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絶景温泉200

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著書『絶景温泉100』の刊行から5年。新たな絶景温泉をプラス100カ所紹介していきます。海、山、川、湖などを望む露天風呂に限らず、浴室や源泉、温泉街など「温泉ってすごいなあ」と思…
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#絶景

絶景温泉200#18【湯来温泉・湯来ロッジ】

絶景温泉200#18【湯来温泉・湯来ロッジ】

新しくスタートした連載「絶景温泉200」。著書『絶景温泉100』(幻冬舎)で取り上げた温泉に加えて、さらに100の絶景温泉を順次紹介していこうという企画である。

第18回は、湯来温泉・湯来ロッジ(広島県)。

広島県は観光スポットも自然も多いが、意外なことに温泉資源に乏しい。地元の人以外で、「広島の温泉」と聞いて1つでも温泉地の名が浮かぶ人はそれほどいないのではなかろうか。全国的に名の知れた温泉

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絶景温泉200#17【層雲峡温泉の柱状節理】

絶景温泉200#17【層雲峡温泉の柱状節理】

新しくスタートした連載「絶景温泉200」。著書『絶景温泉100』(幻冬舎)で取り上げた温泉に加えて、さらに100の絶景温泉を順次紹介していこうという企画である。

第17回は、層雲峡温泉の柱状節理(北海道)。

「層雲峡は未だ世に知られざるが、天下の絶勝也」

北海道の景勝地をたびたび著書等で絶賛したのは、明治・大正時代の詩人・随筆家、大町桂月である。旅と酒をこよなく愛し、東北や北海道の名勝を訪ね

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絶景温泉200#16【山中温泉と鶴仙渓】

絶景温泉200#16【山中温泉と鶴仙渓】

新しくスタートした連載「絶景温泉200」。著書『絶景温泉100』(幻冬舎)で取り上げた温泉に加えて、さらに100の絶景温泉を順次紹介していこうという企画である。

第16回は、山中温泉と鶴仙渓(石川県)。

北陸の名湯・山中温泉(石川県加賀市)は、『奥の細道』の道中に立ち寄った松尾芭蕉が心酔した湯として知られる。

一説では、芭蕉は温泉が好きではなかったといわれる。芭蕉が東北や北陸など温泉が豊かな

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絶景温泉200#15【峰温泉の大噴湯と河津桜】

絶景温泉200#15【峰温泉の大噴湯と河津桜】

新しくスタートした連載「絶景温泉200」。著書『絶景温泉100』(幻冬舎)で取り上げた温泉に加えて、さらに100の絶景温泉を順次紹介していこうという企画である。

第15回は、峰温泉・大噴湯と河津桜(静岡県)。

「今年も河津桜が開花しました」

東京に住んでいたとき、伊豆の桜のニュースが流れてくると、心が躍ったものである。長い冬が終わり、春がそこまで近づいている証拠だったからだ。春の気配を先取り

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絶景温泉200#14【恐山温泉・地獄と極楽が共存する風景】

絶景温泉200#14【恐山温泉・地獄と極楽が共存する風景】

新しくスタートした連載「絶景温泉200」。著書『絶景温泉100』(幻冬舎)で取り上げた温泉に加えて、さらに100の絶景温泉を順次紹介していこうという企画である。

第14回は、恐山温泉・地獄と極楽が共存する風景(青森県)。

青森県の下北半島に位置する「恐山」といえば、日本三大霊場のひとつとして知られる死者の供養の場。亡くなった人の魂を降ろすとされる「イタコ」でも有名だ。

「恐山=近寄りがたい場

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絶景温泉200#13【指宿温泉・砂むし会館・砂楽】

絶景温泉200#13【指宿温泉・砂むし会館・砂楽】

新しくスタートした連載「絶景温泉200」。著書『絶景温泉100』(幻冬舎)で取り上げた温泉に加えて、さらに100の絶景温泉を順次紹介していこうという企画である。

第13回は、指宿温泉の砂むし会館・砂楽(鹿児島県)。

鹿児島県・薩摩半島の東南端に湧く指宿温泉は、そのロケーションから南国の雰囲気が漂う。1960年頃から始まったハネムーンブームでは、「東洋のハワイ」と呼ばれていたとか。

「指宿温泉

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絶景温泉200#12【青根温泉・湯元 不忘閣】

絶景温泉200#12【青根温泉・湯元 不忘閣】

新しくスタートした連載「絶景温泉200」。著書『絶景温泉100』(幻冬舎)で取り上げた温泉に加えて、さらに100の絶景温泉を順次紹介していこうという企画である。

第12回は、青根温泉の湯元 不忘閣(宮城県)。

1546年に開湯した青根温泉(宮城県川崎町)は、江戸時代に仙台藩の藩主・伊達家の湯治場だった歴史ある温泉地だ。

伊達政宗公が訪れた際、「この地忘れまじ」という思いから名づけたのが「湯元

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絶景温泉200#11【トムラウシ温泉・東大雪荘】

絶景温泉200#11【トムラウシ温泉・東大雪荘】

新しくスタートした連載「絶景温泉200」。著書『絶景温泉100』(幻冬舎)で取り上げた温泉に加えて、さらに100の絶景温泉を順次紹介していこうという企画である。

第11回は、トムラウシ温泉の東大雪荘(北海道)。

北海道のほぼ中心といえる場所に、トムラウシ温泉は湯けむりをあげている。日本百名山にも選定されたトムラウシ山(標高2141㍍)の麓に位置し、同山をはじめ大雪山系登山の拠点でもある。

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絶景温泉200#10【杖立温泉の鯉のぼり祭り】

絶景温泉200#10【杖立温泉の鯉のぼり祭り】

新しくスタートした連載「絶景温泉200」。著書『絶景温泉100』(幻冬舎)で取り上げた温泉に加えて、さらに100の絶景温泉を順次紹介していこうという企画である。

第10回は、杖立温泉の鯉のぼり祭り(熊本県)。

期間限定の絶景である。温泉街を貫くように流れる川の上に、おびただしい数の鯉のぼりが泳ぐ。こどもの日(端午の節句)に合わせて開催される「鯉のぼり祭り」である。

舞台は熊本県と大分県の県境

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絶景温泉200#9【城崎温泉の温泉街】

絶景温泉200#9【城崎温泉の温泉街】

新しくスタートした連載「絶景温泉200」。著書『絶景温泉100』(幻冬舎)で取り上げた温泉に加えて、さらに100の絶景温泉を順次紹介していこうという企画である。

第9回は、城崎温泉の温泉街(兵庫県)。

『絶景温泉100』(幻冬舎)のラインナップを決める際、最後の最後まで入れるかどうか悩んだのが、城崎温泉である。

1300年の歴史を誇る城崎温泉(兵庫県豊岡市)といえば、作家・志賀直哉の「城の崎

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絶景温泉200#8【百沢温泉】

絶景温泉200#8【百沢温泉】

新しくスタートした連載「絶景温泉200」。著書『絶景温泉100』(幻冬舎)で取り上げた温泉に加えて、さらに100の絶景温泉を順次紹介していこうという企画である。

第8回は、百沢温泉(青森県)。

これは絶景ではない――。そんな批判も甘んじて受け入れる覚悟である。

今回は、湯船の前に山や海の大自然が広がるような絶景温泉ではない。内湯のみの素朴な温泉施設で、眺望はまるでなし。年季の入った浴室は「絶

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絶景温泉200#7【湯泉地温泉・滝の湯】

絶景温泉200#7【湯泉地温泉・滝の湯】

新しくスタートした連載「絶景温泉200」。著書『絶景温泉100』(幻冬舎)で取り上げた温泉に加えて、さらに100の絶景温泉を順次紹介していこうという企画である。

第7回は、湯泉地温泉の滝の湯(奈良県)。

国道を通ってたどり着ける温泉地の中で、これほどアクセスが不便な場所がほかにあるだろうか。奈良県の十津川温泉郷である。

村を通る路線バスの走行距離は日本一を誇り、同じ奈良県内にある近鉄大和八木

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絶景温泉200#6【飯豊温泉・川入荘】

絶景温泉200#6【飯豊温泉・川入荘】

新しくスタートした連載「絶景温泉200」。著書『絶景温泉100』(幻冬舎)で取り上げた温泉に加えて、さらに100の絶景温泉を順次紹介していこうという企画である。

第6回は、飯豊温泉の川入荘(山形県)。

車で山道を分け入っていくと、ぐんぐん緑が深くなっていく。どこを見渡しても緑の森と山ばかりである。

山形県の南西端、新潟県との県境に位置する小国町は土地の95%をブナなどの森林が占める。豪雪地帯

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新マガジンスタート「絶景温泉200」

新マガジンスタート「絶景温泉200」

これまで「ソロ温泉」「温泉ワーケーション」「温泉移住」などをテーマに記事を投稿してきた。ここで、もうひとつマガジンテーマを加えてみたい。そのテーマとは・・・

「絶景温泉200」

私は2016年に『絶景温泉100』というタイトルの書籍を出版している。

これまで入浴した3600を超える温泉の中から「絶景」に絞ってまとめた一冊だ。セレクトした100カ所の温泉を見開き2ページでコンパクトに紹介してい

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