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#詩

天才詩人・ランボーはなぜ詩を捨てたのか

天才詩人・ランボーはなぜ詩を捨てたのか

  アルチュール・ランボーをご存じだろうか。
 アルチュール・ランボー(1854~1891)は、早熟な天才詩人であり、二十歳で詩を捨てアフリカ大陸で貿易商人になり、全身を癌におかされて片脚を切断、妹のイザベルに見とられて、三十七歳の若さで死んだフランスの詩人である。
 なんでいまごろランボーなのかと言われれば、気恥ずかしい気もするが、最近YouTubeでランボーの詩が朗読されていたり、ある種の人々

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💗ちょっと、ドキッ❢とします!!

💗ちょっと、ドキッ❢とします!!

💗ちょっと、ドキッ❢としました!!

ベージュ 谷川俊太郎 新潮社 より

裸の詩

文字を脱いで裸になって

詩が心の部屋に入ってくる

外では風が吹き荒れているが

部屋の空気は穏やかだ

静かな声で詩が呟くと

意味がしんしんと

雪のように降って来て

床の上ですぐ消える

詩の裸体は美しい

だが見つめると姿はぼやけて

風にさやぐ木々に紛れる

脱ぎ捨てた文字をまとって

唐突に部屋

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春の詩 ーウイリアム・ブレイクー

春の詩 ーウイリアム・ブレイクー

「フルート」が出てくる詩です。
春が近づいたらこの詩を読み上げたくなります。
そして、今すぐフルートを吹きたくなる、
そんな元気になれる詩。
フルートが好きな友人にぜひ。

18世紀にイギリスで発表され、世界中で読み継がれてきたウィリアム・ブレイクの名作より

「春」  
さあ、フルートを鳴らそう!
まだまだ聞こえないよ
鳥たちは昼も夜もにぎやかな様子だ。
ナイチンゲールは谷間の中で
ツグミは大空

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「古今和歌集」私撰秀歌 ―序と目次―

「古今和歌集」私撰秀歌 ―序と目次―

 2009年に、講談社学術文庫版の「古今和歌集 全訳注」(全四巻、久曾神 昇)を読みました。

 その時、私撰秀歌をまとめていましたので、今回「note」用に、連載形式で貼っていこうと思います。

 講談社学術文庫版は、以前読んだ「奥の細道」の編集がよく、同じような編集が行われていたので買いました。

 本文と解説の読みやすさは、岩波よりも格段に上です。今のところ、古典を読むなら、講談社学術文庫、

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