映画『サンガイレ、17才の夏。』

2015年/製作国:リトアニア、フランス、オランダ/上映時間:88分
原題 Sangailes vasara　英題 the summer of sangaile
監督 アランテ・カヴァイテ

予告編(日本版)

予告編(海外版)

ストーリー

　リトアニア。夏。
　別荘のある田舎町へとやってきた17歳のサンガイレは、航空ショーに魅了される。「自由」の羽ばたきを感じたのだ。
　サンガレイは運良く、アクロバット飛行の世界王者が操縦する飛行機へ同乗することの出来る抽選に当選するも、高所恐怖症のため、コックピットに乗り込むことすら出来ない……
　そんなサンガイレはしかし、航空ショーの会場にてアルバイトをしていた同年代の少女アウステと知り合い、運命の恋をする。
　「笑顔」と「行動力」を持って「夢」を追い、人生を謳歌するアウステとの出会いにより、サンガイレの中の何かが少しずつ変化してゆく……

レビュー

　映像が悉ことごとく素敵で美しく、好みの世界観過ぎてヤバい。
 
　ティーン映画というものは言葉にならない「感情の揺れ」であったり、「欲望への目覚め」「バランスを欠いた心身の叫び」「上昇(自由)への憧れと恐怖」「出会いと変化」「決意と変身」等を、どのような映像を用いて「炙り出す」か……が監督の腕の見せどころである……と、思うのですけれども、そういった観点からみるなら本作は、至高の到達点へと達した作品のひとつであると感じます。
 
　というか、色々記すよりも映像を観ていただいた方が一撃で伝わるように思いますゆえ、本作に関するおすすめの動画を ⇩ に数種類ぺタリンコしておきます。
　宜しければご活用ください。

インタビュー

「JAIHO」様へ

　本作は、まだ日本の映画ファンの多くに知られていないだけで、潜在的な需要はとても高いと思います。
　私は国外版のDVDを所持してはいますけれども、Blu-rayによる日本語訳付きの高画質ソフトの発売を、心より願っております。

　※『宝島』のBlu-rayは最高でした。ありがとうございます。