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東野圭吾さんの「魔球」を読んだ感想

東野圭吾さんの「魔球」を読んだ感想です。

ネタバレ無しの感想

悲しい終わり方ですね。
悲しみだけじゃなく、厳しさ、苦しさが、とても良く伝わってくる作品でした。
ましてや、高校生の青春時代で、こんな物語があると思うと心が痛いです。

作品自体は伏線と回収と、主人公の弟、野球部員の心情の描き方は面白かったです。

物語の悲しさとは裏腹に、読みやすい作品で、高校生という軽さを感じました。

ぜひ読んでみてください。

ネタバレありの感想

2つの事件の繋がりが、そう来たか!という感じですね。
主人公の心情を思うと、それだけ欲しかった魔球というのが本当に切ないです。
プロで活躍して家族を救う結末が見たかったなと思いました。

ただ、主人公と弟の関係性は強固なものだなと、最後の日記を見て感じました。
24年経って、上の子供が中学の野球部に入ったというのは、じーんと来ます。

24年経って、母も楽しそうに生きているのは、良かった結末だと思います。
そうやって、主人公武志が家族を守ろうとしたのだと思うのと、これも最良の選択なのか、と感じました。


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