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「イシューからはじめよ」安宅和人

自分用メモです。 「悩む」と「考える」「悩む」=「答えが出ない」という前提のもとに、考えるフリをすること 「考える」=「答えが出る」という前提のもとに、建設的に考えを組み立てること イシューとは イシューとは 解く必要性が最も高い問い 最もケリをつけるべき問い 本当に意味のある問題 などが当てはまる。 whyよりは、where、how、whatの問いが良い。 イシューの選定ポイントイシューは複数生じる。我々はよりイシュー度が高いイシューを選定しなければいけない

    • 「米中貿易戦争の裏側」 遠藤誉

      2019年の本なので情報は古いが、そのまま要約した。 第一章 乱舞する「米中露朝」中国の戦略について2つ述べる。 1つ目が、グローバル経済を武器とする戦略だ。 グローバル経済は中国の大きな武器だ。 習近平は米中貿易戦争が始まって「世界中(特にアメリカ)に強固なサプライチェーンを形成して何か衝突があった時には、相手がその鎖から抜け出せないようにする」という戦略を確実に意識している。 例として、清華大学経済管理学院の顧問委員会がある。朱鎔基元総理が設立し、90年代、WT

      • 優れたアイデアを生み出す思考法

        私は色々とあって3年ほど演劇やコントを作っていた。 0から1を生み出すことが超苦手な私が、演劇やコントを作り続けた3年間。スパルタ部活動の経験より、長時間勉強した浪人時代より、「0からアイデアを生み出すこと」が人生で最も苦しかった。発想力に関して、間違いなく凡人だと自覚している。 一方で、そんな私もいくつか周囲に評価される作品を作ることができた。 これは、凡人が優れたアイデアを生み出した時の共通項をノウハウとして言語化しておくための記事だ。間違えてほしくないのは、紹介す

        • 「メモの魔力」 前田裕二

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        「イシューからはじめよ」安宅和人

          「ザ・モデル」 福田康隆

          「ザ・モデル」で読んだことをメモ。 福田康隆さん1972年生まれ。早稲田大学卒業。 1996年日本オラクル入社。 2001年米オラクル本社に出向。アメリカの営業と日本の営業の違いを知る。 2004年米セールスフォース・ドットコムに転職。マークベニオフと出会う。研修やSRの経験を経て、マーケティング、インサイドセールス、フィールドセールスの分業体制による営業を学ぶ。営業プロセスをシステムで管理する術を身につければ、大きな武器になると確信。 2005年同社日本法人に着任

          「ザ・モデル」 福田康隆

          「起業の教科書」トーマツベンチャーサポート

          「起業の教科書」トーマツベンチャーサポート で読んだことをメモ。 1起業前後にまず決めること○会社を構成するに不可欠な4つの要素  WHY なぜその事業を行うのか  HOW どうやってそのプロダクト・サービスを提供するのか  WHAT どんなプロダクト・サービスを提供するのか  WHO 誰に提供するのか 経営チームに4つの要素の偏りができてはいけない。 ○3つのタイプの起業家 ①「WHY」が強いビジョナリー型  例)スティーブ・ジョブズ  現実のビジネスと

          「起業の教科書」トーマツベンチャーサポート

          アメリカの黒人差別問題を考える

          なぜ黒人差別が根源的な原因は歴史的要因が強い。おそらく一番最初は、キリスト教カルヴァン派の、「選民思想」だ。「我々だけが神に選ばれし民だ」という思想である。この思想をもったイギリス人がアメリカを植民地にした。実は南アフリカ共和国で起きたアパルトヘイトの背景にもカルヴァン派の思想がある。 こうして、黒人奴隷につながり、今日まで黒人差別意識が根付いてきた。 しかし、差別に改善がみられないのは、社会的要因が大きいのではないだろうか。 まず経済問題が考えられる。たとえば、私たち

          アメリカの黒人差別問題を考える

          イスラム教はどう生まれたか

          引き続き「世界史講義」茂木誠著 から学んだことをメモ。 ムハンマド登場イエスが亡くなって600年が過ぎ、ローマは東西に分断された頃、アラブ人は、商業民族として過ごしていた。商業民族になれたのは、東ローマ帝国とササン朝ペルシアの争いを避けるようにアラビア半島を西から北上する貿易の中継地点で、経済発展を成し遂げたからである。 アラブ人は、多数の部族から構成されていた。それぞれの部族がそれぞれの神を信仰し、部族同士で争い合っていた。 そんな中、ムハンマドは40歳を超えて、ヒラ

          イスラム教はどう生まれたか

          イエスはキリスト教の創始者ではなく、ユダヤ教の改革者であった

          「世界史講義」茂木誠著 から学んだことのメモ。 一神教のはじまりはユダヤ教ユダヤ教の理解がなければ、キリスト教とイスラム教は理解できない。キリストとアッラーが同じ神であるのもそれで説明ができる。 ユダヤ人はもともと、中東をさまよう少数民族であった。常に周囲から迫害を受けていた。代表的なエピソードは2つある。 1つは、「出エジプト」という話。エジプトに捉えられていたユダヤ人は、モーセという指導者のもとエジプトを抜け出した。しかし、エジプト軍に後から追われ、前には紅海が広が

          イエスはキリスト教の創始者ではなく、ユダヤ教の改革者であった

          「武器になる哲学」山口周

          本著で紹介されている哲学・思想のキーコンセプト50をメモ。 「人」に関するキーコンセプト1.ロゴス・エトス・パトス(アリストテレス)人を説得するにはロゴス(ロジック=論理)、エトス(エシックス=倫理)、パトス(パッション=情熱)が必要 しかし、ソクラテスはこの「言葉で人を動かす」考え方に反対する。レトリック(弁論)の危険性を知るべき 2.予定説(ジャン・カルヴァン)ジャン・カルヴァンはルターを受け、プロテスタンティズムに思想体系を与えた。 「努力に関係なく、救済される

          「武器になる哲学」山口周

          「藤巻健史の実践・金融マーケット集中講義(上)」藤巻健史

          特に忘れてはいけないと判断したものをメモ 本著は主に為替のことについて記述している。 頭に入れておくべきは、為替の取引では「安く買い、高く売る」がすべてだということ。 オファード・レートとビッド・レート(例)121(25ー35) 121円25銭をビッド・レートという これは、1ドルをできるだけ高く売りたい売り手にとって、一番高いドルの買値。ほんとはもっと高く売りたいのに・・・のニュアンス 121円35銭をオファード・レートという これは、1ドルをできるだけ安く買

          「藤巻健史の実践・金融マーケット集中講義(上)」藤巻健史

          「失敗の本質」 野中郁次郎ら

          日本軍 9つの失敗の本質 戦略上の失敗要因 ①目的  曖昧な戦略目的 ②戦略思考  短期決戦の戦略思考 ③戦略策定  主観的で「帰納的」な戦略策定ー空気の支配 フィードバック無し ④戦略オプション  狭くて進化のない戦略オプション ⑤技術体系  アンバランスな戦闘技術体系 組織上の失敗要因 ⑥構造  人的ネットワーク偏重の組織構造 ⑦統合  属人的な組織の統合 ⑧学習  学習を軽視した組織 ⑨評価  プロセスや動機を重視した評価 リーダーが更新されない

          「失敗の本質」 野中郁次郎ら

          「ストーリーとしての競争戦略」 楠木建

          経営・戦略が成功するには、「法則はないが論理はある」 法則とは、どんな文脈でも再現可能な一般性の高い因果関係を意味する。しかし、経営や戦略は「科学」ではない。ゆえに、法則は「嘘」となる。 戦略とは 戦略とは因果論理のシンセシス(綜合)(ひとつにまとめること)であり、それは「特定の文脈に埋め込まれた特殊解」という本質を持つ。そして戦略の本質は、「違いを作って、つなげる」ことである。 戦略は論理化が大切となる。なぜなら、論理は①視野を広げ、②汎用性があり、③不変であるから

          「ストーリーとしての競争戦略」 楠木建

          企業の勝ち残り戦略 〜「経営戦略全史」より〜

          ホンダ 無鉄砲な日本企業1908年のフォード以来、アメリカの自動車業界はフォード、GM、クライスラーのビッグ3が占めていた。そこに、ホンダは殴り込みを決めた。なぜなら、日本市場ではトヨタ、日産に勝てないから。ビッグ3は当然口をそろえて「不可能だ」と唱えた。なぜなら ①すでに市場は飽和状態 ②優れた競争相手が日米欧にいた ③自動車に関する経験が皆無に等しかった ④自動車の流通チャネルを持っていなかった から。 しかし、ホンダは成功を収めることになる。 成功要因は以

          企業の勝ち残り戦略 〜「経営戦略全史」より〜

          「経営戦略全史」三谷宏治

          学んだことをつらつらと。 経営戦略全史を、約100年前を生きたテイラーから始めることとする。 <近代マネジメントの源流> フレデリック・テイラー 「経営」を工場や現場の科学的管理だとして生産性向上とともに作業者の働きがいUPを狙った。経済的インセンティブ。「科学的管理法」 フォードはテイラー流を極め、大衆社会を形成。 エルトン・メイヨー 人の生産性は労働条件やプロセス改善だけでは決まらない。「ソフト」なやる気が大切。「人間関係論」 〜テイラーとメイヨーの主張相

          「経営戦略全史」三谷宏治

          「情報生産者になる」 上野千鶴子

          「情報生産者になる」ためのノウハウがぎっちり。学びになったことをざっくりとメモします。「文献の要約は著者以上に内容を理解するわけではないため意味がない。文献を批判的に読み、検討せよ。」以下はこの著者の主張に逆らうかもしれないが、これは、「読んだ」、で終わらせないためのメモ書きにすぎないので(単なる情報消費なので)。 情報とは?ノイズから生まれるもの、違和感・差異・つっかかりから生まれるもの。自明な領域にも、疎遠な領域にも情報は生まれない。当然わかりきったことは情報ではないし

          「情報生産者になる」 上野千鶴子