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空峯 千代
2020年6月6日 20:31
小さい女の子が部屋の真ん中で泣いている。誰だろう。 ああ、あれは私だ。
2020年6月21日 21:38
慈雨 万物をうるおし育てる雨。また、ひでりつづきのときに降るめぐみの雨。甘雨。―『精選版 日本国語大辞典』より
2020年7月2日 12:49
『とある町には魔女の末裔がいて奇妙な魔法をつかうらしい』 遠い世界のおとぎ話はファンタジーなんかじゃないと身をもって知ることになる。 僕が小さい頃は父さんが行商に成功して、それなりにお金もある豊かな暮らしをしていた。 父さんも母さんも僕を愛してくれていることを肌身で感じられてそれなりに幸せに暮らしていたと思う。 ある日、手を滑らして父さんが旅先で手に入れた珍しい骨董品を割ってしまっ
2020年7月4日 21:32
「本当はね、早く言うつもりだったんだ。」 私たちに降り注ぐ雨が止み、かすかに人の住んでいた気配が残る町の跡を歩いた。 メグミの案内で町にたどり着くと「雨の降る町」に人はおらず、建物はただの抜け殻と化していた。 「町が雨を降らせているんじゃなくて、僕がいるから雨が降るんだって。でも言えなかった。また気持ち悪がられるのかなって思うと言葉が出てこなくてさ。」 「ビックリはしたけど全然怖くな
2020年7月4日 21:36
涙雨 悲しみの涙が化して降ると思われる雨。涙の雨。 ―『精選版 日本国語大辞典』より