですが、この「ゲーム」という表現がクセモノ。 殺人や暴力などの凶悪犯罪は登場せずに、知的な頭脳犯罪が展開されていきますので、かな

          読書「百万ドルをとり返せ!」ジェフリー・アーチャー

          映画「バイオハザード」2002年アメリカ

          Amazon プライムで鑑賞しました。 老後のためにと、撮りためたDVDが5000枚近くあるのに、なぜか実際に「老後」になってみると、引き出しのDVDを引っ張り出してくるよりも、Amazon プライムの映画を見てしまうのはなぜでしょうか。 鑑賞し終わってから、もしやと思い、Excelで作ったDVD在庫リストを確認したところ、なんと本作もきちんと録画してあるではありませんか。これでは、何のために録画してきたのかわかりませんね。とほほです。 サラリーマン現役時代は、さすがに忙し

          映画「バイオハザード」2002年アメリカ

          映画「ミーガン」2022年アメリカ

          Amazon プライムの映画のサムネイルを見て、ちょっと気になったホラー映画があったので鑑賞しました。 やはり、猛暑の夜はホラー映画を見て、涼しい気分になりたいもの。 スタッフ・ロールを見たら、またしてもこの人の名前がありました。 プロデューサーを務めたのがジェームズ・ワン。 このジャンルの映画においては、この人は一時期のスティーブン・スピルバーグ髣髴させるがごとく、精力的にプロデュース業に勤しんでいるようです。 「ミーガン」(原題:M3GAN)は、コロナ騒動真っ只中の20

          映画「ミーガン」2022年アメリカ

          映画「キングコング対ゴジラ」1962年東宝

          ゴジラの怪獣対決シリーズで、ゴジラの名前が後に来るのは本作だけです。 (訂正。「モスラ対ゴジラ」があるとのご指摘をいただきました。陳謝) 巨大怪獣としては、先輩格となるキングコングに敬意を表したというところでしょう。 キングコングの権利を所有するRKOとライセンス提携をして、鳴り物入りで製作されたのが本作。 僕がこの映画を初めてみたのは、大宮東宝白鳥座だったことは今でも覚えています。 東宝チャンピオン祭りでしたね。 Wiki によれば、本作は1970年と1977年に再上映され

          映画「キングコング対ゴジラ」1962年東宝

          読書「十角館の殺人」綾辻行人

          ミステリー紹介の読書系YouTuberのチャンネルを見ていると、とにかく、とにかく誰の動画にも登場しまくるのが本作です。 皆さんもう大絶賛。ケチをつけようなどという人は皆無です。 作者は綾辻行人。本作がデビュー作です。 今の若い人たちの心をどれだけ掴んでいるんだと感心したのですが、本作が発表されたのはなんと1987年。 今からもう37年も前の作品なんですね。 驚きました。 そんな長きにわたって、ミステリー・ファンを魅了し続けてきた本作は、現在までの累計売上が670万部といいま

          読書「十角館の殺人」綾辻行人

          読書「ユダの窓」カーター・ディクソン

          YouTubeの「海外古典ミステリー」ランキングで、これまでに読んだことのある数々の傑作ミステリーを抑えて、堂々一位に輝いていたのが本作でした。 カーター・ディクソンは、ジョン・ディクスン・カーの別名義です。 彼の名前は、ミステリー・ファンとしては「密室トリックの名手」としてもちろん知っていました。 ミステリー界の中では大御所です。 しかし、個人的には彼の作品を読むのは、恥ずかしながら今回が初めて。 この「ユダの窓」というタイトルもこのランキングで初めて知りました。 彼の作品

          読書「ユダの窓」カーター・ディクソン

          映画「めぐり逢い」1957年アメリカ

          そういえば、しばらく恋愛映画を見ていないなあと反省。 前期高齢者にもなってくると、このジャンルは敬遠しがちになってくるようです。 そこで、肩の凝らないラブコメはないかと、DVDの在庫をあたったら、これが目に留まりました。 1957年の作品ですから、ほとんどクラシック。 やはりこれも、「見ておきたい作品リスト」には入っていたのですが、ずっと引き出しの中で眠っていた作品です。 見たい理由というのは、やはり主演女優ですね。 「映画とは、日常ではお目にかかれない美女を楽しむエンター

          映画「めぐり逢い」1957年アメリカ

          読書「シャドウ」道尾秀介

          道尾秀介は、2004年に長編小説『背の眼』で第5回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞しデビュー。 2007年に本作『シャドウ』で第7回本格ミステリ大賞を受賞。 その後も数々の賞を受賞し、人気作家としての地位を確立しています。 クラシック・ミステリーしか知らないロートル・ファンなので、最近のミステリーは、読書系YouTuber のおすすめ動画を参考にしているのですが、本作の著者・道尾秀介氏を激オシする方はかなり多い印象です。 彼ら(あるいは彼女ら)が、口をそろえて言うのは、緻

          読書「シャドウ」道尾秀介

          映画「質屋」1964年アメリカ

          社会派シドニー・ルメット監督のなんとも重量感たっぷりの映画です。 ハリウッド映画のような快活なエンタメ性はほぼ皆無。 いかにもニューヨークでつくりましたと言わんばかりの知的で、自虐的で、辛辣なテイスト。 見終わっても爽快感はなく、ドローンとした鬱屈感が靄のようにかかり、得体のしれないデブリがクッキリと体内に残るのがわかりました。 それもそのはず。 本作は、第二次世界大戦のホロコーストを生き延びた中年男が、ニューヨークの裏町で質屋を経営しながら、その恐怖の体験をフラッシュバッ

          映画「質屋」1964年アメリカ

          映画「テキサスの五人の仲間」1966年アメリカ

          騙されるのが好きな人なんていないでしょう。 もちろん僕もそうです。 悪意を持って、あるいは金銭を巻き上げる目的で、他人をだまそうとする者たちを通常は詐欺師といいます。 日本の刑法においては、詐欺罪は第246条に規定されていますね。 簡単に言ってしまえば「人を欺いて財物を交付させた」場合に成立します。 刑法第246条では、詐欺罪に対する罰則として「10年以下の懲役」が定められています。 罰金刑はなく、有罪判決を受けた場合は懲役刑が科されます。 刑法上は詐欺罪は一般的に思

          映画「テキサスの五人の仲間」1966年アメリカ

          読書「Yの悲劇」エラリー・クイーン

          エラリー・クイーンの最高傑作と誉れ高いのが本作です。 「Xの悲劇」に続いて執筆された元舞台俳優探偵ドルリー・レーンが活躍するシリーズの第二作目です。 物語の中に、前作ロングストリート事件の話題が、ちょいちょい出てきます。 ワトスン役となるサム警視や、ブルーノ地方検事も引き続き登場。 レーンの住むハムレット荘の執事フォルスタッフや、メーキャップ係のクエーシー老人なども不動のキャスティング。 今でこそ、エラリー・クイーン著作となっていますが、発表当時は前作同様バーナビー・ロス名義

          読書「Yの悲劇」エラリー・クイーン