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ドラマ「野ブタをプロデュース。」の再放送を受けて

青春ドラマを見て、登場人物たちが片思いをしたり恋愛話をしたりしている様子に、
思わず胸をキュンキュンさせながら見ていたことを思い出した。
登場人物に感情移入しながら三角関係に息を詰まらせるのも面白いし、
第三者の視点で三角関係の展開の行く末を想像するのもまたいい。

高校時代にこんな経験がなかったからこそ、ドラマや漫画を通して登場人物に気持ちを寄せて追体験する。

この頃は青春ドラマをよく見ていた。
友情と恋愛が絡む青春ラブコメ漫画というやつもよく読んでいたものだ。

あれから10数年、なぜ遠ざかってしまったのか。

大学生、社会人で私自身に恋愛絡みの色んな出来事があったが、漫画に出てくるような甘酸っぱい経験なんてあったとしても一瞬だけだとわかったし、ドラマや漫画のような胸がキュンキュンするような展開はほぼないと悟ったからだ。

幻ばかりに左右されてはいけない。

青春ドラマや漫画には本当にいい夢を見させてもらった。

これからも自分が弱っている時にはまたお世話になり、あの世界に憧れていた自分の初心を思い出させてもらおう。
あの頃の私は色んなことに興味を持って行動していた。
社会人になってからは当時よりも守備範囲が明らかに減ってきている。
そして、記憶力も悪くなった気がする。

自分が学生の頃に見ていた作品をあらためて見ることで、もちろん過去に見ていた時の自分の状況や周りの環境のことをつい思い出して、恥かしくて嫌な思い出も思い出してしまうが、今よりも何かに必死に頑張っていた自分のことが浮かんでくる。

いつも何かにもがいていたし、勉強が身に入らない時には音楽、ドラマ、漫画、小説にすがり、自分で作品イメージをよく頭の中で想像していた。

ドラマなり、音楽なり、漫画なり、過去の作品を再度鑑賞することで、自分のルーツを考える辿るきっかけになる。
過去と現在の自分を比較することで、夢と可能性に満ち溢れていた初心を思い出せるし、今後の自分はどういう生き方をしていこうか考えられたら、おのずと仕事もどうしていこうか決まってくるのかなあ、なんて。

新型コロナウイルスの影響で、テレビでは懐かしのドラマの再放送が増えているけれど、視聴者の視点からいうとドラマの再放送はめちゃくちゃ嬉しい。

懐かしい古き良き時代に一気にタイムスリップしたような気になるので、いまの苦しい現実を少しでも忘れられる。

コロナ禍になる前はテレビをあまり見ていなかったが、コロナ禍になってドラマの再放送が多くなると皮肉なことにテレビを観るようになった。
バラエティ番組も過去の放送の総集編が多くなったが、過去を振り返るほうが意外にも気づきが多くて、現在進行形の放送よりも意外にも面白く観ていたりする。

ただ、過去をたくさん振り返っていても現実世界に嫌気が差して変なことをしかねないので、過去の振り返りも適度に行うぐらいがちょうどいいだろう。

子供の頃にはそんな風に思うことはなかったが、私も私で歳をとったものだなあと。

ただ、この世知辛いご時世に心から面白いと思えることがあるのは、本当に救いである。


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