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すきま時間のご褒美 読んだ本の感想 5/26

今日は最近読んでほっとした2冊の感想。この2冊は本の全体ふわっとした雰囲気が好きなので、昨日と違って引用は無し。甘い物を食べながら本を読む時間は至福。感想はあくまで個人的なものです。


村上さんのところ

noteで紹介されている記事を見て、気になり読んだ。面白い。インターネット上で村上春樹さんが質問を募り、選んで回答をしたものが厳選して掲載されているもの。ラジオのお便りコーナーを聴いているみたいに、思わずふふふと笑いたくなる回答。質問も、こういうこと考える人がいるんだな・・・と思わず驚くような内容や考えさせられるもの、よくぞ聴いてくれました!というようなものなど。

送ってくる人も本人も色々な世界を知ってるのだなあ。村上春樹さんの本は『ノルウェイの森』を中学生の頃に読んだのと、あと何かの翻訳の本を読んだことはあるけど、他は全然ないや・・・読書好きといいながら長いものだと挫折しちゃう・・・。こういう本から入るっていうのもありだよね?作者を知ってから読むっていうのも。

好きな人の好きなものは気になる、という何かにハマったことがある人には特にわかるであろう心理は、質問するファンの方の質問内容からも見てとれる。ルーツ(背景)が気になる、ということなのかな。より深く作品を味わいたいというか。また、「作家、アーティストが良い作品を生むのは、それだけ良いものに触れて蓄積しているからだろう」という予想も働いているからだろう。

芋ずる式。純粋に良い作品に出会うというのも最高だけど、どんどん「好き」をつなげていくのもいいなあと感じた。好きな人がリスペクトするものも好きになる。「好き」のリレー。

1日10分のごほうび NHK国際放送が選んだ日本の名作

さっきはラジオのお便りコーナーみたいと紹介していたけど、こちらは実際にラジオで朗読されたものが収録されている。

日常系(日常に非日常が絡むのも好き)かつ短めの本が好きなわたし。1日10分と書いてあるのに、今日1日で読んでしまった笑。読書後の気分は良い。

赤川次郎さんの短い3作品から始まり、だんだんと読むことに没入し、ほぼ一人一作品(江國香織さん、田丸雅智さんのは2作品)の話をどれも素敵だなと読み進める。じんわりする話が多かった。こういう小説に描かれるのは、ほんとの日常から少し平行したところにある、「現実にあったらいいけど中々ない」というようなことだと思うけど、ちょっとだけ遠いということが肝なのだと思う。大冒険とはいかないけど、少しのおでかけ。通勤電車のような苦しさはないけど、日常の延長線上にありそうなもの。

田丸雅智さんの「海酒」という話が特に良いなと感じた。海無し県生まれのわたしにとって、ふるさとの海なんてないけど、だからこそ、ふるさとの海への郷愁にささやかな憧れがある。目に浮かぶ見慣れた海の風景はなくて、想像は訪問したところの寄せ集めにはなるももの、それでも穏やかな風景を思い浮かべることができたから落ち着いた気持ちになれた。


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今日も一日おつかれさまです。あしたもあなたにとってよい一日になりますように。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。





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