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海外展示会への道・準備編その6  ブース制作会社選定

海外での展示会出展を検討している企業に向けて始めたシリーズ連載、
第6回。前回はブース企画についてご紹介しました。
ブース内でやりたいことおぼろげながら見えてきた。
その後は?一緒に見ていきましょう。

1,2,3,4,5回目のおさらい

国際展示会の情報収集から選定、申し込み、出展計画を5回にわたってお伝えしてきました。復習はこちらから!

ブース内で何をするか、メイン商品も決まった。
ブース運営や装飾を委託するパートナー選びの際に知っておきたいことを解説します。基礎的なことですが、知っておくと心強いかも?

パートナー選び

海外で初出展、ブースに関するあれこれを決めなくてはならない。
海外できちんと施工が出来るのだろうか…。
言葉も通じない、現地に行くまでわからないなどの各種不安を解消していきましょう。

今回の出展の形態、目的を振り返りましょう。
大きく3タイプに分かれます。

  1.  パッケージブースに簡易装飾
    パネルやバナー、展示製品の持ちこみ。
    現地でパネルやバナーが手配できればいいけど、ハンドキャリーもあり。DIY装飾に近いタイプ。

  2.  ロースペース+製品とパネル
    展示会の王道、オーソドックスなもの。
    海外で出展する際は、日本の兄弟展示会と同じにしたい、同じでもいいかな。日本のノウハウ引継ぎタイプ。

  3. ロースペース+集客の運営施策
    2からバージョンアップしたい出展社様向け。
    出展の目的に際し、ブースデザインはもちろん、集客やブース運営に焦点を。中国と日本で好みの商品が違うので独自にアレンジしたいなど。
    新しい技術やノウハウを取り入れたいタイプ。

    ※ブース運営、装飾の難易度は、1→2→3の順に上がっていきます。

出展の目的、要望、難易度がわかれば、パートナー選びの条件を絞りやすくなります。
施工なら、現地企業に頼みたい、品質にこだわりたい、価格・コスパ重視、日本語は通じなくてもよい、日本語でやり取りできないと困るなど。

集客の施策は、第三者やプロのアドバイスが欲しい、現地でコンパニオンの手配ができたらいいな、オンライン商談、通訳が必要、現地のホテルでセミナーを同時開催したい・・・などなど出展企業によって要望もそれぞれです。

例えば、1のパッケージブース。
コスパ重視、品質そこそこでOKとにかく安く!であれば、現地の印刷店(上海は沢山あります)で出力してもらうことも可能。身振り手振りで何とかなります。ただし、展示会場近くの印刷屋は外国人価格があるとかないとか・・・。展示会場内のビジネスセンターなど予め価格表示がされているお店に依頼しましょう。

2,3に関しては、事前準備が必要です。
計画も数か月、年間単位で立てる必要があるでしょう。
出展企業としっかり伴走してくれるパートナー選びが必要です。

パートナー探し

  1. ネットを駆使
    Googleで「展示会」「海外」「中国」「施工」などのビッグキーワードを入れれば沢山出てきます。HPを見て良さそうなパートナー候補があれば、躊躇せず電話やメールで問い合わせてみましょう。
    その際レスポンスや対応、親身になって話を聞いてくれるかなども選定のポイントです。国を跨いでの出展は「信頼できるか」「相談に真摯に対応してくれるか」が特に大切です。会場で「初めまして」と顔合わせすることも多いため、担当者(あなた)と気が合いそう、仕事のペースが合うなど相性も重要です。

  2. 主催の営業担当に紹介してもらう
    国際展示会の営業担当者は、自身の経験から独自のネットワークを持った人が多い印象です。初めての海外出展なら、主催の営業担当者を活用しまくるのは大いにアリです。実際に現地に赴く営業担当者も多いので現地情報に精通しています。

見積を取ろう

出展の目的、条件を伝えて見積を取りましょう。
予算を予め伝えておくとスムーズです。
やりたいことの優先順位からお見積やご提案があるでしょう。

注意していただきたいこと。
中国は素材の仕様、品質も色々、よく言えば豊富、ちょっとマイナスに言えばピンキリ。
例えば素材に「化粧板」と記載があってもメーカーごとに品質と価格が全く異なります。A社に見積依頼をしたら、化粧板1㎡xx元、B社は1㎡xxx元、C社はx元などバラバラで出てくる可能性もあります。
一概に価格だけでは同品質なのか判断しかねる場合もあります。
「どのメーカーの化粧板ですか?」と聞いたりするのも有効です。
おそらく見積を取る前にある程度パートナー候補を絞っていると思いますので、そこまで大きな差はないかもしれませんが、過去にお客様からの価格のバラつきについて質問がございましたので記載しておきます。

展示会のブースは作るだけで成功するのは過去の神話。
ブース内で何をするのか、何をしたいのか、どんな結果を得たいのか?
綿密な計画と施策が必要です。
疑問点や気になる点は心に溜めず、遠慮なく質問してください。

特に第5回でお伝えした「ブース企画」はとても重要です。
施策を一緒に考えてくれて、展示会前、会期中、会期後も伴走してくれるパートナー選びは、展示会の成功のカギであることを心に留めておいてください。

現地の「今」情報、最新の中国展示会ビジネス情報は、SOPHIADISPLAYにご相談ください。代理視察、デジタルコンテンツ作成、出展のご相談も大歓迎です。

上海展示会の現地リポートはこちら。



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