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読書日記~「開局70周年記念 TBSラジオ公式読本」とTBSラジオ関連本の巻。

 一昨年の10月に現住所を実家に戻したわけですが、それまで35年位立川市に住んでいました。
立川でよく入るラジオ局はTBSだったので、テレビを見ない時は必然的にTBSラジオを聴いていました。2011年3月11日以降は特に。

・責任編集武田砂鉄「開局70周年記念 TBSラジオ読本」(リトルモア)

 あ、その前によく聴いていた番組は小堺一機さんと関根勤さんの「コサキン」とか「JUNK」の伊集院光さん「深夜の馬鹿力」に爆笑問題「爆笑問題カーボーイ」や矢村貴子さんの「B-JUNK」もありましたね。 
今、思い出したのは「B-JUNK」がきっかけで番組にメールを送るようになったのでした。懐かしい。
 
 昨年末に購入した「公式読本」にはTBSラジオの音楽に関する貢献についてあまり触れていないのが数少ない不満です。
特に「パックインミュージック」については知りたいことがもっともっとありましたし。
柳澤健さん「1974年のサマークリスマス」(集英社)もいい内容でしたが、いつか更に深く掘り下げてほしいものですね。

・柳澤健「1974年のサマークリスマス 林美雄とパックインミュージックの時代」(集英社)

 3/11に話を戻すと、あの時には小島慶子さんの「キラキラ」を聴きながらテレビを見ていました。部屋に積まれたビデオテープの山が崩れてから、その近くにあったテレビが倒れました(山積みだった本やCDはなぜかそのままなんとか崩れずにいました)。
あの日が暇さえあればラジオを聴くきっかけだったと思うのです。計画停電に脅えながら、仕事以外はとりあえず部屋にいるようになった私です。
結局、避難場所が近いからなのか、計画停電が予告された住所に入っていても、停電することはなかったのですが、通りを挟んだ向こう側が停電していたことをはっきり覚えていますね。
行き交う人々が脅えながらもどこか苛ついていた時期、TBSラジオを聴くことで心を安定させていた記憶があります。

 特に夜22時からの「Dig」は仕事上がりか、逆に出勤する時間だったので、毎日聴いていました。
原発担当の崎山敏也記者のお世辞にも滑らかとは言えないけど、はっきりと中身が伝わってくる口調に励まされていた日々です。
「Dig」には頻繁にメール送ったのですが、なぜか読まれたのは荻上チキさんと外山惠理さんの曜日だけでした。
それまであまりいい印象を持っていなかった外山さんのファンになり、「土曜ワイドラジオTOKYO」も聴くようになりました。
ちなみに荻上チキさんが印象に残ったのは、多分「オールナイトニッポン」(だったはず?)にゲスト出演して、「興味あることは?」という質問に「スワッピング」と普段通りの口調で答えたことでした。

 知識として永六輔さんの仕事は知ってましたが、ラジオ番組を聴くのは初めてでしたね。
実は永さんから私はかなり影響受けています。その考え方や言葉の選び方にです。

・「笑芸人 VOL.14」(白夜書房)
笑うラジオ特集。

 「笑芸人 VOL.14」には永六輔さんインタビューが掲載されていまして、「ラジオと草創期を語る」というタイトルで高田文夫編集長と対談しています。
こうして形に残すことが重要なんですよねー。
例えば「パックインミュージック」関連の当事者の方々、宮内鎮雄さんや小島一慶さんが近年お亡くなりになって、当事者が少なくなっていますから、話を聞けるうちに聞いておくべきだと思うんですよ。

 私ができるのは残っているもので検証していくことと、リアルタイムで体験したことについては形に残していくことですね。

 そんなことを考えながら読みましたし、関連本を引っ張り出してみました。
勿論、書籍や雑誌も大事なのですが、リアルタイムでTBSラジオを聴いた記憶も同様に大事なのでした。
こうした機会がある度に思い出して、思い出を書き残すことを続けたいですね。

 今日はこんなところで。明日は何を取り上げるか未定ですが、明日明後日は本について書く予定です。お楽しみに。

 ではまたー。

 

 

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