S.U

約2年ぶりにnote再開。 書きたいことができたので。ジャンルは雑多にいろいろ書きます。

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最近の記事

『デート・ア・ライブ』論⑩

1.はじめに本稿は『デート・ア・ライブ』概論の第十回目になる。 今回は第9巻の『七罪チェンジ』について見ていく。 今回もネタバレを含む内容となるため、未読者は十分に注意されたい。 2.『七罪チェンジ』あらすじ七罪とのゲームに勝った主人公 五河士道だったが、逆上した七罪によって精霊たちが子どもの姿に変えられてしまった。 子供化してしまった精霊たちに手をやかされる士道と令音だったが、DEM社による策略も裏で進行していた。 ウェストコットを暗殺しようと画策するDEM社の陰

    • 「私はうそつきである」と言えるか? ~自己言及のパラドックス~

      1.「私はうそつきである」「私はうそつきである」「この文章は偽である」のように自分で自分自身のことについて述べることをその名の通り「自己言及」という。 この自己言及は論理的に非常にややこしく、しばしばパラドックス(矛盾)が生じる。 例えば「私はうそつきである」という命題を考えてみよう。 この命題が真ならば「私はうそつきである」が本当のことを言っていることになるため、私はうそつきになってしまう。 いま命題を真と仮定しているので「私=本当のことを言う人」であるにもかかわら

      • 『デート・ア・ライブ』概論⑨

        1.はじめに本稿は『デート・ア・ライブ』概論の第九回目になる。 今回は第8巻の『七罪サーチ』について見ていく。 今回もネタバレを含む内容となるため、未読者は十分に注意されたい。 2.『七罪サーチ』あらすじハロウィーン一色で彩られた街並み。 そこに空間震警報が流れ、第7の精霊 七罪が現れる。 七罪は当初士道に高い好感度を示すものの、自分の本当の姿を見られたと思い込み、途端に士道に敵対する行動をとるようになる。 七罪の能力は対象を任意の姿に変身させることであった。

        • 『デート・ア・ライブ』概論⑧

          1.はじめに本稿は『デート・ア・ライブ』概論の第8回目となる。 今回は第7巻の『美九トゥルース』について見ていく。 今回もネタバレを含む内容となるため、未読者は十分に注意されたい。 2.『美九トゥルース』あらすじ狂三が美九の「声」の影響を受けていないことを知った主人公 五河士道は狂三の手を貸すということばを信用できずにいたが、これが唯一の打開策だと思い、狂三の提案に乗る。 狂三のほうもDEM社に別件でなにやら思惑があるようであった。 士道と狂三は美九の暴挙を止めるた

        『デート・ア・ライブ』論⑩

        • 「私はうそつきである」と言えるか? ~自己言及のパラドックス~

        • 『デート・ア・ライブ』概論⑨

        • 『デート・ア・ライブ』概論⑧

          『デート・ア・ライブ』概論⑦

          1.はじめに本稿は『デート・ア・ライブ』概論の第7回目となる。 今回は第6巻の『美九リリィ』について見ていく。 今回もネタバレを含む内容になるため、未読者は十分に注意されたい。 2.『美九リリィ』あらすじ主人公 五河士道の通う来禅高校のある天宮市にて、高校10校が合同で行う大規模な文化祭、天央祭が開催されることとなった。 実行委員として働く士道は、無人のステージに立ち、アカペラで歌う精霊 誘宵美九と遭遇する。 早速霊力を封印しようと接触を試みる士道だったが、話しかけ

          『デート・ア・ライブ』概論⑦

          『デート・ア・ライブ』概論⑥

          1.はじめに本稿は『デート・ア・ライブ』概論の第6回目となる。 今回は第5巻の『八舞テンペスト』について見ていく。 今回もネタバレを含む内容になるため、未読者は十分に注意されたい。 2.『八舞テンペスト』あらすじ主人公 五河士道の通う来禅高校は修学旅行で或美島(あるびとう)を訪れていた。 そこで二人の精霊 八舞耶具矢と八舞夕弦に出会う。 二人は双子の精霊であり、いずれか一方しか生き残ることができないという過酷な運命を背負っていた。 生き残れなかったもう一方は、その

          『デート・ア・ライブ』概論⑥

          note1ヶ月連続投稿達成!

          こんにちは、S.Uです。 本日でnote1ヶ月連続投稿を達成したことになります。 いろいろ書きたいことは書けた気がします。 文章を書くと自分の考えていることが頭のなかで整理されて、非常に良い刺激になりますね。 「書く」という行為は強烈なアウトプットになると聞いたことがあります。 飽きっぽいボクにしては、よく1ヶ月も続けられたなぁと思います。 実際、書くネタは尽きかけていますし、ストックもほとんどありません。 そろそろ毎日連続投稿は厳しそうですが、これからも書きた

          note1ヶ月連続投稿達成!

          『デート・ア・ライブ』概論⑤

          1.はじめに本稿は『デート・ア・ライブ』概論の第5回目となる。 今回は第4巻の『五河シスター』について見ていく。 今回も引き続きネタバレを含む内容になるため、未読者は十分に注意されたい。 2.『五河シスター』あらすじ狂三による苛烈な攻撃により窮地に陥る士道と真那だったが、そこへ霊装をまとった士道の義妹である琴里が現れる。 琴里は狂三による対象の時間を停止させる弾<七の弾(ザイン)>によって弾丸を受けるも、その傷は炎に包まれて瞬時に回復した。 琴里はすさまじい炎の力で

          『デート・ア・ライブ』概論⑤

          『デート・ア・ライブ』概論④

          1.はじめに本稿は『デート・ア・ライブ』概論の第4回目になる。 今回は第3巻の『狂三キラー』について見ていく。 本巻で登場する時崎狂三は『デート・ア・ライブ』シリーズでも屈指の人気キャラであり、彼女を主人公に据えたスピンオフ作品もある。 物語本編にも重要な役割を及ぼしつづけるキャラクターであり、作者の橘公司氏は『デート・ア・マテリアル』で構想に最も長く時間をかけたキャラとしている。 今回も一部ネタバレを含む内容となっているため、未読者は十分に注意されたい。 2.『狂

          『デート・ア・ライブ』概論④

          『デート・ア・ライブ』概論③

          1.はじめに本稿は『デート・ア・ライブ』概論の第三回目になる。 今回は第二巻の『四糸乃パペット』について見ていく。 今回も一部ネタバレを含む内容になっているため、未読者は十分に注意されたい。 2.『四糸乃パペット』あらすじ主人公 五河士道は学校からの帰り道の第二の精霊 四糸乃と出会う。 四糸乃は降りしきる雨のなか、ひどく怯えた様子で士道を拒絶する。 四糸乃の左手には「よしのん」と呼ばれているうさぎ型のパペットがついていた。 「よしのん」は四糸乃とは対照的におしゃべ

          『デート・ア・ライブ』概論③

          『デート・ア・ライブ』概論②

          1.はじめに今回から具体的に本文について詳しく見ていく。 第二回目となる本稿では、第1巻となる『十香デッドエンド』について考察を加える。 本編から物語の核心に触れるようなネタバレを含む。 未読者は十分に注意されたい。 2.『十香デッドエンド』あらすじ空間震と呼ばれる自然災害が発生する世界。 主人公 五河士道は空間震に巻き込まれるが、跡形もなく消え去った街並みの真ん中に佇む一人の少女を発見する。 それは精霊と呼ばれる少女であった。 空間震は精霊が現世に出現する際の

          『デート・ア・ライブ』概論②

          『デート・ア・ライブ』概論①

          1.はじめに『デート・ア・ライブ』概論では、橘公司著・つなこイラストのライトノベル『デート・ア・ライブ』全22巻+αを1巻ずつ見ていき、それに文学的批評を加えることを目的とする。 第一回目となる本稿では、イントロダクションとして『デート・ア・ライブ』という作品とその魅力を紹介する。 なお、この概論の性質上物語の核心に触れたりそれを類推できるような表現を使用することがある。 ネタバレ防止の観点から、既読あるいはネタバレOKの者のみを対象とする。 2.『デート・ア・ライブ

          『デート・ア・ライブ』概論①

          明日からしばらく現在4クール目が放送中のライトノベル『デート・ア・ライブ』についての概論を投稿いたします。 少々専門的な内容も含むため、ネタバレ注意になります。 よろしくお願いします。

          明日からしばらく現在4クール目が放送中のライトノベル『デート・ア・ライブ』についての概論を投稿いたします。 少々専門的な内容も含むため、ネタバレ注意になります。 よろしくお願いします。

          古代ギリシャ語勉強日誌①

          こんにちは、S.Uです。 突然ですが、現在大学で古代ギリシャ語を受講しているので、その様子を日記っぽくまとめてみたいと思います。 第1課はアルファベットとの対応表でした。 この「アルファベット」ということば自体がギリシャ語の「アルファ/ベータ」から来ていることばなので少々重複言葉っぽくなっていますが。 「ギリシャ文字がアルファベットに似ているのではなく、アルファベットがギリシャ文字に似ている」のだそうです。 もともとはラテン語(ロマンス語)系の言語の文字であったアル

          古代ギリシャ語勉強日誌①

          ネタバレの是非について

          こんにちは、S.Uです。 今回はネタバレの是非について考えます。 以前にTwitterで軽いアンケートをとったところ、50票ほどの投票数でしたがネタバレOK派が多い結果となりました。 ボクとしては意外でした。 ボクはネタバレ絶対イヤ派なので。 なぜかと言うとファーストインプレッションを大事にしたいからです。 伏線が回収されたときのカタルシスや意外な展開が起こったときの驚きを大切にしたいです。 もちろんネタバレOK派の人たちを否定しているわけではありません。 作

          ネタバレの是非について

          サレン(プリコネ) 推し活3

          こんにちは、S.Uです。 今回は「推しのいる生活」略して「推し活」の第三弾です。 アニメ化もされているCygamesのアプリゲーム「プリンセスコネクト! Re:Dive」に登場するサレンちゃんについてです。 個人的な話ですが、全ての二次元キャラクターのなかで一番好きだと断言できるキャラです。 どう考えてもかわいすぎるでしょ。 サレンちゃんについて語り出すと長いです。長くなります。 なので、今回は「簡潔に」サレンちゃんの魅力をお伝えできればと思います。(でも長くなり

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