古びたアパートを一軒一軒まわる。なぜそうしなければならないのかはわからないが、絶対にまわらなければならない。営業など、仕事ではない。呼び鈴を鳴らす。出ない。呼び鈴を鳴らす。出ない。呼び鈴を鳴らす。出ない。不毛な訪問を延々繰り返すうち、「どうしてこんなことを」と思うと毛布の中。
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夜な夜な文字の海に漕ぎ出すための船賃に活用させていただきます。そしてきっと船旅で得たものを、またここにご披露いたしましょう。