「ピピのつばさ」(リンゴさんとピピのおはなし)
「ピピのつばさ」とは
「ピピのつばさ」それは、
つばさにケガをして空を飛ぶことの
できない鳥ピピと果物の妖精リンゴさんが
フルーツ島を舞台に織りなす物語。
リンゴさんとピピが森の中で出会う時、
やさしさの翼が羽ばたきます・・・。
どこか
遠い 遠い 世界の
広い 広い 海の上に
小さな かわいい 島がありました。
その島には
心やさしい 果物の妖精たちが
住んでいたのです・・・。
「ピピのつばさ」
(リンゴさんとピピのおはなし)
画像の本文とキャプションで、
文章の違いがある場合がありますが。
キャプションの方を新たな文として書きましたので
ご了承ください。
そして画質が荒く、多少観ずらいかも知れませんが
ご了承くださいませ。
フルーツ島には、くだものの ようせいたちが 楽しく くらして いたのです。
これから、みなさんに おはなし するのは、
そのフルーツ島で、くだものの ようせい リンゴさんと、
つばさにケガをした 鳥のピピが、
どのようにして めぐりあったのか という おはなしです・・・。
フルーツ島に 春が やってきました。
リンゴさんの リンゴばたけは、リンゴの花で いっぱいです。
リスのチキチキは、リンゴさんの めをぬすんで
パイをひときれ、つまんで 食べました。
チキチキの 口の中に、 リンゴのあまい かおりが ひろがりました・・・。
のこりは ネッカチーフに くるみました。
そして そのつつみを 口にくわえると
森へむかって かけだした のでした・・・。
チキチキは、パイを その うろの前におくと 中にむかって はなしだしました。
「おいらは ふしぎで ならないんだ・・・。
だって、空をとべない きみが、どうして キツネに 食べられなかった のかってね・・・」
でもチキチキは、それだけいうと パイを 木の葉のうえに のせました。
そしてチキチキは、パイをくるんでいた ネッカチーフを
くびにまくと かえってゆきました。
チキチキが、かえった そのあとには、
まっくらな うろの中に ふたつの めだけが ひかって みえました・・・。
うろの中へ 手を入れて みました・・・。
しかし、それに おどろいたピピは、
こわくて リンゴさんの ゆびを おもいきり かみました・・・。
リンゴさんの ゆびさきから ちが、にじんで・・・。
「ごめんね、おどろせて しまったんだね。
でも、こわがらなくても いいんだよ・・・」
と、やさしくいいました。
それから リンゴさんは、もういちど ゆっくりと うろの中へ 手をさしいれました。
しかしピピは、その さしだされた手を もういちどかみました・・・。
でも、そのちからは よわく、ピピのからだは
リンゴさんの 手の中へ たおれて いったのでした・・・。
ピピの よごれたからだを きれいに ふいてあげました。
それから リンゴさんは、ピピのために かんたんな ベッドを
こしらえて あげたのでした・・・。
大きな カラスに おわれた あの日の ことを・・・。
いじわる キツネに おわれた あの日の ことを・・・。
ゆかには、いろいろなものが ちらかっていて、
リンゴさんは、やっとのことで ピピを さがしだしたのでした・・・。
リンゴさんが、リンゴさんの お父さんや お母さんに
たいせつに されたように・・・。
ピピか、これから みる夢は
リンゴさんと ピピとの やさしい 夢なのですから・・・。
ピピのつばさは とべないつばさ
ピピのつばさは いたんだつばさ
でも
ピピのつばさは あたたかい
ピピのつばさは やさしいつばささ
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2022.3.22 3.27加筆 4.2加筆 4.11加筆 8.7加筆 2023.2.7修正 5.18加筆
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