スポーツ栄養のノウハウ

管理栄養士である乳井優生と佐藤彩香が日々頑張るアスリートやジュニアアスリート、そのサポ…

スポーツ栄養のノウハウ

管理栄養士である乳井優生と佐藤彩香が日々頑張るアスリートやジュニアアスリート、そのサポーターの方にお送る【スポーツ栄養】の情報。知識を知って、そのあとどうするの?といった【ノウハウ】までしっかりお伝え。食事を通して、パフォーマンスアップをしたい全ての方に。

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脂質

「脂質」と聞くとどんな食品をイメージしますか?また、脂質に対してどんなイメージを持っているでしょうか? 脂質について抱くイメージは様々です。高カロリーゆえに避けられがちだったりもしますが、カラダにとっては必要な栄養素。細胞膜の原料になったり、エネルギー源として使われたり貯蔵されたり、ホルモンや胆汁酸を作る役割、脂溶性ビタミンの吸収を助ける役割などもあります。 脂質を味方につかられるかどうかで、コンディション、パフォーマンスに差がつきます。 この記事では、脂質の種類と特徴につ

    • たんぱく質

      パフォーマンス(競技力)向上のために、カラダづくりに取り組むときに、たんぱく質については気になるところかと思います。 「いつ、何を、どのくらい、どのように摂取したら良いのか」は競技種目(特性)や目的などにより、個人差も大きくなります。 まずはたんぱく質の特性や働き、どんな食品に含まれているのか、食事に取り入れる際のポイントなどを理解していきましょう! たんぱく質の摂り方はまた別の記事でまとめます。 機能たんぱく質には数百億〜数兆もの種類があると言われています。それは、たんぱ

      • I(ヨウ素)

        カラダの様々な機能を調節するミネラル。 ヨウ素の基本的な役割と、スポーツシーンでの重要性についてお伝えします。 機能体内のヨウ素の70〜80%は甲状腺に存在していて、甲状腺ホルモンの構成成分となっています。ヨウ素を含む甲状腺ホルモンは交感神経を刺激して代謝を促す作用があります。体内の代謝や成長に関わるミネラルです。 ・甲状腺ホルモンの材料となる ・エネルギー代謝を促進する ・成長、発達を助ける ・新陳代謝を促す 体内に存在する量はわずかなミネラルですが、スポーツにおいて

        • Mn(マンガン)

          カラダの様々な機能を調節するミネラル。 マンガンの基本的な役割と、スポーツシーンでの重要性についてお伝えします。 機能マンガンは成人の体内に10〜20mg存在し、そのうちの25%が骨、残りは各組織にまんべんなく存在しています。 マンガンの吸収率は1〜5%とされ、鉄と似た経路で吸収されます。そのため、鉄が不足しているとマンガンの吸収率が増加するなど、鉄の栄養状態に影響を受けます。 ・さまざまな酵素の材料となり、それらの酵素を活性化する ・骨の形成を促進する ・糖質や脂質の代

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        • 3大栄養素あれこれ(たんぱく質・脂質・糖質)
          3本
        • ビタミン・ミネラルあれこれ
          10本

        記事

          Cu(銅)

          カラダの様々な機能を調節するミネラル。 銅の基本的な役割と、スポーツシーンでの重要性についてお伝えします。 機能銅は体内に約100mg存在し、約65%が筋肉や骨、約10%が肝臓に存在します。酵素の材料となって、鉄の働きを助け貧血を予防したり、エネルギーの生成を促したり、活性酸素と対抗したりと様々な機能に関わっています。 ・酵素の材料となる(約10種類の酵素に関わる) ・鉄がヘモグロビンに合成されることを助ける ・活性酸素の除去 ・神経伝達物質の酸性 体内に存在する量はわ

          Zn(亜鉛)

          カラダの様々な機能を調節するミネラル。 亜鉛の基本的な役割と、スポーツシーンでの重要性についてお伝えします。 機能亜鉛は体内に約2,000mg存在し、骨格筋や骨、皮膚、肝臓、脳、腎臓などに存在し、たんぱく質と結合してカラダの様々な機能に関与しています。 多くの補酵素の成分になっていて、新陳代謝には欠かせません。 ・新しい細胞を作ることを促進する  傷の修復を促す ・成長期の子どもの発育、成長を促進する ・生殖に関わるホルモンの合成や分泌 ・正常な味覚を維持する 体内に存

          Fe(鉄)

          カラダの様々な機能を調節するミネラル。 鉄の基本的な役割と、スポーツシーンでの重要性についてお伝えします。 機能鉄は体内に3〜4g程度存在し、60〜70%が血液に、約4%が筋肉に存在し機能鉄と言います。残りは肝臓や脾臓、骨髄にストックされていて貯蔵鉄と言います。貯蔵鉄は機能鉄が不足した時に使われます。 ・赤血球中のヘモグロビンをつくり全身に酸素を運ぶ ・筋肉中のミオグロビンをつくり筋肉に酸素を取り込ませる ・酵素(シトクロム)をつくり解毒を助ける 鉄といえば血液、ヘモグ

          P(リン)

          カラダの様々な機能を調節するミネラル。 リンの基本的な役割と、スポーツシーンでの重要性についてお伝えします。 機能リンはカルシウムの次に体内に多く存在するミネラルで、85%がカルシウムと結合して骨に、残りはたんぱく質や脂質などと結合して細胞膜の構成成分として存在しています。 ・骨や歯を形成し、丈夫に保つ ・細胞の成長・分化 ・エネルギーをつくり出す ・細胞膜やDNAを作る リンの多くが骨に存在していますが、カラダ中に存在して、細胞一つ一つの膜を構成したり、遺伝に関わるD

          Mg(マグネシウム)

          カラダの様々な機能を調節するミネラル。 マグネシウムの基本的な役割と、スポーツシーンでの重要性についてお伝えします。 機能マグネシウムはカラダの中に約20〜30gあり、その50〜60%は骨に存在します。残りは筋肉や脳、神経、血液などに存在します。 ・骨や歯を形成し、丈夫に保つ ・様々な酵素の働きをサポートする その数、およそ300!!! ・筋肉の収縮・弛緩の調節 マグネシウムの多くが骨に存在していますが、マグネシウムの活躍の場は全身に及びます。 関与する酵素反応は、エネ

          Mg(マグネシウム)

          Ca(カルシウム)

          カラダの様々な機能を調節するミネラル。 カルシウムの基本的な役割と、スポーツシーンでの重要性についてお伝えします。 機能カルシウムは私たちのカラダに最も多く存在するミネラルで、体重の1〜2%を占めます。そのうちの99%は骨と歯に存在して、残りの1%は血液中や細胞内などカラダに広く存在しています。 ・骨や歯を形成し、丈夫に保つ ・神経伝達に関わり体内の情報伝達する ・筋肉の収縮・弛緩の調節 ・ホルモンや酵素を活性化する 骨や歯を丈夫に!というイメージが強いカルシウムですが

          K(カリウム)

          カラダの様々な機能を調節するミネラル。 カリウムの基本的な役割と、スポーツシーンでの重要性についてお伝えします。 機能カリウムは細胞内液に存在し、細胞内の水分量を維持しています。 浸透圧や酸・塩基平衡(pH)の調節にも欠かせません。 また、神経伝達や筋肉を収縮・弛緩させて動かすために必要です。 カリウムもナトリウムとともにカラダの水分を調節する役割を担っています。 カリウムは多くの食品に含まれているため、通常の食事をしていれば不足することはありません。 しかし、塩分の多

          Na(ナトリウム)

          カラダの様々な機能を調節するミネラル。 ナトリウムの基本的な役割と、スポーツシーンでの重要性についてお伝えします。 機能ナトリウムは細胞外液に存在し、細胞外液の量を維持しています。 浸透圧や酸・塩基平衡(pH)の調節にも欠かせません。 ナトリウムはカラダの水分を調節する役割を担っています。 通常の食事をしていれば、ナトリウムが不足することはありません。 ただし、高温環境での活動や運動によって、大量の汗をかく場合は、相当量のナトリウムが汗とともに失われてしまうことがありま

          糖質(炭水化物)

          スポーツをする上で、糖質(炭水化物)について正しい理解を持つことは、とても重要です。 炭水化物と糖質の違い どんな食品に含まれているのか どんなシーンで、なんの食品が適しているのか ぜひ、参考にしてみてください。 糖質・炭水化物の違い​炭水化物 = 糖質 + 食物繊維 糖質 = 糖類 + 多糖類 + 糖アルコール など (糖類 = 単糖類、二糖類) 炭水化物は糖質と食物繊維をまとめた呼び方です。 糖質は消化性炭水化物(消化できて、エネルギーとして有効利用できる)、食物

          やってみよう!をnoteから

          こんにちは! 公認スポーツ栄養士 乳井優生(にゅうい ゆうき)です! 佐藤彩香につづき、私も簡単に自己紹介をさせていただきます。 管理栄養士/公認スポーツ栄養士 乳井優生 高校時代、野球部マネージャーとしての経験を経て公認スポーツ栄養士を志し、病院勤務をしながら養成課程を受講。2019年に登録となりました。 マネージャー時代から今現在も、スポーツに取り組むお子さんをサポートする保護者の方々と関わる機会を多くいただいています。 【今日からできる】 すぐに実践できて

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          祝noteデビュー

          こんばんは! スポーツ専門 あなたのかかりつけ栄養士佐藤彩香です! ついにnoteデビュー。同志の乳井優生と共に皆様のためになる情報を発信していきますね。 ・アスリート ・トレーナーなどの専門職の方 ・監督、コーチの指導者 ・サポートをする親御さんやパートナーの方 ・スポーツ栄養に興味がある方 などに是非読んでもらえると嬉しいです^ ^ 簡単に私の自己紹介をさせて頂きます。 管理栄養士 佐藤彩香 18歳の頃からスポーツ現場を経験させて頂くある意味ラッキー