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テクノロジーとの付き合い方

テクノロジーとの付き合い方

同じ会社の人のススメで、新井紀子さんの著書『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』(東洋経済新報社)を読んだ。

AI技術を扱う企業とのお付き合いが増えてくるなかで、とりあえず勉強しないと、と思っていた頃だった。

本書ではAI技術が今日までに至るまでの背景や経緯が記されており、昨今もてはやされているAI技術の限界と射程を明らかにしてくれる。
その上で、ひるがえって人間はどうなのか?という点を

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なぜ日本企業が求める品質水準は高いのか?

なぜ日本企業が求める品質水準は高いのか?

某ソフトウェア企業が主催する大きなイベントに参加するためにアメリカに行ってました。

いろんなセッションがあって、興味に合わせて気ままに参加している中で、あるパネリストの発言がちょっと気になりました。

ローカライゼーションをテーマに話が進む中で、「日本企業はソフトウェアに対して求める品質水準が、他国に比べて高い」的な話だったと思います。

その時は何となくそうだなと思って聞き流してしまったのです

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CS 2018振り返り①:ROIの話は危険信号

はじまり2018年3月、弊社新年度の始まりとともに組織変更があり、青天の霹靂的なアサインでカスタマーサクセスグループの責任者になりました。
既存ユーザーに対する支援やコミュニケーションの弱さを課題として指摘していたので、まさにブーメラン。

当時は、カスタマーサクセスという言葉自体を知らず何をやるのかよく分からないまま手探りで活動を始め、間もなく1年。この1年を振り返りつつ、自分の気付きを3部作く

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【レポート】box、Slack、Adobeの事例から学ぶ、グローバル・カスタマーサクセス

0. はじめに今回は、2019年3月4日(月)に開催された「box、Slack、Adobeの事例から学ぶ、グローバル・カスタマーサクセス」に参加してきましたので、その内容をまとめました。

参加費をケチるためではなく、アウトプットを残すために意識高く敢えて「アウトプット宣言!枠」で参加しました。くどいようですが、参加費をケチりたかった訳では決してありません。

1. オープニング(HiCustom

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転職するのでスタートアップでの2年間を振り返ってみた

転職するのでスタートアップでの2年間を振り返ってみた

2017年5月に入社した国内スタートアップ企業を2019年6月いっぱいで退職し、2019年7月から外資スタートアップ企業で働くことになりました。

振り返ってみると、約2年間で機能横断的にいろいろな経験をすることができました。いま冷静に考えてみると具体的に何をするのか分からないまま勢いで入社してましたね…

役職不明な1年目展示会ブース対応などリード獲得から、営業訪問して提案・商談、無事に話が決ま

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ユーザーコミュニティを立ち上げたときの話

ユーザーコミュニティを立ち上げたときの話

現職で「ユーザーコミュニティやる?」的な話がちょろっと出たので、過去にユーザーコミュニティを立ち上げたときの話を書きながら整理していこうと思います。

1.ユーザーコミュニティ立ち上げのきっかけ当時はCS組織を立ち上げることになったばかりで、具体的に何をしたらいいのかまだ分からない状態でした。伝手を頼り他社CSMの方に話を伺いに行った際、「ユーザー会はCSのキラーコンテンツ」との神の言葉を受け、じ

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業務改善に大事なことは『トヨタイムズ トヨタ生産方式取材(生産量を「100倍」にしたトヨタ生産方式の秘密)』が教えてくれる

業務改善に大事なことは『トヨタイムズ トヨタ生産方式取材(生産量を「100倍」にしたトヨタ生産方式の秘密)』が教えてくれる

動画のサマリ
100年近く雨がっぱを製造してきた船橋株式会社が、需要過多により不足している医療用防護ガウンの製造を開始する。500着/日しか生産能力を持たなかった企業が、トヨタのカイゼンの力を借りて、有志連合で50,000着/日まで生産能力を爆上げした話。

1. 現場に寄り添う。外から観察するだけではなく、泥臭くても自らやってみることでしか分からないことがある。また、外から来た人間が偉そうに「こ

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