ゆかめろ@しがない修士

旧帝大理系出身青春コンプ女 現在は東京の某私大の修士課程

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イケメンと付き合うことを目的とした方法論の実証的研究

ここに断言しよう。  人間はひとり残らず面食いであると。 「私、イケメン嫌いなんだよね〜〜、なんか怖い」 「顔とか、私はあんまり気にしないかな。中身が一番大事だと思う」 好きなタイプについての話題になると、このような主張を恥ずかしげもなくいけしゃあしゃあと繰り出す女性も存在する。しかし、それはその場での好感度アップのための点数稼ぎか、イケメンを獲得するための熾烈な競争から逃げ出した腰抜けであるという宣言であるか、のどちらかである。 「戦いに負けないコツは戦わないことで

    • もし私が結婚した際、結婚式かなんかで読みあげるスピーチ

      就活も残すは最終面接となり、佳境に入りました。 最近は今後の人生について考えることが多いのですが、結婚式でスピーチする夢を見て、それが結構感動的(※当社比)だったので忘れないようにメモします。 いつかもし自分が誰かと結婚できたら、このnoteに書いてあることを実際に読み上げたいと思います。以下、夢の中より引用(一部改変)。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 私の話なんて聞きたい人がいるのかと思いましたが、今日は私が主役ですし、勝手

      • 理系の人たち

        何を隠そう,私は自他共に認める大の理系好き、理系党、理系びいきだ。 雑念を振り払いたいときは素数を数え、誰も知らない生物の名前を知っていて、話を始めるときはまず定義づけから入り、おしゃれに無頓着。 そんな理系の人々が愛おしい。抱きしめて頬擦りしてまわりたいくらいだ。 だが世間はどうやら理系に冷たい。文系出身がトップに立つことの多いこの国では、日本の経済成長を技術力で支えてきた理系の人々にスポットライトが当たる機会は少ない。 アニメや漫画などで描かれる「ハカセ」などの理

        • 人生観の見直しをした

          人生とは,坂道を登るようなものだとずっと思っていた。 キツイ,そろそろやめたい,でも登らなきゃ,という気持ちで登る,終わりの見えない上り坂。 一度転がり落ちてしまったら,そのまま下へ下へゴロゴロゴロゴロと… そう考えると恐ろしくて歩みを止められないけど,ここらでもう転がり落ちた方がいっそ楽かも…なんて思うこともあった。 でも,よく考えたら人生の道のりという精神世界に万有引力の法則を適用するなんてナンセンスなのだ。 人生という上り坂では,上から下に物が落ちるとは限らな

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        イケメンと付き合うことを目的とした方法論の実証的研究

          「産まなきゃよかった」と言われて育った人へ

          「産まなきゃよかった」 親にそう言われるのが普通のことでは無いと知ったのは,高校に入ってからだった。 少しでも認められたくて,猛勉強の末入ったお嬢様高校には,全くの別世界が広がっていた。 自分のような片親家庭など存在しないどころか,親が医者,弁護士,会社の役員なんてのはザラだった。 余裕のある親に育てられたかわいくて真っ直ぐな女の子たちは,もちろん親から殴られた事もないし,暴言を吐かれた事もないと言った。 高校が私にとって息苦しい場所になるには,その事実だけで十分だ

          「産まなきゃよかった」と言われて育った人へ

          人の才能を勝手に公共財にするな

          「自分の才能は世のため人のために使うものである そう思えば、謙虚でいられる 才能を私物化せず、公のものだと思うこと」 これは,京セラの創業者である稲盛和夫氏の言葉である。 私は自分が彼ほど才能のある人間とは思わない。 しかし,様々な指標を定量的に見た客観的な判断から,どうやら少なくとも知的能力だけならば日本人口の上位5%には入っているようだ。 そのため,この言葉を胸にひたすらこの社会を少しでも良い方向に持っていくために自分は何ができるのか子供の頃からずっと考えてきた。

          人の才能を勝手に公共財にするな

          愛着障害のきもち

          「男性が本命に選ぶのは自立した女性!」 「自立している人でないと結婚はできません」 うるさい。どいつもこいつもなんなのだ。 自立、自立と狂ったように。どうやら自立教がこの世の最多勢力であり、異教徒の居場所は無いらしい。 まずそもそも自立をきちんと定義していないところに腹が立つ。 経済的、精神的,物理的…自立と言っても色々あるはずだ。 そんなふわふわした理論になぜこうも振り回されにゃならんのだ。 酒、タバコ、音楽、ゲーム…誰だってすがるものがあって、それがたまたま「人」

          苦手なるもの

          我は就職活動の度重なる心労にこうじにけり。 研究も進みたらず、我は世の窮地なり。 我苦手なるもの多し。 苦手なるものの悪口を書きてストレス発散す。 ・元野球部の人 ファッションがかたくなにてノリも合はず。声の大きなるばかりの群れずは何も言えぬ人達と思へり。 ・元サッカー部の人 中高よりモテこし人特有の高きみづからの肯定感よりくる爽やかさに忍ばれず。 ・元バスケ部の人 とかく自己中な奴多く貞操観念も江戸の世並み。我のトラウマが蘇ればあながち。 ・体育会系の人 おのれの頭

          遠距離恋愛しんどい

          今、いつものように自室にいる。 研究室から帰った後は、自室の勉強机に座ってESやらレポートやら片付けなければいけない厄介な文章に取り掛かる。 文章作成が目的の文章作成は大の好物であるが、何かの目的のために行う文章作成は非常に苦痛である。 もっとも、そうした瑣末な文章作成のプロセスの積み重ねがいつしか私の血肉となり、目的となっていったのであろうが。 カタ、カタ、カタ、カタ… 一人寂しく孤独と戦い、私は頭をかきむしる。就職、研究、恋愛…諸々の弱気な不安に襲われるたびに、

          遠距離恋愛しんどい

          女は賢くなればなるほど幸せが遠のくってよ

          「女は賢くなればなるほど幸せが遠のく」 この言葉に出会ったときにはもう、学歴を積み上げ、将来のキャリアの展望もあり、私はもう引き返せないところにいた。 別に今も後悔はしていないけど、なんでこんなに考えることが多いんだろう。 恋人と一緒に暮らせるのはいつになるか分からない。 院卒で社会に出たら24歳。そこから新人の期間下積みしてたらあっという間に20代後半。やっと仕事が手についてきたと思えば子供を産めるタイムリミットが迫ってくる。 自分のキャリアは捨てて恋人についていく

          女は賢くなればなるほど幸せが遠のくってよ

          人生を生きる活力としての怒り

          思えばいつも、何かに怒っていた。 かわいがっていたペットのカナブンを男の子に戯れに殺されたのに激昂し、執拗に殴るので職員室に閉じ込められ、親を呼ばれた幼稚園時代。 曲がったことや侮辱が許せずに、手を出しては親に電話され、母親を辟易させた小学校低学年。 成長とともに、怒りの矛先は権力を振りかざして理不尽を押し付けようとする先生や先輩に向くようになった。彼らに歯向かったところでいいことはないので、誰も追従する者は無かったが、1人でも絶対に屈しないと思っていた。そんなこんなで数え

          人生を生きる活力としての怒り

          容姿コンプレックス創世記

          人は生まれた時は皆かわいい。 店員に難癖を付けてごねるおばさんも、しつこくセクハラしようとしてくる小太りのおじさんも、40数年前は可愛らしい子供だったのである。 認知心理学的には、個性とは環境と遺伝それぞれ50%ずつ寄与して作り上げられるものであるとされている。つまり、持って生まれた遺伝子、育った環境やそこでした経験が相互作用して人を形作るのだ。 前述したような悲しい人間も、とてつもなく理不尽な環境に置かれた結果、悲しいモンスターになってしまったのかもしれない。 さて

          容姿コンプレックス創世記

          北大1年。所属サークルはまだ、ない。

           2019年、春。  私は染めたての茶髪をぎこちなくゆるふわ巻きにし、nonnoと睨めっこして東京で買ったチェックの膝丈ワンピースに身を包み、教養棟の前に立っていた。眼前には極彩色の団体特異的な装束をまとった先輩と多種多様なビラが飛び交っている。オシャレのオの字もない名門女子校から単身北の大地に文字通り武者震いしながら飛び込んできた私は、その光景にただ気圧されていた。    サークル選び。数多のサークルが手招きする中、どの手を取るかで私のキャンパスライフは8割決まると思うと武

          北大1年。所属サークルはまだ、ない。

          齋藤なぎさ卒コンレポ

          アイドルが、好きだ。それも女性アイドルが特に好きだ。そのなかでも、齋藤なぎさが大好きだ。    2023年1月13日。=LOVEの人気メンバーである齋藤なぎさ卒業コンサート 現役アイドルちゅ〜 みんなのこと大好きだよ♡が行われた。    私は卒コンの抽選を外しに外し、悲しみと失意のどん底にある配信参加勢であった。しかし、満足感が高すぎて逆にこれ以上のライブを見ることができないのではないかと感じ、アイドルオタク人生に幕を下ろしそうになったくらいの、とにかく素晴らしいライブであっ

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          彼氏と連絡取れない夜の話

          ゴォーーーーーーーー  外の除雪機の音がいつもより響く。イライラの証拠である。  明朝3時半。私はラインのトーク画面と睨めっこしていた。仕事終わりに飲んでくると言って出かけた彼氏に送ったメッセージには既読がついただけである。既読がついているということは、よほどのことがない限り、スマホの画面に反射した光が水晶体を通って網膜に像を結び、視神経を伝わって脳で情報処理されたということである。にもかかわらず、連絡が返ってこないということは、①彼氏の視知覚が未発達またはモグラ程度のレベル

          彼氏と連絡取れない夜の話