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生きるためにサッカーを観る

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サッカーに人生を救われた。鬱からの脱出エピソードをまとめています。どこかで、いま苦しんでいる誰かの今日をつなげられるよう。
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記事一覧

スタジアムの中心で愛を誓って

スタジアムの中心で愛を誓って

どこかで言葉に残そう、と思い続けているうちに次のシーズンが開幕してしまった。

2023年、あっという間に駆け抜けてしまって振り返る暇もなかった。

私がいま立っていられるのはサッカーがあるからだと、噛み締めるように毎年言葉をつづっている。
松本山雅FCが私を社会へ繋ぎとめて、明るい方向へと道をひらいてくれた。
勝手に依存して、勝手に助かって、勝手に感謝しているだけなのだが、それは私が人生を生きる

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山雅が観たくて生きている。いちサポーターの私が、松本山雅FCで救われた話

山雅が観たくて生きている。いちサポーターの私が、松本山雅FCで救われた話

まずはお知らせをいたします。

信州のフットボールを追いかけて、OWL magazineの皆が旅をした本が、いよいよ発売されました。

「埼玉編」に続くのは「長野編」ではなく、「信州編」。
そんなところにも、こだわっています。

他県の方々からは United States of 信州 などと揶揄され、地域で全く文化の異なる、我らが長野県。
その魅力が、どこか一ヶ所に偏ることなく伝わるように、OW

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「どんな時でも」と歌いつづけて夢を叶える

「どんな時でも」と歌いつづけて夢を叶える

苦しいときに私は、わざとピッチを見ていない。目を閉じて、ただ歌い、手を叩く。
だから、実を言うと今シーズンの試合内容をほとんど覚えていない。

アルウィンで歌いつづけるために、ストレスを受けそうな内容は直視しないことにした。
サポーターらしくない、と言われてしまえば、反論はできない。

そうしてさえ、気分の乱高下がとても激しいシーズンだった。

それも次節で終幕する。そして、来年もまた私はここに立

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また顔をあげて飛ぶために。サッカーに救われて日々をつなぐ

また顔をあげて飛ぶために。サッカーに救われて日々をつなぐ

先日行われた天皇杯決勝は、最高の試合だった。

一週間も前から楽しみに待ってしまった。

チケットは完売し、満員だという観客席の壮観なこと。赤と青で綺麗に塗り分けられた人の波に、夥しい数のフラッグがはためいている。
二時間以上をTVにかじりついていたのも、久しぶりのことだった。
内容について触れることは避ける。凄い試合だった。そうとしか言葉にできない。
感動する、ってきっとこういうことを言うのだろ

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立ち上がれ、俺らが松本。サッカーに生かされて日々を重ねる

立ち上がれ、俺らが松本。サッカーに生かされて日々を重ねる

※サッカーのお話がメインではありません。観戦を生きがいにすることで何とか生活している、鬱の闘病記です。明るい話ではありませんので御注意ください。

サッカー観戦に、しがみ付いて生きている。

もう、順位を数えるのは止めてしまった。
勝ち点も、得失点数も、見るのは止めてしまった。

だけど、だけど。試合を観ずにいられない。無関心になることは、できない。

毎回、それを見ることを小さな目標として、私は

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どんな時でも俺たちはここにいる

どんな時でも俺たちはここにいる

ここにいたい。愛を込めて、叫びたい。山雅が好きだから。大好きだから。

心からそう思ったのだ。もちろん勝った方がいい、でもたとえ勝てなくても、いくら負けても、どんな時でも、一生懸命に走り抜く勇姿を見せてくれ。

J2最下位、脱出なるか。今後を占うその命運を賭けた4月25日、ホーム群馬戦。ゴール裏から撮影したバックスタンドの写真が、この記事のトップ画像である。新型コロナ禍、規制がかかる中で、最下位と

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