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ハイパフォーマーの育て方

DX、感染症、AIと変化の激しい時代背景において、これからのハイパフォーマーはどう育成したら良いのだろうか?

これが課題意識であり、将来の論点にもなりうるため考察をしておきたい。

ハイパフォーマーである条件

仕事がデキるのは、ハイパフォーマーの条件だ。

それに加えて、多様性に富むチーム(外人、年齢、障害の有無、家庭環境etc)など、自分とは違う人たちとと上手くコミュニケーションを取り、多様な仕事の価値観・ライフスタイル・生き様を受領していく器が必要だ。

職位・年齢・権力に固執している時代は終わった。

例えば、新卒入社の社員が、Youtuberで活躍し、先輩である自分よりも所得が多い可能性がある。

会社を保ち、自社を率いている中途社員もいるかもしれない。

どのような状態であれ、複雑に多様化している仕事観を踏まえ、各人に対応できる人でないと、リーダーとしては不適合となる。

過去の様に「1つの会社の給与が収入源」という時代ではなく、根本的に働き方が違い、単一的ではないのだ。

ハイパフォーマーには多様性を敢えてデザインし、そのチームをレバレッジして最大限パフォーマンスを上げることが必要だ。

今後のハイパフォーマーとは、この働き方がまるで違う前提を踏まえた上で、どのように仕事をすべきなのか?

ハイパフォーマーの成果の生み出し方

つまり「成果を生み出すため」には、どのようにチームを率いるのか?ということが論点となる。

感染症などの非日常時にはますます、アウトカム・つまり、成果が求められるため、コミュニケーションも幅を広くする必要がある。

課題解決型の人材・会社・文化の場合だと、極めてロジカルで論理的な思考が必要となるため、つい部下や同僚などにも、論理的でロジカルにコミュニケーションをしてしまう可能性がある。

これは成果を出すこととは少し論点が違う。

柔らかいコミュニケーションでも、成果を出すことは可能。という前提と姿勢を持たなければいけない。

人の話を傾聴することでミスコミュニケーションを避け、自分の頭で考えて対話をする必要がある。

リモート通話、遠隔での仕事ではこれがまた難解なスキルだ。同時に判断する力、視野を広げる教養も必要。

幾つスキルや能力が必要になるのだろう。

それほど厳しく、自己成長や学習ができないとハイパフォーマーにはなれない時代だ。

遠隔でも全員の感情を揺さぶり熱量をマネジメントするコミュニケーションと、この記事で記載した仕事のデザイン、ジョブクラフティングが必要だ。

感情のコントロール

熱量マネジメントに、感情のコントロールは、仕事に必要なのか?

一見当たり前の話だが、「冷静さ」「論理的な姿勢」は当然必要だ。

一方で、感情をあらわにし「褒める」「一緒に喜ぶ」「笑う」「鼓舞する」ことに関してはどうだろう?

情熱的に相手の懐に飛び込み、対話・説得・商談をしているのか?と言われると、いささか自信がなくなる。

冷静さだけでなく、情熱的でポジティブに感情的であるという感情のコントロールがが必要な訳である。

これからのハイパフォーマー

昨今は変化が激しくデジタルトランスフォーメーションが必須だ。新しいルール下で、作業ではなく「仕事を創造し成果を上げる人」こそが、これからのハイパフォーマーである。

全員を納得させる知恵を編み出して、競争せずに成果を出す姿勢が大事だ。徒競走で、手を繋ぎ皆一緒にゴールがデフォルトの世代に丁度良い時代かもしれない。

大流行したマンガ「鬼滅の刃」ならば、「鬼と人間の共存」、「約束のネバーランド」なら怪物と人間の共存。片方の正義を押し付けることなく、納得解を両者の歩み寄る姿勢が重要になる。

ハイパフォーマーのゴール

ハイパフォーマーの到達目的は、人類の幸福や社会課題の解決だ。一方で、全員のことを考えすぎると、ニッチで尖ったサービスは生まれない。

全員最適・部分最適どちらの軸も大事だ。

二者択一で決定できれば良いのだが、この時代の複雑性やリアルとは、その間の揺らぎ、行ったり来たりの中にある。

この仕事を遂行できるのは、まだ余白・柔軟性・テックネイティブな、まさに若者達だ。

若手ほど、優れたハイパフォーマーに育成することこそが最重要課題なのだ。

年配者は、若手に知恵・人脈を提供した上で「やってみなはれ」精神で、資金、リソースを投資する。

若者は知恵と人脈にレバレッジをかけて行動させること実践の中で体験し、成長を促すのが良いだろう。

若者の教育に尽力する一方で、中高年は若い人材への「投資力」が必須になる。未来を共に描き、実行まで支援をして「成し遂げていく・やり遂げる」ことが必要だ。

社会の進む方向を見極め、若手社員を本気で育て、仕事を任せきることこそが投資であり育成になるだろう。

まとめ

これからのハイパフォーマーは、多様化したチームを適切にコミュニケーションすることでパフォーマンスを最大化し、仕事を創造し成果を挙げる若手を「やってみなはれ」の投資を通じて育成していく必要がある。

そのためには、熱量のマネジメント、コミュニケーション、多様性理解と、実に高度なスキルと人間性が必要になる。

これらの人間力を磨くのには、専門性の異なる多様な人たちとの対話が必要になるだろう。得てして、時間がかかり、開発するのに苦労するだろう。だからこそ、他者とは違う希少なスキルになることは間違いない。

これができる人が、結果としてハイパフォーマーになるの違いない。


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