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5.20 生産性と生きる価値

写真について

ドイツのフライブルクという街の大聖堂のステンドグラス。職人によるもの。職人と関係が深く、靴とかはさみなども描かれている。ガイドさんがギルドとかツンフトー、親方が職人を統制しただとか世界史で習ったような話しをされていて、おぼろげながらも記憶(そもそも日本史選択だったなあ…)をたぐり寄せようとしていた。笑

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外の壁には計りがあり、四角や三角やら丸の図が。木材やら服の袖、バケツなどについてそこで決められた分だけを決められた価格で売るように定められていたそう。大聖堂が市場の真ん中で人が集まる中心地としての機能を果たしていたのかななんて考えた。

詳しくあるのでこちらを参照させていただきます。

街は石畳でいたるところにモザイク絵が。パンならパン屋、鞄なら鞄屋さんというように、字が読めなくても何屋さんか分かるようにしていたそう。ちなみに私のアイコンのナイフもその一つで、刃物屋さんを示していました。モザイクの絵になると少し可愛く感じるから不思議。


本題


さて、今日は生産性について。

何かを生み出すことについて考えると、1.単純にモノ、サービスを生産する(資本主義社会での生産。よく言われる「生産性」とはこれを指すのかなと思う。)2.生命として産むこと、3.情報、知恵の伝承などが主にあるかなと頭に浮かんだ。ちょっと身も蓋もないけど…。

いかに収入が高いか(稼いでいるか)で偉いとされているけど、じゃあその人たちが人として優れているのかというと、ある側面としては本当に素晴らしいかもしれないけど…一概には言えない。逆も然り。

「生きる価値」に関して、障がい者については相模原市の殺傷事件だとか、LGBTについてはとある国会議員の発言が問題になったり…。

考えさせられた記事。

生産性だけで人の価値を考えたら、障がい者だけでなくて高齢者も、セクシャルマイノリティの方もなんなら未婚を貫く人も不妊の方も仕事で「使えない」なんて言われる人も価値なしとされて、結局きりがないというか自分の首を絞めることになると思う。切り詰めた世の中になったら単純に息苦しいし、何かあったときにすぐだめになる。

記事の後半にある


世界的なIT関連企業の創業者の多くも、そうした傾向を持っていると言われていますが、世の中から障害のある人たちを淘汰してしまうと、同時に人類に多大な貢献をもたらす天才まで姿を消してしまう可能性がある。むしろ、ヒトという種にとって最もどうでもいいのは、さしたる独創性もなく、与えられた仕事をただ無難にこなすことくらいしか能のない、私を含めた圧倒的多数の平凡な健常者の方かもしれない

という渡辺さんの発言は特にどきっとした。すぐ役に立つものは同時にすぐ役に立たなくなるというのもあるし、ある一面だけで価値を測るのは危険だと思う。
自分を省みても、資本主義社会の歯車の一部でしかない。しかもかなり小さな。
すごく自分がちっぽけなもののように感じた。

生産性について3つに分けてみたけれど、どれが出来てれば良しだとか出来てないから駄目とかはないと思う。3については、何かを伝える、伝承していくということで人間としての魅力があるように感じる。1のように歯車として終わらない点が。ただみんながみんな何かしら先生であるのか?といえば何ともいえない。

需要と供給というように、伝えたところでそこに受け手がいるのか不確かで、1のように測ることのできない曖昧なこと。

ここは大きなものと捉えず、ただ存在しているだけでもよしとされたら良いな。
何かを語る、伝える、アウトプットは勿論素敵だけど、受け入れる、聞く、消費するという立場も大事なのではないか。
ただただ、存在する、それだけでも何かしら意味があることなのではないか



最近正直もやもやしている。存在しているだけで良い社会であってほしいし、その一人として良いと思われていたら救い。でも過去色々な偏見に捉われていたのは紛れもなくて、今も周りはよくても自分はダメだなって感じている。
誰にでも価値があるのはもちろんだけど、何かしら学びを伝えるような存在になりたいというのは人としてよくある感情なのか。おこがましいかも。ほんとにその能力、価値があるのか。

長所はなんだろう。能力プラスアルファの、ただの情報ではなく知恵として伝えることができること。

言葉が頭でもやもやしている

学びたいことはたくさんある。もっと色々できるはずだし、できるようになりたい。こんなやつでも一生懸命がんばっているなって誰かの励みになれていたら幸い。







ps.

生産性について考えたときぱっと浮かんだのがあくせくと働く職人だったのでこのカバー写真を選びました。
フライブルクは大聖堂はもちろん、街の外観も統一感があって素敵だった。オレンジ調の屋根が続いてて落ち着いた雰囲気。画家の東山魁夷さんも絵にしたそう。ちょうどこのアングルらしいですが、実際の絵の資料は持ってないのでいつか探してみよう…。


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初めての海外旅行かつきれいな建物が大好きすぎてでテンションが上がり、この街でも何十何百枚か撮っていた。写真上げるのもキリがないのでひとまずここまで笑

今日も一日おつかれ様でした。明日もあなたにとって良い一日になりますように。
ここまで読んでくださりありがとうございました。

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