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成長・改善は必ずしも喜びじゃないんです:じゃあどうすれば良いのか編

先日書いたこの記事なんですが、
「指導」=「現状の否定である」ということは説明しましたが、

「じゃあどうすれば良いのか」

という部分を書いていなかったので、
今日はそこの部分を書いていきたいと思います。

ポイントは以下の2点です。

①現状を否定される痛みをケアする

②明るい未来をビジュアル化して提示する


①については専門用語でいう「レディネス」と言われる部分ですね。
詳しいことは↓のnote にてまとめてありますが、
要は「手術の前の麻酔」「胃カメラに塗るゼリー」のようなものです。

現状の否定による痛みを最大限ケアしてあげるわけですね。

②については指導・改善を受け入れた場合に、
「こんなに良い未来が待っているんだよ」ということを
ビジュアル化して伝えるということです。

この「ビジュアル化」は推奨ではなく、必須事項です。

例えば歯の矯正であれば、今の歯並びと、綺麗になった歯並びのイメージを写真で見せたりしますよね。

これが「明るい未来をビジュアル化して伝える」ということです。

写真や映像が無いという場合には、
「君が憧れている○○さんはこの課題をクリアしたからあんなに素敵なんだよ」
というように相手が既に持っている人物像を利用してビジュアル化するという手段もあります。

写真も映像も人物像も無い場合には、日常の行動と結びつけることでビジュアル化ができます。

例えば「こうなれば年収が上がるんだよ」という言葉をビジュアル化すると、

「こうなれば毎日コンビニで千円くらい使っても全然余裕だし、月に1回は国内旅行に行けて、年に1回は海外旅行に行けて、ベンツとか乗って、子供が習い事したいって言っても、迷わずにさせてあげられるんだよね」

のような感じになるわけです。

注意しなければならないのは、「相手にとって明るい未来」を提示することです。指導する側の価値観は一切無視しなくてはなりません。

「ベンツ乗れるんだぜ!すごくね!」と伝えても、相手が車が嫌いなら意味が無いですよね。


改めてまとめると、指導におけるポイントは以下の2つです!

①現状を否定される痛みをケアする

②明るい未来をビジュアル化して提示する

この2つを完璧に満たせることはそうそうありません。
場合によっては、全然的外れな伝え方になってしまうこともあります。

しかし、満たそうとする姿勢は必ず相手に伝わります。
その姿勢が伝わるだけでも、相手の受け入れ方は劇的に変わります。

その姿勢を持ち続けて行けば、指導する側、される側の両方が成長していく関係が築いていけると思います。

そうなると、「指導する側・される側」という一方的な関係ではなく、

「立場を超えて共に成長する仲間」という関係になっていくわけですね。

今の仕事において、成長を感じる最大の瞬間は、研修を受けている時でもなく、勉強している時でもなく、指導をしている時なんですよね。

与えているようで、与えられている、本当にありがたい環境だと思います。

少しでも皆様のヒントになれば幸いです!

それでは!

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