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退職を決意する日は、突然やってくる
新卒で裁判所職員となり、退職するまでちょうど10年働いた。はたから見れば唐突に辞めたように思われたかもしれないが、実は裁判所に入ったときから辞めたいという気持ちは常に心のどこかにあったように思う。ただ、実際に退職の決意を固めるまでには、結果的に相当な時間がかかった。
最初のころからぼんやりと辞めたいと思っていた
裁判所で働き始めたときから、一番やりたいことではないな、という自覚はあったものの、
裁判所職員を辞めてから一年が経過した今の心境。
2023年3月31日夜10時前、裁判所での最後の勤務を終え、職場に残っていた同僚、先輩への挨拶をして帰宅した。裁判所を後にしたときの気持ちは今でも鮮明に覚えている。外に出てまだ明かりの点いている自分のいた職場を振り返ったとき、もう二度とここに来ることはないんだ、という実感がわいて、不思議な気持ちになった。辞めた日の正直な気持ちは、ようやくこの辛い日々から抜け出せる、という解放感と安堵感が強かった
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