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ひよこクラブVol.014 人に優しく 〜あなたの 「職員室クラス」はどんなクラスですか? メタ認知しよう (後篇) 〜

①必ずチャイムと同時に授業開始する。
②毎休み時間に教室に行って生徒とおしゃべりする。
③毎朝、早めに教室前やフロアに立って生徒に「おはよう」する。
④がんがん授業見学する。
⑤HR見学する。
⑥いろんな授業法を試してみる。
⑦何でもばしばし動く。
⑧授業やHRの始業と終業の挨拶は、必ず全身を生徒に見せて行う。
⑨毎回、必ずフルネームで生徒の出席を取る。
⑩問いかけ以外は「わかりやすさ」が大切。

 メタ認知できたところで、あらためてひよこのみなさんに考えていただきたいと思います。

 みなさんは生徒と接する中で、いろんな局面があると思いますが、例えば備品を運ぶ手伝いや、何かの会場設営の手伝い、日ごろの清掃活動などを生徒に指示したとき、
「俺、関係ないし」
と言って逃げてしまう生徒がいても
「うんうんそれでいい」
と思いますか? 
 できれば人が嫌がるようなことでも進んでできるような大人になってほしいですよね。
  
 みなさんご自身は、「職員室クラス」という集団の中で、そうしたことができていますか?

 会場設営となれば誰よりも早く駆けつけますか? イスや長机を運ぶとなれば、もたもたせずにどんどん運んでは取りに行き、また運んでは取りに行き、をできていますか?

 授業を全力でやるのは当たり前、生徒指導を全力でやるのは当たり前、部活動も生徒にとって大切なことなので教員が力を注ぐのは当たり前。それで給料をいただいているのですから。プロなんですから。教科指導、生活指導は教員なら誰しも一所懸命やっています。それ以上のことはやらないですか? 
 職員室や給湯室のポットのお湯がなくなりかけていたら水を足すとか、校内を歩いていてゴミが落ちていたら拾うなど、給料外のことはやる必要がないからやりませんか?
 そういうところが、その人の仕事との向き合い方だと思います。

 結局、誰かは見ています。人は、自分で思うほど他人に気にしてもらえていませんが、一方で、自分で思うほど誰も何も見ていないこともありません。意外と見ています。

 教員をやっていると、生徒にばかり成長や変化を望んで、肝心の自分自身のことは度外視しがちです。何もかもを生徒と同レベルに揃える必要はありません。けれど、「どんな人でありたいか」という問いかけは生徒も教員も関係なく、いつも持ち続けていたいですよね。

 ひよこのみなさんが、こういう、いわば「泥仕事」があるたびに、誰よりも率先して取り組んだら、そういう姿を必ず教員の誰かは、そして生徒たちは見ています。人に評価されるためにやるわけではないでしょうが、でも少なくとも自分で自分を評価していきましょう。

 そして、先輩先生や同僚先生、後輩先生を見るとき、そういう目立たないことをひっそりとやっている人が誰なのか、気をつけて見てみてください。いま、ひよこ先生方がいる職員室は毎日誰が開けているんでしょうね。職員室の明かりは誰が毎朝付けているんでしょうか。換気のために誰が窓を開けているんでしょう。そして早くから出勤してそういうことをしている先生方は、本当に好きでやっているんでしょうか?朝は誰でも眠いです。朝早く目が覚めてしまう人だって、せっかくなら朝の時間をゆっくり自分のために過ごしたいはずです。本当にそういうささやかすぎることにちょっとだけ目を向けてみてください。誰も気づいていないけれど、誰かのためになるちょっとしたことを毎日毎日やることの中に、利他主義や優しさの本質があると思います。

 ⑦何でもばしばし動く、というのは、「若いうちは動くもんなんだよ」とか、「新人なら当たり前だ」という意味ではありません。「人に優しく」という意味です。

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