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夢日記

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寝起きにうすぼんやりと記憶に残っている夢の記録。夢の記録ですから、何の脈絡もないように思われる記事ばかりでしょう。そこでは、うつし世とは異なる奇妙な論理がはたらいているようです。
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2021年12月の記事一覧

火に当たっている。薪からゆらゆらと炎が上がり、ぱちぱちという音とともに火の粉が舞う。温かくて、この上もなくうつくしい。ぱきっと薪の爆ぜる音がする。半ば炭と化した薪には亀裂が走り、薪が赤々と静かに燃えている…と思ったら炬燵の中だった。

鉄筆堂
2年前
3

駐車場。急な細長い丘の上にあって狭い。ガードレールもない。後輪の脱輪した車が見え、急斜面から滑り落ちた車にも気づく。だが、どうしてもここに停めなければならない。嗚呼、手近なのは全部埋まっている。奥へ奥へきつい斜面を徐行して上る。これ以上ない行止りに駐車しようとして目が覚める。

鉄筆堂
2年前
1

ビルの屋上。二本足の異形がいる。怖いという感じはしない。ただ敵意だけが伝わってくる。争いは避けられない。こちらを睨んでいるらしい異形に、自分は駆け寄っていく。手にした錆びた刃物を力任せに突き立てると、うめき声をあげてのたうちまわる。うめき声?目を覚ますとそれはぼく自身の声だった。

鉄筆堂
2年前
4

男と話している。数字が全て。感情を失っている。頬が、悪い数字の話をするごとに少しずつ細っていく。ぼくがいい加減な相槌を打つうちに、頬骨まで目立つようになってきた。しまいにはぼくは骸骨と話している。腕時計に目をやると自分の手までミイラ化しているのに気づいて、目を覚ます。

鉄筆堂
2年前
4

寝床で目を覚ます。…なにか嫌な夢を見ていた。ひどく眠い。入眠。覚醒。…なにか嫌な夢。ひどく眠い。入眠。覚醒……繰り返すうちに、どうやらこれは夢だな、と思う。夢の中で悪夢を見るとは、何という堂々巡りだろう。自己言及。哲学に何やらこんなのがあったな、と思ったら今度は本当に目が覚めた。

鉄筆堂
2年前
3

教室の時計。何時何分かは忘れた。でも秒針は53秒くらいを指していた。54、55、56、55、54、55、54…電池が切れかけているのか進まない。見る間に46秒くらいにまで戻ってしまった。もがきながらも秒針は重力に逆らおうとする。54、55、56、57、58、59…目が覚めた。

鉄筆堂
2年前
2

友人と駅にいる。久しぶりのヨツヤ駅だ、と友人。前に働いていた、駅の隣の大きな病院がなくなって寂しくなった、と彼女は言う。駅の構内から出て、駅前を歩く。「確かこのあたりには昔…」と話は続くがとんと見覚えがない。そういえば、どうして首から下しか見えないのか。そう思ったら目が覚めた。

古びたアパートを一軒一軒まわる。なぜそうしなければならないのかはわからないが、絶対にまわらなければならない。営業など、仕事ではない。呼び鈴を鳴らす。出ない。呼び鈴を鳴らす。出ない。呼び鈴を鳴らす。出ない。不毛な訪問を延々繰り返すうち、「どうしてこんなことを」と思うと毛布の中。

鉄筆堂
2年前
3

街中をひたすら運転している。なにか目的があって運転していたはずなのだが、目を覚ました拍子に家族に話しかけられて記憶が飛んでしまった。いったいなにを目的にあんなにあちこち運転していたのか…。現実世界のエンジンがかかるとともに泡風船と消えていった夢の世界の記憶。

鉄筆堂
2年前
4

古めかしい団地。真面目そうだが、陰のある高校生に追いかけまわされる。手に錆びた錐のような物。追いつかれたら刺されてしまう。私は一室に入りこみ、便所に鍵をかけて隠れる。静かな足音とともに彼女が一つずつ錆びた玄関ドアをぎいっと開ける音。隠れ場所のドアをノックされるところで目が覚める。

鉄筆堂
2年前
2

廃工場のような所に数人でいる。サイレンのような音が鳴ると、嫌な臭いのする汚水が工場に流れ込んできて、逃げ惑うしかない。一人、また一人と水に飲まれて姿を消していく。何度目かのサイレンのときに、とうとう自分も水に飲まれそうになって「つかまれ!」と手を差し出されたところで目が覚める。

鉄筆堂
2年前
4

宇宙で圧倒的に強大な存在と戦わねばならないが、勝ち目はない。「せめて子どもたちには見えないところで殺してあげましょう」と奴は言う。なぜか手に持ったマグカップから最後に珈琲を一口。遠目に盛んに戦火が見えるなか、自分がこの世で見る最期の光。「…さようなら」子どもたちの横で目を覚ます。

鉄筆堂
2年前
2

なにかのミーティング。ゲーム(ホラーゲーム?)を制作しているひとたちとなにか話している。自分が「71」という数字にこだわっているらしいが、どうしてその「71」が重要なのかはわからない。それじゃあ、また後日、と言ったところで目が覚める。

鉄筆堂
2年前
1

電車に乗っている。どこかの駅で降り、構内の売店に急ぐ。なぜかとても焦っている。コンビニのようなところでお茶を買おうとレジで並ぶ。どういうわけかレジでぼくは書類を提出するが、受付の女性が怪訝な表情。不動産に関する書類で、税額が合わないのだという。ぼくも困り果てたところで目が覚める。