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青春の後ろ姿のその先24 〜踊る小人〜

 『蛍』にしても、『納屋を焼く』にしても、この短編集は何度も読み返してしまうようなテクストがたくさん入っていますが、『踊る小人』はとても恐いです。『眠り』とは全く違った恐さがあって、民話的というか、寓話的というか、小さい頃に抱いた恐さを味わうことができます。同時に、この踊りは何の比喩だろう?とか、小人は何者なのか、あるいはどういう役割なのか、何の象徴なのか、と考え始めると、恐さだけでなく大人な恐さも生まれて来ます。

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