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daraz
山を登るように
夏の暑い日に軽装で登り始める。頂上間近で低体温症に陥り動けなくなる。そんなニュースを見る度に、ああ、あれは自分だなと思うわけです。
麓から5合目ぐらいまでは、軽い装備でグングン進んでいける。ところが、次第にそうはいかなくなる。足場は悪い。気温は下がる。天気は急変する。岩をよじ登らなくてはいけないかもしれない。上に行けば行くほど、下とは違う装備が必要になってくる。
私たちはついつい成功体験に頼ってしまいます。役に立ったトレーニング、急に上手くなった練習。それをやり続ければ、もっと上にいけるはず。そう思ってしまう。
でも、上で必要な装備は下で必要な装備とは違うわけです。そして、山が高くなればなるほど、それは大きく変わってくる。麓では日光浴、でも山頂は氷に包まれていたりする。ピッケルにアイゼン、酸素ボンベも必要かもしれない。いつもの相棒ウォーキングシューズでは進めない。
高さに合わせて必要なものは変わってくる。今の高さに必要な装備は何か。それを考えるのもスポーツの楽しさのひとつだったりします。
そして、麓でも中腹でも頂上付近でも、どこでも必要とされる装備がある。それは、普段あまり目立たない。見えないところで活躍している。目立たないがゆえに疎かにされがちだけど、それなくして進むことは難しいのです。
ずっと忘れずに大切にしたい、そんな装備に気づけた人は幸運だなと思うわけです。
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