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2周年記念

こんにちは。菊原です。

今回はちょっと長文の記事ですが、ご容赦を。。。


さて、この7月で、曽爾村に引っ越してきてちょうど2年が経ちました。

1年経った時にも一度振り返りを行いましたが、これまでの1年の歩みの振り返りと、現時点で考えているこれからの展望について、まとめておきたいと思います。

<1周年記念>
https://note.com/soni_summit/n/ndc695237d764


<すまい①:お試し住宅の整備>

移住に至るまでには、適切なステップを踏んでいく必要がある、といつも話しているのですが、その認識のもとで1年目から要望していたお試し住宅の予算が村で確保され、その入札に無事応札することができました。

そして出来上がった移住お試し住宅「結 ~musubi~」。

移住希望者のニーズにできるだけこたえられることを目指した、シェアハウス型で住民票を移すことも可能な、全国でも稀なお試し住宅です。

<移住お試し住宅「結 ~musubi~」>
https://smout.jp/plans/11480


改修にあたっては、古民家改修に強い大和郡山の小笠原建築研究室の小笠原さんに設計・監理を依頼したことで、素晴らしい造りに仕上がり、4月からの運営開始で、すでに7月にはシェアハウスの4室すべてに入居者が入るほどのなかなかの人気ぶり。

そして、この移住お試し住宅への入居を経て、移住につながった例(なんと、誰もが知っている某有名米IT企業から!)もすでに生まれています。

リモートワークやショートステイ的な利用も可能ですので、曽爾村を一度見てみたい、という方がおられましたら、ぜひ一度お試しください。


<すまい②:空き家バンクの運営開始>

2年目に入り、移住相談のワンストップサービス化に向けて注力したのが、空き家バンクの運営、および、それに付随する制度へのアップデートについて。

1年間をかけて所有者・利用者の双方にとって心地よいサービスとは何か、を考えつくし、今年4月からの運営を受託した空き家バンク。そして、村役場に多くを提案してきた結果、空き家にまつわる制度もこの4月に大幅に変更されています。

<空き家にまつわる制度一覧(SONI SUMMIT)>
https://sonisummit.com/support_list/


特に空き家バンクでは、「もっと住み心地をあらかじめイメージできるようにしたい」、という南さんのディレクションのもと、一軒一軒の空き家にストーリーを添えて、空き家バンクのウェブサイトに記事として掲載しているので、読むだけで面白いです。

<曽爾村空き家バンク(SONI SUMMIT)>
https://sonisummit.com/property/


また、新しい空き家も続々と出てきていますので、もし最新情報を知りたい方は、こちらに「興味あり」ボタンを押していただくと、自動で更新通知を受けることができます。

<曽爾村空き家バンク(SMOUT)>
https://smout.jp/plans/11833


<しごと①:仕事情報の見える化>

曽爾は風光明媚で暮らしやすいところだとは思いますが、曽爾のような中山間地域はなかなか仕事がないといわれます。たしかにハローワークの求人を見ても村内の求人って見つからないんです。でも、仕事はあるんです。村に数年暮らしてきたからこそ、いろいろと話が聞こえてきて、実は存在していた仕事情報の見える化を厚生労働省の事業を活用しながら進めました。

<村内の求人情報>
https://sonisummit.com/recruit/


おかげさまで、この求人情報を通じて、移住希望者とのマッチングが進んでおり、「募集終了」となっている求人もちらほら。今年度もそこそこの求人情報が掲載される予定なので、ぜひ継続ウォッチしていただければと思います。

しごと②:起業型地域おこし協力隊

雇われるだけが、仕事の仕方じゃない。自分でナリワイを作りたい人もいるはず。

そんな人を応援するために、これまでの「地域おこし協力隊」の制度の運用方法を一部見直し、ミッション型ではなく、自分でミッションを考え、それをもとに4年後に経済的な自立を目指す「起業型地域おこし協力隊」の制度を提案し、その公募、そして協力隊着任後の伴走を実施しています。

この制度を開始された岡山県西粟倉村の上山参事や、エーゼログループ株式会社の牧さんをはじめとする皆さんに、いろいろとご厚意をいただいて、おかげさまで曽爾村でも取組みを始めることができました。

<曽爾村起業型地域おこし協力隊(募集)>
https://shigoto100.com/2022/12/soni_business.html

<曽爾村起業型地域おこし協力隊(選考)>
https://note.com/soni_summit/n/n56e37220bc65

<曽爾村起業型地域おこし協力隊(伴走)>
https://note.com/soni_summit/n/n902c7d04e707


地域おこし協力隊の制度では、最長3年間は報酬をもらえますが、4年後には自立が求められる。起業型ではそれがより明らかに見えているので、協力隊のみなさんも必死に頑張っておられる。その事業がうまくいくように、基礎的な計画づくりについてレクチャーしたり、村内外の人脈づくりのお手伝いをしたり、実は最近のわたしのかなり多くの時間がこの分野に注ぎ込まれています。
(ちなみに、表紙の写真は、移住お試し住宅で起業型地域おこし協力隊のみなさんと村民さんの交流会の写真です)


<しごと③:企業研修型地域おこし協力隊>

村内の事業者さんが事業を拡大したり、あるいは、事業を承継したりしたいな、と考えていたら。。。

そんなことをもし思っておられたら、それは新しい仕事の機会づくりに直結するはず。

そのようなコンセプトのもと、こちらも岡山県西粟倉村の「企業研修型地域おこし協力隊」の制度にあやかりながら、今年度から地域おこし協力隊の募集を開始する予定です。

現在は、地域おこし協力隊を採用する事業者の一次募集が終わったところ。これから事業者による協力隊の採用が進んでいきます。

<くらし>

そして、「くらし」の側面では、PR畑に強い渡辺さんが4月よりSONI SUMMITに来てくれて、すごい勢いで広報活動を進めてくれています。

<渡辺さん>
https://note.com/soni_summit/n/ne3a9e4ee876f
(わたしに、この勢いを出すことはできないですね(笑))

7月には大阪で、そして、8月・9月には東京で移住フェアに出展したり、また、8月から秋にかけて移住ツアーを開催したりと、まだ来て日が浅いにもかかわらず、縦横無尽に活躍してくれています。

こちら(↓)にいろんなイベントがどんどん掲載される予定ですので、ぜひチェックしてみてください。

https://smout.jp/plans/search/?sort=%E6%96%B0%E7%9D%80%E9%A0%86&free_words=%E6%9B%BD%E7%88%BE%E6%9D%91


<そして、3年目へ>

1年目が終わって、2年目に目指したことは、移住定住のサポートに役立つ各種サービスのプロトタイピングを進めること。

おおむね想定通りに事業が進捗し、それぞれのプロトタイピングが進んでおり、実際に移住につながる実績も加速度的に積みあがってきている印象です。

だからこそ、3年目は、いったん整えたこの路線を着実にこなし、実績を見える形で積み上げていくことで基盤を盤石にしていくこと、が一番の目的になるかと思います。


立ち上げるのはしんどい、でも面白い。

そして、立ち上げたことを継続させるには、気を抜かない努力が必要。

しかし、コツコツと日常を過ごしていくことで、少しずつ結果が出てくる楽しみがあります。

以前の記事と同様に「奇をてらうことなく、当たり前のことを当たり前に、コツコツと。」はこれからも、何も変わりません。


そのような基本の型を整えたうえで、現在構想していることが、いくつかあります。


<どうすれば、入口をもっと拡げられるか?>

移住者を受け入れるための基本サービスは整った。となると、どうやって、潜在的に移住を希望している方に、リーチできるようにするか?

<どうすれば、村での生活をもっとスムーズにできるか?>

曽爾村に、できれば欲しいな、と感じるサービスがいくつかある(たとえば、コインランドリーとか、夜に食べたり飲んだりできるお店とか。)。ただし、村内だけだと顧客数が圧倒的に少ないので、正統派のビジネス展開だと、なかなか経済的にまわらない。どのような経営方法で展開すると、そのようなサービスを持続可能に維持することができるのか?


ここらへんをうまくできるようになると、人の流れがもう少し加速するのではないか、と感じており、思いを巡らしている今日このごろです。

いろいろと書き連ねているうちに、だいぶ長くなってしまいました。


3年目も一歩一歩着実に進んでまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。


<最後にお知らせ!>


そして、今年もやります。

「SONI Entre Camp」

今年の開催は、9月8日(金)~9月10日(日)を予定。
(希望される方は、9月10日(日)の夜に懇親会にも参加していただけます)

前回は、年間約50万人の観光客が訪れる曽爾村で、いったいどのような観光ビジネスができそうか、を考える2泊3日のワークショップでしたが、今回はさらにパワーアップしてのテーマでの開催を予定しています。

大学生だったり、弁護士だったり、地域交通企業にお勤めだったり、はては、もと国会議員だったり!(笑)。前回もいろんな方にご参加いただきましたが、ぜひ今年もいろんな方にお会いできるのを楽しみにしております。

面白いのが、このワークショップに参加してくださった方が、その後も継続的に曽爾に来てくれたり、なんらかの事業で関わってくださったり、と一時の関係ではない関係性ができるところ。

日本の地域におけるビジネスを疑似体験してみたい、そして、同じような想いを持った方とつながりたい、という方、8月上旬にSMOUTなどを通じて公募しますので、ぜひご参加ください!

<昨年度の募集>
https://smout.jp/plans/8316

<昨年度の実施概要>
https://note.com/soni_summit/n/n3128584f9e45


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