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海外展示会への道・準備編 その1 展示会選定

海外での展示会出展を検討している企業に向けて始めたシリーズ連載。
前回の準備編からの続きです。
お客様から寄せられた質問などを元に記事を作成しています。

どのような展示会があるの?

中国上海だけでも年間500を超える展示会が開催されています。
規模はおおよそ下記の様に分類されます。

1、国際展示会 
海外からの出展企業30~40%程度、海外パビリオンがある。
2、国内向け展示会 
海外からの出展企業20%程度、中国国内からの出展企業80%程度、各省のパビリオンがある。
3、海外輸出向け展示会
中国国内からの出展企業ほぼ100%、海外からのバイヤー向け。

皆様が出展を検討するのは、国際展示会かなと思います。
今回は国際展示会出展を検討している企業を想定して記事を書いていきます。

開催都市と東京からの所要時間

上海、北京、深セン、広州など中国全土で開催されています。
大型展示会は主にこの4都市から押さえておけば良いでしょう。

東京から上海は約3時間時差は1時間、東京午前9時、上海午前8時です。
午前9時の飛行機に乗れば、お昼過ぎには上海に到着です。
※現在はこの限りではありません。

展示会の概要

日本同様、開催規模、業界、BtoB(企業向けサービス)、BtoC(消費者向けサービス)など様々です。

選定のきっかけ、目安

日本や他国でも開催されている、同展示会もしくは類似展示会に出展する。
例えば、日本でNEPCONSEMICONに出展しているなら、中国で開催されている兄弟展示会のNEPCONアジアSEMICONCHINAです。

日本で出展している企業が中国で出展しているケースも多く、展示会のターゲット来場者、出展者などの概要もほぼ同じため検討しやすいかと思います。

もしくは工作機械のJIMTOに相当する展示会は、北京で二年に一度開催されるCIMTです。JIMTOFと交互に開催しています。兄弟展示会や類似展示会もねらい目です。

公的機関より情報収集をする

海外の兄弟展示会も類似展示会もわからない、沢山あってこまったなぁ…。
日本貿易振興機構(JETRO)のHPをご覧になってみてはいかがでしょうか。

世界中で開催されている良質な展示会情報の発信と、出展企業募集をしています。
※良質はあくまで上海展示会のピックアップリストと現地展示会で設営管理や視察をした私の感想です。

視察ツアーも企画していることが多い為、現地視察に行くのも良いですね。
出展申し込みはJETRO経由、基本は日本パビリオン内での出展になります。

JETROが予めブースを確保し、出展者を募集する形式です。
メリットは、申し込みから現地コーディネートまでほぼ全て日本語で対応、助成金が出る(場合もある、展示会により異なる)、日本パビリオンは会場内の比較的良い場所にあるため参観者の目に留まりやすい印象です。

そのほか、都道府県で助成金や支援金がもらえる場合もあるようです。
以前、岐阜県の出展企業さんは「毎年助成金の申請をしている」とおっしゃっていました。1コマ、2コマでしたが、特装ブース(自由に施工できるブース)でのご出展でした。
条件は各自治体により異なりますが、出展を検討なさっている場合確認してみるとよさそうです。

「現地情報に精通」している企業に情報収集を依頼する

手前味噌的な感じで恐縮です。
中国上海で18年、必要に応じて展示会情報をご提供いたしますのでぜひともご相談ください。

今回は出展展示会を選定するコツをお届けいたしました。
次回は展示会選定をもう少し掘り下げてお伝えいたします。


暑い日が続きますのでご自愛ください!