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備忘録

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ふと。
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#エッセイ

他人とはどこまでも他人でいたい

他人とはどこまでも他人でいたい

心の平穏。ニュートラル。 

深い感謝の念も、絶望するほどの断絶もなく、ただそこには他人が他人でいるだけだった。
他人が他人でないことは疲れる。精神的に疲れる。

人が人を救えるなんて思わない。
人が人を変えられるなんて思わない。
それは意図的に〜されることを信じられないという意味で。タイミング等々あるので、本当にいつ何時でも人は人が救えないとも思わないし、意図的に行おうとした救いは救いにはならな

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存在証明

存在証明

「誰も同じ川に二度入ることはできない」

自分が此処にいる事を信じられない時間が出来る様になった。私って存在してる?

自己の同一性が揺らいでとてつもない不安に襲われた。
私が私になる為には他人が必要。
でも、誰かが私にするしかないのなら、”確固たる私”は何処にもいないのでは?
そう思う度、”私”が”ココ”にいる確信が消えていく。

あぁ、諸行無常。
とりあえず形が欲しい。この不安をとりたい。

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貴方の破片がキラキラしてる。

そんな話をした。
ずっと昔にそのことには気づいていて、それに基づいた行動をしていた。そんな事を最近になってようやく認識した。 

誰かを必要以上に傷つけるくらいなら、自分がどれだけ傷付いてでも笑っていた方が楽だった。なるべくそうして生きてきた。
それでも生きづらいなら、奴隷になるしかない?
それなら、私は何処に?

奴隷に近づく度に、人間潔癖。こんな感覚、何処かの誰かから貰ったんだろうか。昔から潔

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ここにいること。

目覚まし時計の鳥の声かと思って起きたら、本物の鳥の鳴き声で目が醒めた。

窓を開けると、久々に冷たく深々とした空気が街を覆っていて、室外機の音がぼぅと鳴り響き、何処かの家の朝ごはんの匂いがする。

今、私は数羽と数人だけの小さな小さな世界にいて、それは幼い頃の感覚だ。まだ近所のスーパーが1番楽しいお出掛け先で、お菓子を買うにはおねだりをする方法しか知らなかった時の私。ご飯を食べる事が何にも替え難い

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約束をくれた時、死のうと思った。

約束を貴方がくれたから、
それだけでもう満たされてしまった。

約束を果たすと言ってくれたから、何かしらの結果でその約束が果たされても果たされなくてもいい。だってもう満してくれたから、結果なんてどうでも良くなってしまったよ。「約束できないことは約束したくない、謝罪の気持ちがないことは謝罪したくない」と泣きながらいう貴方だからこそ、心からその約束を信じることが出来たんだ。救う、救われるっていうのは結

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あまりにも生きたいから

人生の中に死はなくても、死の話は必要だよ。
君は死なないの?親は?友達は?
不可逆的な事が好きじゃない、自分で終わらすのが好きじゃないと言ったね。そんな君は死に怯えてる。死にたがりの私を理解しようとは思わない。
私の死にたいは生きたいだ。なりふり構わず生きて、、そんで満たされたいということだよ。それまでは生きたい。
君の中には満足がないんだね。常に、可能性があるから。足るを知らないのはとても苦しい

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こんな朝があってもいいよね。

こんな朝があってもいいよね。

朝、夢から目が覚めた。冷たく湿った匂いと、少しの車の音。鳥の声。ポツリとひかる部屋の明かり。
まだ皆んなあんまり起きていないみたいだな。

現実ではずっと前にお別れした人と、夢の中でもう一度お別れをしてきた。泣いていた、様な気がする。もう覚えちゃいないけれど。

避暑地に行ったあの日を思い出すな。せっかく避暑地に行ったけれど雨だったから夏のくせに寒かった。でも、それが夏という季節から私達だけいきな

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寂しさの向こうには誰もいない

寂しさの向こうには誰もいない

寂しさのお話。

私は、誰しも心の繋がりを求めていると思っている。
その距離感は人それぞれだけど多くの人が抱えてる欲求なのだと思う。
ただ、歳を重ねる毎に、人と関わることが増える度に、本当に混じり合えることなんてないんだと絶望してしまう。

受け止めて欲しいこと、分かち合いたいこと、分かって欲しいこと。これらは期待してることと一緒だと思っていて。
誰に?と問われた時、私は親密な特定の人の名前を挙げ

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