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スプロミッション#7 ほめキング

こんにちは。カスタマーサクセスチームの八木です。
以前にご紹介したブログでお伝えした通り、現在当社では社内コミュニケーション活性化施策「スプロミッション」が行われています。9グループ中7グループ目の活動「ほめキング」の表彰が6月28日(火)の全社員が集まる会議内で行われました。

本施策「ほめキング」の企画者インタビューに入る前に、そもそもの企画内容を簡単にご紹介いたします。他の企画が1日ないし数日で終わっていたのに対し、この「ほめキング」企画、実は他のどこよりも実施期間が長かったという特徴を持っています。

Sprocketの日常の社内コミュニケーションツールとして、slackが用いられています。私の所属するカスタマーサクセスチームのslack事情について、以前当ブログでもお伝えしたことがありますが、slackは所属チームに関係なく、導入されている会社ごとに多用な使い方をされているんだろうなぁと想像しています。

Sprocketには「#goodjob」というチャネルが数年前から存在しています。元々は、せっかく良い仕事をしている人がいるのに、その人たちに対してお礼を言ったり、褒め讃えたりする場がなかったため、「良い仕事をした人への賛辞を贈るチャネル」として用意された経緯があります。

今回はこの「#goodjob」に着目したコミュニケーション活性化施策を考え出したSprocketの仙人こと榎原直人さんにインタビューを実施いたします。早速ご覧ください。

「ほめキング」の企画背景

八木)
仙人、こんにちは。早速ですが、コミュニケーション活性化施策として仙人が起案されたslackの「#goodjob」チャネルを活用した「ほめキング」に関して、企画背景をお聞かせください。

榎原)
はい、コミュニケーション活性化施策を実施していこうか、という中、早々に「初詣に出かける」であったり「ライトニングトーク大会」を実施するメンバーがいて、それがお祭り感のあるコミュニケーション活性化で、とても楽しそうだし、悔しかったのです。

私は特に華がある感じではなく地味なので、そういった一時的なイベントというよりも、より会社の環境に貢献できる、もっというと働いているメンバーの心理的安全性を醸成できるような、継続的にコミュニケーションの質があがる文化を作っていこうと考えました。

八木)
なるほど。私自身も今回の取り組みでその点は悩みましたね。

コミュニケーションを活性化させることを目的として、各種企画が繰り広げられたわけですが、瞬間最大風速のような一時的な盛り上がりを狙うのか、継続的に取り組めるような文化形成を狙うのか。後者の狙いで実践されたのは恐らく仙人だけですね。

この「ほめキング」の企画にはそういう狙いがあったということで合ってますか?

榎原)
そうですね、まず「おもてなす」とか「相手を前向きにする」とかいうテーマですと、方法も難しく、評価もしづらいので、「継続的」を掲げる以上、参加ハードルは限りなく低く、ライトに参加できるように考えました。

その中で思いついたのが「ほめる」ということです。

「ほめる」こと自体は正解はなく、自分が「いいな」と思ったところを相手に伝えるだけですから、とりかかりやすいだろうな、と。
とはいえ、相手を見ていないと、「いいな」とも思えないので、
 ・他の人に興味をむける
 ・「いいな」と思うことを見つけて伝える
というところで、継続的にコミュニケーションの質を上げていければよいな、と考えました。

元々ある仕組みの応用

八木)
今ある仕組みをうまく活用するという意味においては、お金や労力をかけないエコな設計でしたし、この仕組みの活性化をすることで、私たちのベースにある「仕事」に取り組むモチベーションが高まる効果が見込めそうですね。

まずはじめに、今回のslackの「#goodjob」チャネルを用いた「ほめキング」施策の開始前の状況を「第0期」と定義されてましたが、その概要を教えてもらえますか?

榎原)
企画としては『「#goodjob」チャンネル使って、みんなほめてね!』というだけなので、これだけでは参加ハードルは下がるものの、参加モチベーションは上がらず、いつものメンバーの「ほめる」数が少し増える、という状況が想像できました。

ですので、なるべく「イベント感」を出して興味を持ってもらいつつ、目的として会社の雰囲気が良くなる、そして自分自身のコミュニケーションや、やる気も上がる、といったことを説明するようにしました。

併せて、簡単なほめ方の紹介(注意点)などお伝えし、気軽にほめられるんだ、ということも説明することで、構えずに「ほめる」ことをお伝えし、
評価軸も
 ・ほめられた人 ベスト3
 ・リアクションした人 ベスト5
 ・ほめた人 ベスト3
 ・ほめた内容についての評価(ほめ方や、始めてのほめチャレンジなど)
などピックアップして、色々な角度で評価されることを紹介して興味を持ってもらえるようにして、総合的に「第0期ほめキング」を決めていきました。

「ほめキング」は何か興味を持ってもらいやすそうな名称がよかろうと思って、つけました。心配していた割には浸透しているようでよかったです。ただ、第0期の集計期間は、第1期と同じ3か月で集計すると数が少ないので、6か月での集計としました。

八木)
光栄なことに第0期の「ほめキング」に私を選出していただきました。普段から頑張っている人へのエールは直接本人に伝えるように努めているつもりですが、「#goodjob」チャネルの投稿は、本当に良い仕事をした人、頑張った人の貢献を多くのメンバーに共有したいという時に積極的に利用してました。

「#goodjob」の投稿は、ある程度意識をしていないとできない面もあるかと思いますが、ちょっと意識するだけで行動も変わるかなぁとは思います。

もう一方の褒められる方ですよね。これは自分自身で意図してできるものではないですが、自分の取ったアクションが「#goodjob」されると嬉しいですよ。本当に。褒められるために頑張っているわけではないですが、影の努力や積み重ねというか、そういうところがフィーチャーされたりもするので、そこは感謝しかないですね。

また、slack特有のコミュニケーションとも言えそうですが、投稿に対して「stamp」でリアクションできるという点も良いですよね。参加ハードルを下げるという意味でも、スタンプは気軽なコミュニケーション手段として有用と言えそうです。

第1期の「ほめキング」では、どんなことが起こることを期待していましたか?

榎原)
先ほど八木さんも言っていたように「ちょっと意識をする」だけで行動は変えられるんですよね。

ちょっと大げさかもしれませんが、他人を変えるのではなく、自分の行動を変えることで、世の中を変えていく。

叱ったり注意するのではなく、「ほめる」ことで、相手はうれしくなりますし、前向きにがんばれます。そういう人が職場に増えれば、自ずと前向きな雰囲気の職場ができていきますので、良いスパイラルになっていくことを期待してました。

第1期「ほめキング」の実施

八木)
こうして第1期の「ほめキング」対象期間を4月1日~6月24日と定め、「#goodjob」チャネルでのコミュニケーション活性化施策が始まりました。最終結果はさておき、この期間中のコメント投稿数や、コメントの種類、スタンプのリアクションなど、実施期間中の手応えは感じていましたか?

榎原)
「#goodjob」を見ていて、「ほめる」内容が変わってきたなーと感じました。

第0期の発表時に、ほめ方の注意点で「ちょっとしたことでもほめてOK」とか「具体的にほめる」といったことを伝えたこともあってか、皆の「ほめ」が、より具体的に評価されてましたし、数も増えてました。

こうなると「#goodjob」が、”仕事として対応すると良いことの情報のまとまり”にもなりますので、社員の質も上げられていくのではないかと感じましたね。

手ごたえは感じておりました。

「#goodjob」コメント投稿数が372.7%増加

八木)
そして第一期「ほめキング」の対象期間が終わりを迎え、6月28日の全社会議の場で結果の発表となりました。投稿数で言えば、前期(第0期 2021年10月~2022年03月の半年間)と比較すると372.7%の増加でした。第一期の対象期間が3ヶ月しかなかったことを鑑みると、その直前の半年間に比べ明らかに「#goodjob」の投稿数が増えましたね!

それ以外にも色々と良い影響が見られたように思います。この約3ヶ月間の「#goodjob」チャネルの取り組みに関して、集計方法なども工夫したとお聞きしております。そのあたりを詳しくお聞かせください。

榎原)
おかげさまで、思った以上の成果が出せたと思います。集計については、弊社のエンジニア森下さんの力を借りて、slack上でほめた数やほめられた数などマトリックスで表示できるようにしていただきました。

数的な集計はそれでまかなえましたが、質については、それぞれの内容を個別に見ていき、「ほめ方が具体的でわかりやすいか」「かなり注意して行動をみていたな」など、独自の視点・判断ではありますがピックアップして、同じ人ばかり評価されるのではなく、がんばっている人にスポットがあたるようにいたしました。

そして第一期の試みとして、各部署間でほめてほめられている人がいるかどうかも可視化し、それぞれの業務に意識や興味を向けているかどうか、についてもまとめました。

八木)
栄えある第一期「ほめキング」に選ばれたメンバーと、その選考理由を教えてください!

榎原)
第一期「ほめキング」は、営業の谷口さんでした!!!

ほめている数が多く、「ほめる」対象メンバーも多部署にわたっており、「ほめる」質についても各メンバーに寄り添った内容で、クライアントの言葉も交えながら具体的にほめている、ということで、選ばせていただきました。

すばらしい「ほめ力(りょく)」です!

八木)
谷口さんはわりとこまめに色々なメンバーに対して「#goodjob」チャネルで投稿してくれていますよね。納得です。noteのブログインタビューに回答してくれていたら、このnoteからリンクで紹介できたのになぁ。

谷口さんは営業のスペシャリスト。インサイドセールスもフィールドセールスもこなす営業として、案件の受注に邁進しております。一方で関わるメンバーへのケアも忘れない。その気持ちが「#goodjob」に表れたのかもしれませんね。

コストゼロでコミュニケーション活性化

八木)
本施策は想定通りの経費はゼロ。お金をかけず、シンプルにこれまである仕組みをうまく活用することで、コミュニケーション活性化を実現できたのではないでしょうか。お見事です!

誰かを「ほめる」という行為は簡単に見えてそうでもなく、思っても行動(テキスト)に変えるには意識することも必要です。そんな誰かを「ほめる」という活動を促進できたわけですし、より多くの人がフォーカスされたのではないかと思います。

単に一過性の盛り上がりではなく、継続的なコミュニケーション活性化を狙っているとのお話でしたが、今後の「ほめキング」の展望を教えてください。

榎原)
実はもう第二期は始まっておりまして、今度は9月末まで3か月で集計していく予定です。新たな「ほめ方」も今準備中で、集計についても新たな切り口で評価していこうと思います。

しばらくは3か月に一度集計しつつ、楽しみながら「ほめあって」いければいいなと考えます。まだまだほめてないメンバーもいますので、社員が月に一度は誰かをほめている、というような状況ができるまで、続けていきたいと思います。

応募検討者へのメッセージ

八木)
では最後に。せっかくの採用ブログなので、この場で改めてSprocketへの応募を検討をされている皆さまにメッセージをお願いします。

榎原)
私はこれまでIT業界の会社を点々としてきましたが、Sprocketは社員としての在籍期間が一番長く、来年で10年になります。いろいろ要因はありますが、一番はフラットな関係性など、働きやすい職場環境にあると思います。

そのような中でも、心理的安全性にも考慮した職場環境づくりなども促進しておりますし、何か改善したいことがあれば、メンバーと相談しながら改善していったりしています。社内環境のOODA(Observe:観察、Orient:状況判断、方向づけ、Decide:意思決定、Act:行動の頭文字)を回しているとも言えるでしょう!

ぜひ応募頂き、働いていただけることになりましたら、一緒によりよい職場環境を作っていき、楽しく働きましょう!

八木)
ありがとうございました!日常的に「#goodjob」チャネルが利活用されるのが理想ですが、適度な期間で「ほめキング」表彰をするというこの取り組みが形骸化することなく続くことを応援しています!

編集後記

コミュニティ活性化を狙って開始した「スプロミッション」ですが、今回ご紹介した「ほめキング」は元々あったソリューションをリブートしただけ。言葉にすると「たったのこれだけ」のことなのですが、実践するのは難しいと思います。

「誰かを褒める(投稿者)」、「誰かに褒められる(被投稿者)」、「それらを讃える(その他大勢)」の3者がいてはじめて成り立つものですが、その行動を取ることで「わかりやすいベネフィット」はないわけです。

今回の取り組みで、「期間を限定して表彰する」という仕組みを追加を試みた榎原さんですが、仮に「表彰された」としても金銭等のメリットがもたらされるわけでもありません。つまらない言い方をすると「全く得することはない」とも言えます。

「誰かを褒めること」は、その対象となる人の頑張っている姿をよく観察する必要があります。裏を返すと「誰かに褒められること」は、応援してくれている、見守っていてくれる誰かがいるとも言えます。誰も見てなかったら見逃されていたかもしれない影の好プレーも、見守る誰かが「#goodjob」することで真の好プレーとして多くのメンバーに讃えられます。

時には誰かに褒められ、その経験が誰かを褒めることに繋がり、そのループが繰り返される。今回の取り組みでそれを実証できたのではないかと思います。

榎原さんはご自身を「特に華がある感じではなく地味」と表現していましたが、誰もが同じである必要もなく、個人の特性を活かせば良いのだと思います。榎原さんの企画に華がないと思う人もいないでしょう。そんな榎原さんも本施策の実施後に「#goodjob」チャネルで讃えられていました。

あれ?なんか今回のブログはオチがない?キレイすぎる?気にしないでください。Sprocketにはこんなキレイな一面があります(って言い方をするとすごく汚い面がたくさんあるようにも聞こえてしまいそうですが)。

気になるならその目で事実を確認するのが一番!夏本番を前に転職をお考えの方は、是非Sprocketのカジュアル面談を受けてみてご判断ください!


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