【書籍紹介】企画立案からシステム開発まで 本当に使えるDXプロジェクトの教科書
こんにちはsomekichiです。
皆さんは「DX」という言葉をご存知でしょうか?
DXとはデジタルトランスフォーメーション(Digital transformation)の略称で、「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」という概念のことです。
今回はそんな「DXに対してのプロジェクト」と「通常のプロジェクト」は何が違うのかという点について書かれている、下田 幸祐さん・ 飯田 哲也さん著の「企画立案からシステム開発まで 本当に使えるDXプロジェクトの教科書」を点で気になった部分を紹介させていただきます。
DXプロジェクトでの「PoC」は重要性が高い
PoC(Proof of Concept)とは「新しい技術やアイデアに対して、実現可能か、目的の効果や効能が得られるかを確認するために実験的に行う検証工程・概念検証」のことです。
DXプロジェクトは基本的に新しい技術を活用することが多いため、PoCが重要になってきます。
PoCを無視してプロジェクトを進めると、技術面の課題を解決できずにプロジェクト全体がズルズルと後ろに引っ張られてしまう可能性があるからです。
技術検証は事前に時間を取って行うようにしましょうってことですね。
スピードを重視する場合でも必ずしも「アジャイル開発」である必要はない
①開発規模が多くないこと
②ミッションクリティカルでないこと
③プロダクトオーナーがいて意思決定できること
④生産性が高いエンジニアが確保されていること
上記に挙げた条件が本書で紹介されている「アジャイル開発を成功させるための条件」になります。
ですが、特に①や④は環境や条件に左右される且つ、バックエンド・フロントエンド・管理機能担当など、エンジニアが数多く要求されるプロジェクトになると、優秀なエンジニアを集めるのが困難になります。
また、外部との連携も考えると基本設計や外部設計を丁寧にしていく必要もありますので、「ウォーターフォール型」の方が、DXプロジェクトに親和性があることもあります。
覚えておくこととしては「素早いリリース=アジャイル開発」という固定観念を捨てるということです。
プロジェクトの要件に合わせた開発スタイルを選んでいきましょう。
PMO組織を設置する
PMOの役割は「個別のプロジェクト管理・システムの品質向上・リソースとコストの調整・人材開発など」多岐に渡ります。
DXプロジェクトでは、関係者が多くなりがちで、お互いに全体のスケジュールや作業状況が把握しづらくなったり、各組織の連携を上手く行き渡らせる必要性があります。
そんな時にPMO組織を別で作って置いて置くと、良い働きをすることがあります。
PMOとは「プロジェクトマネジメントオフィス」の略です。 言葉のとおり、プロジェクトマネジメントをする部門です。 PMをチームでバックアップしてシステム開発の成功率を上げることを狙いとします。
somekichiの感想
今回はDXについて勉強したく、本書を手に取りました。
この書籍は、上記に書いてある情報以外にも、設計からリリースまで多くの課題になりそうな箇所に対してのアドバイスが記載されています。
プログラミング言語のような、専門用語はあまり出てこないし、出てきたとしても概念的なものになるので、そこまでわかりにくさはありませんでした。
IT企業や関係する方であれば、読んでおいて損はないと思えるような書籍でした。
現在の自分に置き換えて読んでみると良いアイデアが浮かんでくるので、オススメの読み方です。
是非、興味があれば手にとってみてください!
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