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組織の発酵って?

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人や組織において、なぜ「発酵」が必要なのか、このキーワードに辿り着いた四方山はなし
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#組織開発

こだわり過ぎると発酵しない

こだわり過ぎると発酵しない

先日、とある展示会で、面白い光景に遭遇した。

とある会社が販売している商品を「こだわって造った」と表現している一方で、同じ展示会で販売している競合商品を「あれはウチの真似なんですよ」と評していました。
で、その足で競合会社のブースに行って話を聞いたところ「うちのは伝統を守ってこだわって造っているんですよ。ウチこそホンモノ」と仰る。

どちらの会社も悪気はないだろう。
理由や歴史、経緯があって、自

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来ると決めて待つ!~組織発酵学の今の状態

来ると決めて待つ!~組織発酵学の今の状態

こんにちは、このnoteの更新も半年ぐらい空いてしまいました。

組織発酵学のアイデアが生まれたのが、コロナの年2020年
コンセプトを固めコンテンツのたたき台を創ったのが、2021年
コンテンツを整理し、サービス提供し始めたのが、2022年

そして、今2023年が終わろうとしています。
今年は、組織発酵学に以下のような変化・ご縁がありました。

1)導入企業が増えました。
自律型人材育成、主体

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安全な場だけでなく違和感ある場を味わう

安全な場だけでなく違和感ある場を味わう

概要

・いつもの仲間、いつもの場所、いつもの学ぶ場は確かに安心安全な場
・しかし、そういった場だけでいいのか?
・知らない分野、知らない人がいる、何が起こるか分からない場の必要性

久しぶりの組織発酵学のnote。
組織発酵学を作ってお陰様で、導入いただくお客様も増えて参りました。

そんな学びを提供していると、いくつか質問をいただきます。
「心理的安全性ある組織、誰もが言いたいことを言えて、罰

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2022年を振り返り~あなたは発酵しましたか?

2022年を振り返り~あなたは発酵しましたか?

さて、2022年がまもなく終わります。
今年は、皆様にとって、どんな1年だったでしょうか。

私ごとになりますが、今年を一言で振り返ると
「挑戦したけど、まだまだ甘かった」
というメッセージ、気持ちが降ってきます。

この「組織発酵学」もリリースして1年が経ちました。
お陰様で、何十人を前にお伝えし、体験いただく機会など、サービスを導入いただける場面や企業様が増えました。ありがたいことです。

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毒を喰らうということ~組織発酵学から

毒を喰らうということ~組織発酵学から

組織の成長などの仕事をしていると、いろいろな人に逢います。毒を吐く方、破壊者のように他人を傷付けてしまう人、無関心で何事もやり過ごそうとする人、表向きは良い顔して、裏で何を考えているか分からない人など。

この中でも、私は毒を吐く人は、結構好きです!
関心があります!
無関心、響かない人よりはお付き合いしやすいと思っています。
もちろん全員が全員ではありません。
想いがある、想いに共感できる、そん

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組織発酵学が目指すモノ

組織発酵学が目指すモノ

組織発酵学®の中身の本格的な開発がスタートして1年が経った。

1年前の今頃、組織にあふれる課題、個人がつまづきやすい落とし穴、そして自分自身が囚われていたこと、これらをもつれた糸をほぐすように、1つずつ、本当に1個1個を大切に、メンターとなる方にコーチングしていただきながら、解きほぐしていった。

その時に、マグマのようなじわじわとしたエネルギーが湧いてきたのをよく覚えている。

それは自分の一

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発酵は誰かのために、そして自らのために

発酵は誰かのために、そして自らのために

組織発酵学のコンセプトを思い浮かんでから、色々な情報収集や研究活動を行いました。特に、一番最初に感動した「発酵の世界」に起こる出来事がありました。それは、日本酒の醸造過程において、様々な菌がハーモニーのように、それぞれの役割をバトンタッチしていく様でした。

発酵の世界の方には、それはもう著名な本「発酵道―酒蔵の微生物が教えてくれた人間の生き方」寺田 啓佐 さんの本から。

要点だけ簡潔に説明する

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組織発酵学を大手企業が集まる「HRカンファレンス2021」で語ってきました

組織発酵学を大手企業が集まる「HRカンファレンス2021」で語ってきました

人事業界のイベント「HRカンファレンス2021」にて、イノベーション人材育成のポイント、と称して50分間、登壇してきました。

並み居る大手企業の人事、経営企画、営業企画、新規事業担当の方々を前に、組織発酵学のエッセンスをお伝えしてきました。

切り口としては「組織発酵学」をお伝えするというより、イノベーション人材に必要なことは? 自身の経験(企業で新規事業開発プロジェクト)を通じての経験に基づい

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なぜ組織発酵学を創ろうと思ったのか?その3 ~ルール徹底教育への違和感

なぜ組織発酵学を創ろうと思ったのか?その3 ~ルール徹底教育への違和感

組織発酵学を開発しようと思った動機、原点を語るシリーズ。
今回は、また違う角度からお伝えして参ります。

私は、企業の人材育成に、20年弱、様々な形で携わって参りました。ここ10年ほど、特に強く感じる傾向がありました。

それは、締め付ける研修、躾ける教育である「コンプライアンス研修」「ハラスメント研修」などのルール徹底型、「こうしちゃだめよ!」研修のニーズが、どんどん増えていったことです。そうい

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ハイパフォーマー=イノベーション人材への大いなる違和感

ハイパフォーマー=イノベーション人材への大いなる違和感

いままで、組織発酵学の開発動機を色々な角度で書いて来ました。発酵の世界と育成の関連性、自分のキャリアを紐解いてのヒストリー、そんな事を中心にお伝えして参りました。

今回は、少し見方を変えて、組織発酵学の中身、コンテンツや実施方法に関連するお話をして参りたいと思います。

その1つが、タイトルにも掲げた「ハイパフォーマー=イノベーション人材」という一見当たり前に捉えられがちな公式への”大いなる違和

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組織発酵学の裏側 ~発酵と育成の関係その1~

組織発酵学の裏側 ~発酵と育成の関係その1~

組織発酵学を創る動機、キッカケをお伝えするシリーズ、第3弾。

今回は、なぜ「発酵」だったのか。
それが、育成や教育とどう結びついているのか?
恐らく、皆さんが一番気になるであろう点についてお伝えします。

以前のnoteでは、発酵的思考に出会った人材育成の体験についてお話ししました。新規事業開発の1年間のワークショップをしている時に、悪玉菌的な(やる気がない、悪態をつく)メンバーが、1年間のプロ

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腐っても大丈夫!いや、腐りきった方がいい! ~とある企業のプレゼンにて

腐っても大丈夫!いや、腐りきった方がいい! ~とある企業のプレゼンにて

発酵と腐敗は紙一重
今日は、最近の仕事であった「腐ってない?この会社!」と感じた実例を基にしたお話し。陰極まって陽となす、という話である。

それは、当社がとある大手企業からの依頼で、研修コンサルティングの提案を役員にプレゼンするシーン。

お客さまから「客先でのプレゼンの勝率が良くない」という相談を受けて、当社で企画した提案をプレゼンするシーン。

今までは窓口の方から、課題や提案の方向性などを

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なぜ組織発酵学を創ろうと思ったのか?その2 ~やり方とあり方~

なぜ組織発酵学を創ろうと思ったのか?その2 ~やり方とあり方~

組織発酵学を創ろうと思った
いや、感じた
その原点は何か?その原点をお伝えするシリーズの第2弾。

前回は、自分の中にずっとあった課題の2つ
・自己評価が低いままの自分が生きづらかったこと
・何かを教えるならば、課題をクリアしていないと!と思い込んでいた
この2つの課題に対して、トラウマやブレーキだったものが、解放されていったことが発酵学を創ろうと思ったキッカケだった

そんな事を、お伝えしました

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なぜ組織発酵学を創ろうと思ったのか?その1 ~低い自己評価

なぜ組織発酵学を創ろうと思ったのか?その1 ~低い自己評価

組織発酵学を創ろうと思った
いや、感じた
その原点は何か?

色々ある。
色々な切り口、キッカケという動機の”種類”も色々ある
そして”時間軸”でも、昔から感じていた事と最近感じたこともある。

今日は、そのうち、自分の根源的な課題や悩みを直視したこと、そしてそれは他の人も陥りがちなんじゃないの?、そして講師ってやっぱり自分が課題だったことを伝えているんじゃないの?と、この3つが繋がったから始まっ

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