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「育児休業取ってどうだった?」男性社員3名にインタビューしました

ソニー広報部の社内コミュニケーションチームです。
今回は、ソニーの働く環境について紹介します。3ヵ月と比較的長期の育児休業を取得した3人の男性社員に、お話をうかがいました。
本記事は社内向けに公開し、反響を受けてnoteでもご紹介することになりました。社内公開時に社員から寄せられた声は末尾でご紹介しています。ぜひ最後までお読みください!

左より 中野 陽介さん(商品企画)取得期間 3か月(2021年、第一子)
齋藤 匠さん(事業企画)取得期間 1か月(2020年、第一子)、3か月(第二子)
石田 隼さん(設計)取得期間:3か月(2018年、第一子)、3か月(2022年、第二子) 

「私が育児休業を3か月取得した理由」

ー3か月間という育児休業期間はどのように決めたのでしょうか。

石田:雇用保険による育児休業給付金が、休業開始から6ヵ月までは67%、6ヵ月以降は50%の支給があるため、その点も考慮して半年間取得したい気持ちもありましたが、職場や仕事への影響などを鑑み、最終的に3ヵ月にしました。

齋藤:第一子が生まれた時には前職で制度としての育児休業はありましたが、取得できる雰囲気ではありませんでした。それでも他の制度と併用して1ヵ月休みを取りましたが、当時の経験から3か月は必要と感じて決めました。

中野:私は大人も子どもも出産後の生活サイクルができるのに、3ヵ月程度かかると考えて、第一子誕生時に3か月取得しました。

―実際に経験してみて、3ヵ月という長さはいかがでしたか?

石田:期間が長いほど子どもと親密になり、パートナーへのサポートができます。そうした時間は人生でも限られているので、3ヵ月は短くはありませんが、もっと長くてもいいかなと思いました。ただ3ヵ月でも、子どもの成長が見られ、家族との時間が取れたと思います。

齋藤:3ヵ月をどう感じるかは人それぞれだと思います。私は2人子どもがいますが、育児の大変さは全く異なりました。個人的には取得タイミングは、生まれた直後からがベストかなと思います。特に第一子では、夫婦ともに育児の素人で一から勉強することになるので、最初から一緒に始めたほうが熟練度の差が生まれにくいと感じました。

中野:業務の分担や引き継ぎをしっかり行えば、現状の体制のままなんとかやりくりできることもあり、復職を考えると個人的には3ヵ月は良い長さだったと思います。

―取得にあたって、不安や困ったことはありましたか?

石田:制度や収入への影響について調べるのが大変でした。社内制度、国の補助金の制度が一緒にまとまっている資料があるとありがたかったです。

中野:育児休業を取るという決断までのハードルが高かったです。実際に利用していないと制度を理解するのは難しく、「育児休暇」と「育児休業」の違いもわかっていない人が多いと思います。(目次の「ソニーの育児休業支援制度」で後述)取得経験者が次の人にアドバイスできる場があるといいですね。

齋藤:特に収入面の不安が大きかったので、社内の関連Webや書籍などで入念に調べたうえで、取得期間を妻と決めました。仕事においては業務の引継ぎが一番の懸念でしたね。

齋藤さん

「必要なのは希望を伝える勇気」「早めの相談と計画的な引き継ぎを」

―取得を伝えた際の、職場の反応はいかがでしたか?

石田:当時の上司は過去に育児休業を取得した経験があり、快諾されました。他のメンバーは取得していなかったので、最初に伝える時はとても緊張したのですが、「必要だよね」とあっさりと受け入れてもらいました。そうした周囲の理解は驚きであり、うれしかったです。

齋藤:ソニーに転職した際に、配偶者の出産を控えた同僚に部門長が「男性も育児休業を3ヵ月は取得してください」と伝えている場面に遭遇し、衝撃を受けました。そうした前例は知っていたものの、いざ自分の時はどういう反応が返って来るか不安でした。休業中は忙しい同僚に仕事をフォローしてもらうので、私も伝える際にとても緊張したのですが、実際は皆さん快く「何かできることはないですか」など積極的に声をかけてくれました。本当に感謝しかありません。

中野:当時の上司はスウェーデンでの赴任経験があり、とても理解があって「絶対取った方がいい」とサポートしてもらいました。最初は3ヵ月の不在に対して申し訳ない気持ちがありましたが、周囲からの温かい声掛けに後押しされ、後ろめたさを感じることなく取得することができました。

―育児休業取得にあたって、職場の理解を得るために自ら働きかけられることがあれば、アドバイスをお願いします。

齋藤:私は妻が妊娠安定期に入って、なるべく早いタイミングで上長に相談しました。そのうえで、業務を急に手渡すとメンバーの負担が大きいので、少しずつ任せる形で一緒に仕事をしながら、計画的に引き継ぐように心がけました。育児休業を取得する側の責任として、仕事のマネジメントはする必要があります。そうした配慮で、チーム全体の育児休業への印象がポジティブになり、取得しやすい環境にもつながると思います。

中野:私も同様に、妻が安定期に入ってすぐの早いタイミングから上長に相談をして、休業前に半年の準備期間が取れるようにしました。マネジメントとしてチームをリードする立場だったこともあり、不在時期をメンバーにも共有し、業務に支障が出ないように調整しました。

石田:実績がない部署でも、まずは思い切って希望を伝えてみるとよいと思います。部署では私が初めての育児休業取得者でしたが、私に続いて皆さん当たり前のように取る雰囲気に変わりつつあります。

石田さん

「育児は夫婦の共同プロジェクト」

―育児休業中に大変だったことや、工夫したことはありますか?

石田:自分のペースで時間をコントロールできないのが大変でした。常に子どもが中心で、呼ばれたら昼夜問わず対応しなければならず、正直仕事よりも大変だと感じました(笑)。ただ、その大変さを身をもって経験したことで、自身の育児経験値も上がり、同僚にも育児休業の取得を勧められるようになったので、取得して良かったです。

齋藤:睡眠不足が大変でした。夜泣きがなくても、妻は定期的に授乳があるので眠れません。私も第一子の時は一緒に起きて対応していましたが、そのやり方では2人ともダウンしてしまうので、第二子の育児休業中は昼と夜で交代に起きて、お互い睡眠を取れるように工夫をしました。

中野:私も睡眠が取れないのは本当に苦しかったです。ただ申し訳なさから夜中に一緒に起きてもできることが限られていたので、育児を共同プロジェクトと考えて、夫婦が同時に疲弊してしまわないように分業を心がけました。また、初めての経験をともに悩み、試行錯誤して、不安を共有することが大切だと思います。

沐浴は中野さんのご担当だったそうです

―その大変さを忘れるくらい幸せな瞬間はありましたか?

石田:子どもとずっと一緒にいられたことです。育児に専念できる時間を持ち、自分なりに余裕を持って子どもと接することができたのは、とてもよい経験でした。

齋藤:子どもたちと一緒に過ごす時間がたくさん取れたので、上の子に対して下の子にどう接したらよいかを教えたり、その結果お姉さんぶりを発揮している姿を見て、癒されました。他にもたくさん幸せだなという瞬間を経験できました。

中野:子どもを抱っこして街を歩いているとよく話しかけられました。普段一人でいる時はまずそんな経験がないので(笑)とても新鮮でした。子どもが泣いていても嫌な顔をされることもなく、声がけのおかげで周囲に応援してもらっているように感じました。

中野さん

「育児休業経験は仕事にも活きる」

―育児休業を経て、パートナーや家族との関係でポジティブな変化はありましたか?

石田:大変な時を一緒に過ごし、困難をひとつずつ乗り越えたことで、パートナーとの信頼関係が強くなったと思います。赤ちゃんだけでなく、上の子どもとも多くの時間を共有し、家族全員それぞれポジティブな時間を過ごせたと思います。

中野:育児休業を通して、育児や家事に関して手伝うという感覚ではなく、当事者意識が持てました。信頼関係は家庭の基盤と思いますが、妻とは育児という共同プロジェクトを立ち上げた同志として、家庭にもポジティブな影響がある関係を構築できました。

齋藤:私も妻との絆を強め、良好な家族関係を築けたのは本当に良かったと思います。休業中、今後も楽しく過ごしていくために、復職にあたっての約束事を一緒に書きました。今は自分の部屋の壁に飾っています(笑)

また、男性が育児に関してできないことはほとんどないと思います。寝かしつけ、おむつ替え、ミルクをあげる、入浴などできることを把握したうえで、育児と家事の分担を妻と2人で相談して決めていきました。育児休業中にリズムができたため、復職後も少しは妻の負担を軽くできたかと思います。

2人で楽しみながら作成されたそうです

―育児休業経験が業務に活きている例はありますか?

齋藤:育児中は我慢など多くを学び、人として成長できます。私はストレス耐性が強くなり、仕事でもアンガーマネジメントができて怒ることがなくなりました。あとは子育てをしながら仕事をするために、効率や時間管理をより意識するようになりました。

石田:我が家は共働きなので、残業の状況をふまえて保育園の送り迎えの分担を決めており、自分が迎えに行く日は早く帰れるように業務を調整しています。時間管理術は、設計スケジュールのマネジメントにも活きています。

中野:コミュニケーションです。子どもはうまく言葉で説明できなくても、声を上げて要求を伝えようとします。伝えたい時にはちゃんと声を上げることが大切だと、子どもから学びました。

齋藤:子どもが大きな声で挨拶するのを見ていると、そうした当たり前な基礎が大人になるとできなくなると気づきますね。

ー最後に、育児休業取得を考えている方へのメッセージをお願いします。

石田:私の周囲で育児休職を取得した人は何人もいますが、取って良かったという方ばかりです。長い社会人生活の中で家族と一緒の時間をこれだけ長く取れるのは、かなり貴重な機会だと思うのでチャンスがある方には取得をおすすめします。もちろん育児は頑張ってください!

中野:育児休業の取得は、私が社会人になってから最もやってよかったことの一つです。仕事は会社の同僚がサポートできますし、お子様の誕生は人生のうち最も幸福な(そして多忙な)時間の一つだと思いますので、たっぷり向き合うことを考えてもよいのかなと思います。また、以前にも社内イントラで私の育児休業経験を紹介したところ、「私も取ることにしました」という方がいました。経験者の存在が後押しになる部分も大きいので、取得した方はぜひその経験を周囲に共有していただくとよいのではと思います。

齋藤
:初めて取得する際は勇気がいると思いますが、家族にフォーカスできる貴重な時間ですので、迷うときはまず職場に相談してみるのが一番だと思います。そしてただの休みではなく家事・育児に専念する時間ですので、ぜひ精いっぱい頑張っていただきたいです!

終始和気あいあいとした雰囲気でお話が進みました

ソニーの育児休業支援制度

ソニーには、社員の多様な働き方をサポートするため、さまざまな育児休業制度があります。例えば、子どもの出生後も勤務を継続して仕事と子育ての両立ができるように、子どもが満1歳になる日の翌年度の4月15日まで、または、満1歳2カ月になる日の月末までのいずれか遅く到達する日までの期間で、2回まで休職を取得することができます。
また、子どもの出生時には一律20日間育児休暇(有給)が付与されるほか、休職期間中の収入面の支援として育児休職支援金が会社から支給されるなど、社員の育児休業を支援する制度が導入されています。

ソニー(株)における2022年度の男性社員の育児休業取得率は77%で、その後も増加傾向にあり、日本全体における昨年度実績の17%を大きく上回ります。今後もソニーでは、男女ともに育児休業・休暇をあわせて「取得率100%」を目標に、育児とキャリアをさらに両立しやすい環境をめざして、より積極的な取得を推進していきます。

関連リンクはこちら👇

ソニーグループポータル | ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン | Symphony Plan(シンフォニー・プラン) (sony.com)

ソニーグループポータル | ソニーの「あれこれ」ぶっちゃけます | 働き方について (sony.com)

社員からの声

社内公開時、記事のアンケートでは、子育て世代の30~40代社員を中心に、さまざまな感想が寄せられました。その一部をご紹介します。男女問わず、今後周囲に取得する人がいたら積極的に応援・支援したいという声が多かったのが印象的でした。

・早めに上長に取得を相談するのが大切で、また期間についても3か月間がちょうど良い期間であることを知れた
・ソニー入社前の前職では育児休暇を男性が取得する雰囲気は全くなく、取得できずもどかしかった。今後、職場で取得される方がいれば積極的に応援・支援できるように心がけていきたい。
・すでに育児休業を取得したが、部署内の仕事の分担、トラブルへの対応体制に余裕を持たせることが大切。育休中に仕事を引き継ぐだけではなく、チーム全体、部署全体でバックアップ体制を持つ事が必須。

(いずれも30代男性社員)

また女性の社員からも、自分の体験を振り返ってのコメントが複数あるなど、多くの社員にとって、自身の取得だけでなく、推進に向けた職場のサポートについて考えるきっかけになったことがうかがえました。

・精神的・体力的にも産後はとても辛くて孤独なので当時サポートがあったら楽だったと思う。今後、男性が育児休暇を取ることが常識になるように社会全体が変わってほしい。3か月は短いので6ヶ月から1年は欲しい。
・男性も育児休職を取得して、産後すぐの育児の大変さを一緒に経験するのはとても良いことだと思う。取得率を増加させるには、職場での雰囲気作りと普段から仕事の配慮(バックアップできる体制)を考えておく必要があると感じました。

(いずれも40代女性社員)

編集後記

インタビューでも「自分が取得した結果、後に続く流れができた」とお話をうかがい、改めて経験者の存在や体験談を知ること・共有することが、第一歩になるのだと感じました。
育児休業は、家族で育児や家事に取り組む「共育て」の大きなきっかけにもなると思います。読者の皆様にとっても、この記事が育児休業について考える、一つのきっかけになれば嬉しいです。

左より、YT(note初デビュー!)、YH、YI
「広報部で社内コミュニケーションを担当しています。製品・技術切り口ではない記事を出すのが
初めてなのでドキドキしますが、多くの方に読んでいただけたら嬉しいです!」


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