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【ライフハック】悩み相談をされた時に、質の高い解決方法を提案できるかもしれない思考誘導の方法【悪用厳禁】

※あくまで自分の備忘録的な感覚でもあります。個人差あるので鼻くそほじるお供にしてくださいね。

最近、後輩や友人から人生相談を受ける事が増えた。

ありがたくもこの世に生まれて2ウン年間、一時は社会のレールから離脱仕掛けた私だが、自分なりの向き合い方や思考方法を見つけ、今はなんとか社会人としてもそれなりにお金を稼いで生きていけている。

そんな中で交友を持った知人らから、一丁前に就職や恋愛、ひいては将来のビジョンについて相談をいただく機会も増えている。

そんな中で最近身についたことが思考誘導のテクニックだ。

思考誘導といっても、「自分と全く同じ考えに人を誘導していく」ことではない。

単純に、その人が持つ本質的な問題や課題を、あくまでその人自身の頭で知覚させるヒアリングのテクニックである。

主観だが、HSPなど「繊細さん」と呼ばれる特性を持ち、かつ理論的に物事を考えられる人はそもそもこれが得意だと思う。


例としてわかりやすく、「やりたい仕事が見つからない」という相談者を設定する。

旧来の私は、「じゃあ何がやりたいの?」「音楽系なら、音楽の会社はこのあたりがいいかもね」といったように、ごく普通の手順をなぞってアドバイスをしていた。

しかし、当然ながら人間を構成するものはもっとパラレルで複雑だ。
そんなごく当たり前の事はみんなとうに考えている。考えたうえで発信しているし、実行できている。(そんなんで成功できたらゲームのCPUと同じだ。)

悩み全体を1枚の紙の上に出来上がった作品と捉えると、人は混乱する。

何層ものレイヤーが複雑に重なり合って1枚の作品が完成しているイメージで、1レイヤーごとにどんな役割を果たしているのかを想像させ、どのようにして今の悩みが組み上がっているのか紐解いていく必要がある。


まず行うべきことは、それがどんな「周辺の原因」と「個人の原因」によって生まれている悩みであるかを聞くこと。

前例で出した就職をテーマにするならば、周辺の原因は「周りに尊敬できる大人がいないためうまく就職のイメージがつかない」「金銭条件の合う職場が見つからない」みたいなものだ。

対して、個人の原因は「朝起きるのが苦手」「通勤電車に乗ることが苦痛」のような、自分の中にある苦手意識となる。


これを思いつく限り洗い出してもらったあとは、次に「周辺の原因」に対して、じゃあこの原因が改善されれば及第点か?という問いを投げることだ。

「周りに尊敬できる大人がいないためうまく就職のイメージがつかない」→「うまくいっている事業者のいる環境にいればモチベーションが上がるのか?」

「金銭条件の合う職場が見つからない」→「お金は高いが業務内容に興味が無い職種でも良いのか?」

こんな具合である。


…当然、ここを満たしていればじゅうぶん!ということは往々にして少ない。
とすれば、あくまでここで出したものは最低条件として必ず死守したいラインであることがわかる。

そのあとは、プラスオンで「出来れば」欲しい条件を出していく。

「音楽が好きなので、出来れば音楽に関わることがしたい。」「出来れば土日の休みは欲しい」「出来ればオンラインでテレワーク勤務したい」みたいな感じ。

◯◯はしたくない、というネガティブな方向ではなく、あくまで要望や希望が望ましい。

あらかた出し終わったら、次に一旦「自己の原因」に移る。

先ほど決めた「出来ればの条件」と「自己の原因」を並べて比較させる。


ここで突き合わせると、「通勤電車が嫌だ(個人原因)」と「テレワークがしたい(出来ればの条件)」は矛盾なく結びついたりする。

ここが結びついたら、おそらくその条件は深層心理からの希望だと言うことがわかる。これは間違いなく本人の望んでいることなので覚えておく。

この共通の結びつきがなくなった場合は、「出来ればの条件を満たすために、どこまで個人の原因を譲歩できるのか」を考える。


「出来れば音楽に関わることがしたい(出来ればの条件)ので、それが叶うなら朝起きるのが苦手(個人原因)なのを克服する」という具合だ。

天秤にかけて、個人の原因よりも出来ればの条件のメリットが上回った場合は、出来ればの条件だけをやりたいこととして残す。

逆に、個人の原因を優先したい場合は、出来ればの条件を諦め、個人の原因だけを残す。


こうして残るのは、以下の3点だ。
1.最低限必ず満たしたい要項(周囲の原因)
2.深層心理として満たしたい要項(個人、出来ればの条件の共通項)
3.自分が多少妥協してでも手に入れたい理想の要項(個人、出来ればの条件を比較して残ったいずれか)

ここに残った3点の条件を満たす職種を具体的にリサーチし探せば、限りなくその人の理想に近づく……という感じだ。

今回はすごくわかりやすく端折ったが、本来はもっと紐解くべきファクターは多い。

1人だけで抱え込むと見つからない深層心理を、ひとつひとつ一緒に解明していく作業は、他人と壁打ちする上での最たる価値であると考える。

ここで重要なのは、各事項においての条件出しや比較は必ず相談者本人に行わせなければならない。

壁打ちの壁は決して意志を持たない。
壁が明確な意図や意志を以て喋りだすと、それは洗脳である。(ビジネスや恋路においては意図的にそれをやる人間がいるが、いずれにしても健全ではないのであまりおすすめしない。)

そして、言っておいて何だが、本人にこの思考誘導の流れを感づかれるのもあまりよろしくない。
施しを受けていると思うと途端に人は警戒心から思っていない外面の言葉を吐くようになるから、精度が下がる。


世間で占い師やカウンセラーと呼ばれる人間らは、さりげない思考誘導が極めて上手い。
そして、それをさりげなく引き出すための言葉の引き出しが考えられないほど多い。

ただ話してるだけでしょ?と見せかけて、実はこちらはごく理路整然と自分を納得させる自分の中の感情を知覚させられているだけである。

占い師なんかは、統計学での裏付けをスパイスとして投入しつつ、その中でも重要な総括を代行してくれたりするので、当たってる!とかなるのだ。



私は性格が極めて悪いので、この人といると話しやすいなとか、なんか気づいたら心が楽になるな、みたいな人が身近にいればぜひ思考誘導されていないか今一度観察してみてほしいと思う。


ちなみに、繰り返すがこれはほんの一部である。
かなり端折っているので、もう少し詳細な解説で納得したい方がいればそのうち気が向いたら書こうと思う。






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