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東野圭吾さんの「むかし僕が死んだ家」を読んだ感想

東野圭吾さんの「むかし僕が死んだ家」を読んだ感想です。 ネタバレ無しの感想登場人物が2人だけ、2人の会話がメインで話が進んでいくというストーリーです。 帯にも書いてありましたが、伏線が見事です。 山の中にひっそりと立っている小さな家が舞台なのに、様々なところを巡っているような壮大なストーリーでした。 どれだけ伏線を追えるかというのが醍醐味かもしれません。 ストーリーは、7年前に別れた彼女の記憶を取り戻す、というストーリーですが、最後は、ちょっと切ない感じですね。 全体的

    • 東野圭吾さんの「卒業」を読んだ感想

      東野圭吾さんの「卒業」を読んだ感想です。 ネタバレ無しの感想東野圭吾さん初期の作品で、新鮮味を感じます。 そして、加賀シリーズの1作目ですね。 加賀が大学4年ということで、青春時代に当たりますが、帯に ということで、シリーズがここから始まると思うと、悲しい物語の中でも、面白味を感じました。 卒業というタイトルは、純粋に大学を卒業というだけではなく、様々な意味がこめられていると思います。 物語は友情関係、学生生活を軸に繰り広げられ、青春ミステリーとして、楽しめる作品だと

      • 東野圭吾さんの「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」を読んだ感想

        東野圭吾さんの「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」を読んだ感想です。 ネタバレ無しの感想最近の本らしく、ストーリーは今の時代そのままという感じですね。 数年後に読んだら、感染症が懐かしくなりそうです。 新たなシリーズということで、かなり癖のある主人公ですね。 今まで、シリーズになっている主人公、加賀やガリレオシリーズの湯川に比べると、かなり自分の道をいっているというイメージです。 ただ、やはり東野圭吾さんの本ということで、主人公の根本にある、味がある部分というか、

        • 東野圭吾さんの「危険なビーナス」を読んだ感想

          東野圭吾さんの「危険なビーナス」を読んだ感想です。 ドラマは見ていないので内容は知りませんでしたが、伯朗(妻夫木聡)と楓(吉高由里子)だけは誰が演じたかを知っていたので、特に楓はイメージが強かったです。 ネタバレ無しの感想ラストはどういう結末になるのかな?と思っていましたが、予想していなかった結末で、少々驚いた終わり方でした。 ドラマ化されたこともあって、エンタメ要素が強いかなと思ったのと、読みやすくて、ドラマにするには合っているなと感じました。 (原作とドラマがどの程

        東野圭吾さんの「むかし僕が死んだ家」を読んだ感想

          東野圭吾さんの「魔球」を読んだ感想

          東野圭吾さんの「魔球」を読んだ感想です。 ネタバレ無しの感想悲しい終わり方ですね。 悲しみだけじゃなく、厳しさ、苦しさが、とても良く伝わってくる作品でした。 ましてや、高校生の青春時代で、こんな物語があると思うと心が痛いです。 作品自体は伏線と回収と、主人公の弟、野球部員の心情の描き方は面白かったです。 物語の悲しさとは裏腹に、読みやすい作品で、高校生という軽さを感じました。 ぜひ読んでみてください。 ネタバレありの感想2つの事件の繋がりが、そう来たか!という感じで

          東野圭吾さんの「魔球」を読んだ感想

          東野圭吾さんの「殺人の門」を読んだ感想

          東野圭吾さんの「殺人の門」を読んだ感想です。 ネタバレ無しの感想なかなか読むのを躊躇ってしまうようなタイトルです。 重い話だけど、自分にはちょうどいい感じでした。 そういうのが好きな人にはオススメできる一冊です。 感情移入しやすいですね。 主人公は馬鹿だなと思いますけど、なんだかそれも共感できるような気持ちになりました。 「自分の人生を狂わしてきた男を殺したい」と思いながらも、実行することができない主人公、その中で読み進めていると「さっさと実行してしまえば良い」と思って

          東野圭吾さんの「殺人の門」を読んだ感想

          東野圭吾さんの「使命と魂のリミット」を読んだ感想

          東野圭吾さんの「使命と魂のリミット」を読んだ感想です。 ネタバレ無しの感想「母が選んだ再婚相手は、父を殺した男だった」という帯に書かれているキャッチーな1文。 人を疑いながら、自分の過去と向き合っていく主人公の姿に、すごく入り込めました。 タイトルにもなっている「使命」という言葉は、普段はあまり考えることもない言葉だと思います。 それでも自分の使命を考えさせられる本でした。 やらなければいけないことがたくさんあるけれど、頑張ろうと思える作品でした。 医者にしろ、刑事にし

          東野圭吾さんの「使命と魂のリミット」を読んだ感想

          東野圭吾さんの「ナミヤ雑貨店の奇蹟」を読んだ感想

          東野圭吾さんの「ナミヤ雑貨店の奇蹟」を読んだ感想です。 2012年4月に読んだことがあって、およそ10年ぶりですね。 さすがに話の大枠は覚えていましたが、詳細は覚えていなかったので、新鮮な気持ちで読めました。 2020年に電子書籍化された7作品のうちの1つですね。 僕もKindleで読みました。 2017年には映画化もされました。 ネタバレ無しの感想先の展開が気になって、どんどん読み進めていました。 全5章の物語ですが、それぞれの章での伏線回収や、登場人物の関係性が

          東野圭吾さんの「ナミヤ雑貨店の奇蹟」を読んだ感想

          東野圭吾さんの「沈黙のパレード」を読んだ感想

          東野圭吾さんの「沈黙のパレード」を読んだ感想です。 先に映画を見てから読みました。 映画の方も、よくまとまっていて、感動する作品だと思います。 ネタバレ無しの感想ガリレオシリーズということで、過去作を読んでいると特に繋がってきますね。 特に、容疑者Xの献身は、湯川が話の一部に言及する場面もありました。 沈黙のパレードというタイトルは、なかなか刺さるタイトルですね。 事件の舞台となるのは、あるパレードの真っ只中という華やかな1日、その裏側で登場人物の心境というのは、振り幅

          東野圭吾さんの「沈黙のパレード」を読んだ感想

          東野圭吾さんの「ある閉ざされた雪の山荘で」を読んだ感想

          東野圭吾さんの「ある閉ざされた雪の山荘で」を読んだ感想です。 再読ですが、前回は2011年7月9日に読了ということで、11年振りの再読になりました。 ネタバレ無しの感想読み始めて、まず気になるポイントが、なんのために見取り図が付いているんだ?ということでした。 結局、真相が明かされるまで僕は分かりませんでしたが、見取り図を意識して読むというか、登場人物の目線に立って読むということが大事なのかもしれませんね。 真相が分かると、「そういうことか」と納得できました。 閉ざされ

          東野圭吾さんの「ある閉ざされた雪の山荘で」を読んだ感想

          東野圭吾さんの「祈りの幕が下りる時」を読んだ感想

          東野圭吾さんの「祈りの幕が下りる時」を読んだ感想です。 東野作品は10年ほど前にたくさん読んで、しばらく読んでいませんでしたが、再開してみました。 まず1冊目が「祈りの幕が下りる時」です。 映画を1度見たことがありました。 この映画は非常に感動したなというのをよく覚えています。 読み終わった後も映画が見たくなり、すぐに見てしまいました。 そのくらい、映画も良い作品です。 映画を見たことがあったけど、話の詳細は忘れていました。 ネタバレ無しの感想「祈りの幕が下りる時」は

          東野圭吾さんの「祈りの幕が下りる時」を読んだ感想

          堀江貴文(ホリエモン)さんの「ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく」を読んだ感想

          感想一歩を前に踏み出すことを躊躇してしまうことがたくさんあるけれど、それでも小さな一歩を踏み出せるかどうか、ということだと感じました。 その一歩は小さいものかもしれないですが、その小さく地道が一歩が、大きな結果を作るんだなと感じる本でした。 人生にマイナスなんて存在しない。失敗しても、たとえすべてを失っても、再びゼロというスタートラインに戻るだけ。 「失敗」という言葉は、すごく大きな言葉だと思います。 その瞬間を見れば、失うことは恐れがあるし、マイナスのイメージもたくさん

          堀江貴文(ホリエモン)さんの「ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく」を読んだ感想

          前川由希子さんの「女性の話を聴かない上司は仕事をだめにする」を読んだ感想

          仕事の中で大変と感じてきたことの1つに後輩指導があります。 教える度に仕事を覚えて、独り立ちしていく後輩を見れることは嬉しい限りですが、僕は対女性というところではたくさん苦労してきたな、と多々感じます。 感想この本で一番感じたのは「女性」だから、ということではなく、目の前の相手としっかり向き合って相手の立場に立っているか、ということでした。 伝えたかどうかより伝わったかどうか 僕はこれが多かったかなと感じました。 システムエンジニアという仕事は、論理的な部分が強いので、

          前川由希子さんの「女性の話を聴かない上司は仕事をだめにする」を読んだ感想

          南海キャンディーズ山ちゃんの「天才はあきらめた」を読んだ感想

          いろんなTV番組のMCなどを見ていると、山ちゃんは天才だなと思うのですが、この本を読んで怒涛な人生を送ってきているんだなと思いました。 立ち直りの早さが大事 誰でも落ち込んでくよくよすることってありますよね。 山ちゃんは、くよくよする時間を短くすることを大事にしているそうです。 早く立ち直ることで自分を褒めてあげられるし、そのご機嫌の中で簡単な作業をやることをルールにしているそう。 こうやって自分が立ち直りやすいルールを作ったり、自分の機嫌は自分で取るってのは、すごく大

          南海キャンディーズ山ちゃんの「天才はあきらめた」を読んだ感想

          木暮太一さんの「カイジ「命より重い!」お金の話」を読んだ感想

          僕はカイジをスロットで覚えました。笑 名言が本のタイトルにもなっていますが、本を読んでみるとカイジという作品はすごく勉強になる作品だなと思いました。 漫画も楽しいですし、勉強になると思います。 金額の錯覚? こんな問題が書かれていました。 僕もそうだったのですが、問題 2 の方は隣町まで買いに行くと答える人が多いのではないでしょうか? ただ、この場合、どちらの問題も差額は 3000 円です。 金額に大小があると捉え方が変わるというのは、普段はあまり考えない人が多いの

          木暮太一さんの「カイジ「命より重い!」お金の話」を読んだ感想

          大下英治さんの「百円の男 ダイソー矢野博丈」を読んだ感想

          100均といえば真っ先に思い浮かべるのが、ダイソーですね。 人生は運をつかみとる姿勢 この本を読んで、一番感じたのが、怒涛な人生だなということでした。 でも、どの道でも成功している人はそうなのかなと改めて感じました。 ダイソーの矢野さんの話だと、なぜ100円に統一したのかということや、100円で物が売れるまでの話は、運をつかみとるまで無我夢中という感じでした。 原価を思いきりあげる 100円という価格だと、必然的にそうなるのかもしれませんが、原価を思いきりあげたそうです

          大下英治さんの「百円の男 ダイソー矢野博丈」を読んだ感想