ディレクショントレーニング編3【伝え方③】
こんにちは、いぬのパグです。
前回は「伝える際の納期設定」について話しましたが
今回は「伝え方の幅」について話そうと思います。
ケース1
エンジニアに実装依頼したものを確認し、クライアントに提出したところ、
端末によって不具合が発生したので その原因解消に向けて動く。
上司の言葉①
伝え方
(1)
「クライアントからFBをいただき、
端末によっては〇〇なことがあるそうです。
(キャプチャの挿入)
こちらの原因調査と解消をお願いできますでしょうか。」
(2)
「クライアントからFBをいただき、
端末によっては〇〇なことがあるそうです。
(キャプチャの挿入)
私の端末でも改めて見てみたのですがこのようにはならず、
再現がされないのですが、今回実装いただいた手法の
××ですと〇〇の可能性があると言えそうなので、
こちらの解消または別の方法で対応を検討いただくことはできますでしょうか。」
上司の言葉②
私の思考①
現時点の私のプログラミング知識では、(2)で伝えるにおいて原因を正確に理解・把握して、それを言葉にしてエンジニアに提案することができそうにありませんでした。
しかし、この場合は(2)の伝え方をした方が、その後のエンジニアの対応がスムーズになりそうだと感じました。
私の行動
かなり悩みましたが、ここでは(1)の伝え方を選びました。理由としては単純に「伝書鳩」になってしまうことを恐れたのと、これから先、プログラミングについてきちんと理解が進んだ上で、(2)のように自分の言葉でお伝えしたいと感じたからです。
私の対応については上司も理解・賛成してくださいました。
上司の言葉③
(1)
「クライアントから○○がイマイチという意見を受けました。
別案の検討をお願いできますでしょうか。」
(2)
「クライアントから○○がイマイチという意見を受けました。
意見を受け改めて見直したところ、私としては○○の部分はとてもよいと感じています!ただ、もしかしたら○○の部分が見づらくさせているかもしれないとも感じました。
例えば、この分をこの様に見せると(※リファレンスなどを添付)
改善するようにも感じたのですが、いかがでしょうか。」
私の思考②
上司にいただいた言葉は本当に納得するものばかりでした。なぜ納得できるか考えた時に、自分がディレクターから依頼される立場になった時のことを考えました。
すると、ディレクターの意見が一度挟まることによって「一緒に検討してくれているんだ!」「確かにそれがいいかも!」「それならこの対応もできるかも!」と次の段階へ進んでいくことのハードルが下がるように感じました。
クライアントからのコメントをそのまま横に流すのではなく、一度ディレクターの地点で留めて、考えて、それからデザイナーやエンジニアに繋いでいきたいです。
まとめ
今回でディレクション編は3回目になりますが、私が学び、同時に皆様にもご紹介していることは一貫して
「ディレクターがフィルターとなり、同時に、伴走者でなければならない」ということに気づきました。
フィルターについては、前回2回の投稿でもわかるように「クライアントからの依頼を噛み砕き、適宜削除や追加をして伝えること」ですね。
また、「伴走者であること」とは、例えば駅伝やマラソンなど(あれ、めちゃくちゃしんどいですよね、心臓がバクバクしてこれ走り続けて大丈夫か?って心配になります。)をしているときに、沿道から応援されたり、「走り方はこう!」と指南されたりしますよね。もちろん自分を奮い立たせるものとしては重要だと思います。
でもそれより、一番側で一緒に走って、「しんどさ」や「心地良いハイの感覚」を味わってくれる人の存在って一層大きかったりしますよね。そういう存在になれたらディレクターってとっても良いんじゃないか、って思っています。
少なからず自分にとってはそういった「伴走者」の存在は心強いと感じますし、「その人のためにも自分のためにも尽力しよう」と思うと思います。
個人によって、自己を奮い立たせるものは異なるとは思います。ですが、「任される」という状況において「無関心なまま、状況を理解していないまま丸投げされる」よりは「理解して、考えた上で依頼される」は大きく異なりますね。
ここにおいてもう一点重要なのは、「依頼する側が主観を入れ過ぎないこと」かなと感じています。あくまでも添えるこちらの意見は「提案」で、その上で一任しないと依頼を受ける側は「やらされている感」や「押し付けられた感」が出てしまう気がします。
言葉や伝え方で、いろんなことに差が出ますね。それが楽しく面白い点であり、同時に苦しく難しい点です。間違えて学んで、上手くいって学んで、成長していきます。
今回はここまでです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
それではまたお会いしましょう。
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