sukebezizy

定年退職後、野菜作りをしています。 趣味はカラオケ・読書・映画鑑賞・イラスト・旅行。

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定年退職後、野菜作りをしています。 趣味はカラオケ・読書・映画鑑賞・イラスト・旅行。

マガジン

  • イラスト映画劇場

    大学生の頃は、授業にも行かないで、情報雑誌「ぴあ」を片手に、関東一円の名画座を巡っていました。 サラリーマンになってから30年は、映画からは遠ざかっていましたが、定年退職後は、その30年を埋めるようにまた映画を見始めています。 感想は、道楽のイラスト付きで。 下手くそで、申し訳ない!

  • 読書ノート

    本屋の息子なので、読書は今でも道楽の王道。 iPad のヘビー・ユーザーなので、僕のスタイルは、すべての本を裁断して、電子書籍化。 いつでもどこでも、マイiPad をスワイプしながら読書を楽しんでいます。 不思議なもので、蔵書の全てが、iPad の中に入っていると、まだ読んでもいない本の蘊蓄が、すべて自分の知識になっているような気になりますね。

  • コラム

  • 野菜を作ろう

    東京都青梅市小木曽で、野菜を作っています。 素人ではありますが、野菜ソムリエの資格は取りました。 2020年からは、直売所を作って、販売も開始。 一端の百姓を目指して、まだまだ修行中です。

  • iPad マンガ劇場

    今でもはっきり覚えているのは、人生で一番最初になりたいと思った職業が漫画家だったこと。 本屋の息子でしたから、こと漫画に関しては、恵まれた環境で育っておりました。 小学校の頃には、ストーリー漫画を、次から次へと描いていた記憶があります。でも、描き終わった記憶はなし。 飽きっぽかったので、すぐに放り出していました。 今更ですが、4コマ漫画ならと思い立ちました。

最近の記事

映画「去年マリエンバートで」1961年フランス

この映画は、いつかは見なければと思っていた映画のうちの一本です。 なかなか録画するチャンスには恵まれず、我が家のDVDの在庫にもなかったもの。 Amazon プライムの有料コンテンツで見つけました。 基本アマプラは、会員無料特典作品しか見てこなかったのですが、たまにはいいかと思い400円を払ってゲット。 こんな時代になってしまっては、TSUTAYA も GEO も商売にならないだろうなあなどと感慨にふけりながら、ポップコーンとソイラテを横において鑑賞いたしました。 監督は、

    • 読書「重力はなぜ存在するのか―世界の解像度を上げる物理学超入門」野村泰紀

      すいません。見栄を張ってしまいました。 「おじさんは、こんな本も読んでいるんだぞ。」 ただそれがいいたいがために、本書の電子書籍版を購入。 理解は出来なくても、読むことなら出来るぞというわけです。 本書の元ネタになっているのは、YouTube番組「ReHac-リハック」が、カリフォルニア大学バークレー校の教授野村泰紀氏を講師に迎えて収録した「ビジネスマンのための物理学入門」4回シリーズです。 それぞれ90分程度の講義内容は以下の通り。 第一回 古典物理学 第二回 相対性理

      • 読書「硝子の塔の殺人」知念実希人

        「『十角館の殺人』はまさに日本ミステリ界のマイルストーンでした。 それを皮切りに、法月綸太郎、有栖川有栖、我孫子武丸など錚々たる才能が日本ミ ステリ界に登場し、松本清張の活躍以来、縮小の一途をたどっていた本格ミステリの人気が一気に爆発して、新本格ムーブメントが起きたんですから」 本作は、ミステリーの解説書ではないコテコテの本格ミステリーです。 その中で、こうして日本の本格ミステリー誕生のリアルな経緯が説明されるわけです。 こちらは、中学高校時代に、松本清張や横溝正史、森村誠

        • 読書「リミット」五十嵐貴久

          なんの前知識もなく、図書館で衝動借りした一冊です。 表紙がちょっと僕好みでした。 作者について少々Wiki してみました。 五十嵐貴久(いがらしたかひさ)は、1961年12月14日生まれです。ですので僕とほぼ同世代ですね。 東京都出身で、成蹊大学文学部を卒業。 大学卒業後、1985年に扶桑社に入社し、最初は販売部、その後編集部に勤務しています。 1997年から小説を書き始め、2001年に『TVJ』で第18回サントリーミステリー大賞優秀作品賞を受賞。 同年秋に『リカ』で第2回

        映画「去年マリエンバートで」1961年フランス

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        記事

          読書「六人の嘘つきな大学生」浅倉秋成

          本作は、2021年発表の現代ミステリーで、大学生の就活をテーマにしています。 近年の社会問題はてんこ盛りですが、読み終えてみると、本作には犯罪らしい犯罪は結局最後まで登場しません。 従って、警察も名探偵も登場しないのですが、「事件」だけは起こります。 事件が発生するのは、人気IT企業の最終面接の場。 最終選考に残った6人の大学生にいったい何が起こるのか。 人が人をジャッジするという就職試験の欺瞞に、1989年生まれの若きミステリー作家がカウンター・パンチを炸裂させます。 「

          読書「六人の嘘つきな大学生」浅倉秋成

          読書「変な家」雨穴

          今売れているミステリーとなると、なかなか図書館では借りられないので、文庫の電子書籍版を購入いたしました。 「変な家」は、覆面作家の雨穴によるミステリー小説で、2021年7月20日に飛鳥新社から出版されました。 この作品は、もともとウェブメディア「オモコロ」に2020年10月12日に投稿された記事が初出です。 その後、2020年10月30日にYouTubeに「【不動産ミステリー】変な家」として動画が公開され、大きな反響を呼びました。 YouTube動画は2022年11月時点

          読書「変な家」雨穴

          映画「愛の狩人」1971年アメリカ

          久しぶりに見直しました。 映画の公開当時は、まだ小学生でしたので、もちろんロードショーでは見ていませんが、たぶん高校生になってから、どこかの名画座で見ていますね。 当時は、映画雑誌「スクリーン」「ロードショー」は欠かさず読んでいました。 そして、グラビアの映画紹介で、キワどいシーンのありそうな映画をもれなくチェック。 それを自分の映画ノートに書き出して、見たものを赤線で消していくなんてことをやっていました。 1970年代くらいになると、一般映画でも、バストトップまで見せてく

          映画「愛の狩人」1971年アメリカ

          映画「おもいでの夏」1971年アメリカ

          久しぶりに見直しました。 夏を思い返したくなるこの時期に見ると、やはりこの映画は本当にいい。 20代前半までで、おそらく数回は見ていると思います。 鑑賞したのはすべて関東一円の名画座ですね。 当時は、「ぴあ」という、情報誌がありましたので、この映画が見たくなると、上映館を探して、埼玉県から日帰りで行ける範囲の映画館なら、どこへでも出かけた記憶があります。 本作は1971年に公開されたアメリカ映画です。 監督はロバート・マリガン、脚本はハーマン・ローチャーが担当しました。 こ

          映画「おもいでの夏」1971年アメリカ

          読書「そしてミランダを殺す」ピーター・スワンソン

          日本の現代ミステリーと、海外の古典ミステリーを中心に読書ライフを楽しんできたのですが、ここらで最近の海外ミステリーも読んでみようかという気になりました。 選書に当たっては、いつもYouTubeの動画を参考にしているのですが、本作の評価が高かったので今回手に取ってみました。 作者はピーター・スワンソン。アメリカの作家です。 スワンソンの作品は心理サスペンスの要素が強く、読者を引き込む巧妙なプロットが特徴。 彼の作品は日本でも高く評価されており、『このミステリーがすごい!』など

          読書「そしてミランダを殺す」ピーター・スワンソン

          読書「リバース」湊かなえ

          「イヤミスの女王」という称号がこの作家にはあるそうです。 根がスケベなものですので、てっきり「いやらしいミステリー」だとばかりおもっていたら、これは「読んだ後でイやな気持ちになるミステリー」とのこと。 要するに「後味の悪い読後感」を読書に提供するミステリーを総称してそういうのだうです。 ハッピーエンドには食傷気味のミステリー・ファンもいるというのはわからないでもありません。 「暗い気持ち」にさせられるのは承知の上で、この人の作品を読んでいるというファンは少なくないようです。

          読書「リバース」湊かなえ

          映画「散歩する侵略者」2017年/WOWOW FILMS

          Amazon プライムのラインナップにこのタイトルの作品があったのは知っていて、少々気になってはいました。 最近の映画に関しては、全く不勉強で、このタイトル以外の情報は全くない状態だったんですね。 僕の世代で(前期高齢者)で、このタイトルを聞くとまず反射的にピンと来てしまうのは、「ウルトラセブン」です。 第一次怪獣ブームにどっぷり浸かった僕らの世代としては、侵略者とくれば、全話異星人との対決を描いたウルトラセブンのイメージが強烈です。 その第32話のサブタイトルに「散歩する惑

          映画「散歩する侵略者」2017年/WOWOW FILMS

          読書「黄色い部屋の秘密」ガストン・ルルー

          密室トリックのミステリーとしては、古典中の古典です。 発表されたのが、1907年といいますから、今からもう100年以上も前。 ミステリー黄金期のアガサ・クリスティやエラリー・クイーンが登場するはるか以前の作品です。 これも読み逃していたクラシック・マスターピースの一冊。 ミステリーがこの世に産声を上げたのが1841年。 エドガー・アラン・ポーの短編小説「モルグ街の殺人」が世界初の推理小説というのが定説ですから、本作発表はそれから66年後ということになります。 その後、イギリ

          読書「黄色い部屋の秘密」ガストン・ルルー

          読書「すべてがFになる」森博嗣

          理系ミステリーというジャンルの一冊。 作者森博嗣氏は、名古屋大学の工学博士というゴリゴリ理系の作家です。 本作は、その筆者の小説デビュー作。 発表されたのは1996年で、この年から始まった講談社主催のメフィスト賞の第一回受賞作品です。 この作品メチャ推しのYouTuberがかなり多かったので、どんなもんかと手に取った次第。 実は、筆者の作品としては、すでに短編集「どちらかが魔女」は読了済み。 他に「スカイ・クロラ」を仕入れ済みだったのですが、本作の評価があまりに高

          読書「すべてがFになる」森博嗣

          映画「妻は告白する」1961年大映

          若尾文子といえば、大映の看板女優だった人ですね。 大映といえば、僕らの世代ではなんといってもガメラ・シリーズ。 それから「大魔神」を代表とする時代劇特撮シリーズ、そして「座頭市」「眠狂四郎」シリーズといったあたりは、映画館で見ていた記憶はあります。 しかし、それらのヒット・シリーズでは、この人にお目にかかることはありませんでした。 これらの大映映画を子供向けとすると、この人の活躍した映画は、いわば大人の映画部門。 「女が愛して憎むとき」「獣の戯れ」「悶え」「帯をとく夏子」など

          映画「妻は告白する」1961年大映

          読書「インシテミル」米澤穂信

          殺人は、もちろん犯罪です。 現実世界の中で発生すれば、当然犯人は逮捕され、法の裁きを受け、場合によっては死刑です。 たいていの人は、出来れば自分の身の回りでは起こってほしくないものと思っているでしょう。 ところが、これがフィクションの世界では少々取扱い方が違ってまいります。 殺人を素材にした犯罪小説やミステリーは、これまでも星の数ほどに、発表されています。 そして、それを原作にした映像作品ともなれば、さらにおびただしい数になります。 なぜ、それほどの作品が、本日現在も生ま

          読書「インシテミル」米澤穂信

          読書「殺戮にいたる病」我孫子武丸

          またしても秀逸な叙述トリックにやられました。 特に選んでいるわけでもないのですが、評判のミステリーを読んでみると、圧倒的に叙述トリックを使っている作品が多いんですね。 最近読んだものでは「十角館の殺人」「イニシエーション・ラブ」「葉桜の季節に君を想うということ」「ジェリーフィッシュは凍らない」「シャドウ」などなど。 ことごとくこのトリックを巧みに使って、あっと驚く大どんでん返しを仕掛けた傑作でした。 このトリックは、犯人が仕掛けるトリックではありません。 作者が読者に、直接

          読書「殺戮にいたる病」我孫子武丸