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青春の後ろ姿のその先43 〜鬼の研究〜
馬場あき子氏による名著『鬼の研究』は、エッセイでありながら、「鬼」がどのような形で古典文学で登場しているか、丁寧に追いかけています。時として呪詛の比喩だったり、また心の比喩だったり、あるいは土蜘蛛など敵対した者どもの比喩のさらに比喩だったり、至る所に鬼が産み落とされている様子がよくわかります。
きっと憤怒とか、嫉妬とか、深い悲しみや絶望とか、そういう社会の風潮や個人の心に鬼は生まれて闊歩していくのだと思いました。
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