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東野圭吾さんの「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」を読んだ感想

東野圭吾さんの「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」を読んだ感想です。

ネタバレ無しの感想

最近の本らしく、ストーリーは今の時代そのままという感じですね。
数年後に読んだら、感染症が懐かしくなりそうです。

新たなシリーズということで、かなり癖のある主人公ですね。
今まで、シリーズになっている主人公、加賀やガリレオシリーズの湯川に比べると、かなり自分の道をいっているというイメージです。

ただ、やはり東野圭吾さんの本ということで、主人公の根本にある、味がある部分というか、癖が強めというか、主人公の印象がかなりスパイスになっていると思います。

ストーリーは、なんだかマジックを見ているようでした。
種明かしをされるのですが、「え?」という感じで、驚きが多かったように感じます。

ミステリーであって、マジックのようなファンタジー、読んでいると様々な感情が出てきました。

ぜひ読んでみてください。

ネタバレありの感想

この本で一番考えさせられたのは、動機についてですね。

供述の一部始終を聞き、真世は
「ようやく掴んだ栄光が大きすぎるゆえに、それを失う恐怖心も甚大だったのだろう」と、思ったという記述がありました。

これは、ごく普通にありそうですね。
自分自身の身の回りでも、いつそういう状況になってもおかしくないと思います。

宝くじの高額当選とか、ニュースになったりすることがありますが、人って、得るものが大きすぎると、自分自身を壊してしまうのかなと感じます。

さらに、何かを失う恐怖心というか、何かに心配になってしまう面は誰しもあると思います。
起きてもいないことを、不安に感じてしまったりとか、よくありますよね。


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