佐藤 創

大手電機メーカーに36年間勤務。PC関連機器事業に従事。海外担当時には多くの人との交流…

佐藤 創

大手電機メーカーに36年間勤務。PC関連機器事業に従事。海外担当時には多くの人との交流により自然な英語を身につける。国内法人担当では顧客との緊密な連携、市販品担当では市場分析、販売戦略立案を得意とした。 現在は自身の経験を元に対話による自然なビジネス英語のコーチとして活動中。

最近の記事

壬寅(みずのえとら)は言葉が拓く

新年も20日が過ぎ恐縮ですが、今年の干支は十干十二支では壬寅(みずのえとら)だそうです。 壬寅の意味するものは、「陽気を孕み、春の胎動を助く」、冬が厳しいほど春の芽吹きは生命力に溢れ、華々しく生まれる年になる、ということ。 現実の世界はオミクロン株急拡大で、まだまだ厳しい冬が続きますがこの先は、ワクチンブースター接種、重症化を防ぐ薬、弱毒化、といった明るい展望も期待できる可能性がでてきました。 壬寅の意味するものが実現される年になるかもしれない。 「春の芽吹き」に想いをはせ

    • 怠け者親子の英会話

      ココで小話をおひとつ 昔、あるところに怠け者の親子がいた。 親子は今日も一日、働きもせずこたつでダラダラ 昔の事だから当然電気ごだつではなく、掘りごたつに石炭を入れたもので、中に潜ると一酸化炭素中毒になっちまうってシロモノ。 親子がこたつでダラダラしている間にだんだん下の方が熱くなってきた。 親「おいおい、なんだかこたつが熱くないかい? お前、ちょいとみておくれ」 子「やだぃ、面倒くさい。 おとっつあん見てくれよ」 親「いやいやお前が見ておくれ」 子「おと

      • 会話と対話、ビジネス英語に必要なのは?

        会話と対話の違いをご存じでしょうか? 日常のコミュニケーションをするものが会話。 一方、対話とは相手の言うことを自分の中に受け入れその内容に対する自分の考えを相手に投げ返すこと。 そのキャッチボールによって新たなる考えが産まれたり、お互いが成長する。 そういうプラスαをもたらすコミュニケーションが対話です。 ではビジネス英語に必要なのはどっち? もちろん両方です。 でも考えてみてください。 英会話教室というのは、世の中にゴマンとあるが、 英対話教室というのは見かけませんよ

        • 911とiPod

          スティーブジョブズが初代 iPod を発表した2001年10月24日。 そこから遡ること43日前のこと、世界を揺るがす大事件が突然発生しました。 911。 同時多発テロ。 その日仕事を終えた私は家に電話すると、今大変なことが起きている、と。 帰りの電車でラジオを聞くと、World Trade Centerに飛行機が突っ込んだ、やがてあの巨大なビルが崩れだす。 初代 iPod はApple内でも長く極秘プロジェクトで、HDDサプライヤーの我々が実際の製品に触れられたのは直前

        壬寅(みずのえとら)は言葉が拓く

          "Think different" iPod誕生秘話

          20年前、2001年の10月24日はスティーブジョブズが、初代iPodを発表した日でした。 当時私は某メーカーのHDD(ハードディスクドライブ)事業部にいてNotePC向けの2.5インチHDDを営業していました。 その頃PCの補助記憶装置として1.8インチという当時の世界最小HDDが発表されると、それに飛びついたのがスティーブジョブズ。 Apple内でも完全に鶴の一声でした。 しかしその1.8インチHDDを何に使うのかは、スティーブジョブズ以外は数名の技術者のみのトップ

          "Think different" iPod誕生秘話

          ビジネス英語 はじめの一歩

          ビジネスでの英語で最初に重要なモノは何か? 流暢な会話力? 綺麗な発音? 豊富な語彙力? そういったものも大切でしょうが、私はこう言います。 ビジネス英語で最初に重要なのは、 ” はじめの一歩力 ”、だと。 このブログでも繰り返し述べているように、 英語の本質は学問ではなく、コミュニケーションツールです。 つまり、” 対話の為の道具 ”、な訳です。 これは、” 英語 ” を ” 日本語 ” に置き換えてみると納得できるでしょう? 多くの人は、これを ” 国語の勉強 ” に

          ビジネス英語 はじめの一歩

          『英語は苦手』は勘違い!

          考えてみると、この世界には英語をネイティブとしている人が英米豪加だけでも6~7億人。 これにインドやフィリピンなどほぼ英語を使う国や仕事や学問で普段から英語をよく使う人を合わせると、20億人を超えるのではないでしょうか。 そうすると日本人だけが英語が苦手という方が不自然な気がします。 以前に高校の時のホームステイの事を書きましたが、その時同じグループの中に中学一年生の子が少なからず居ました。 What is it? This is a pen. 位の英語しか学んだことがな

          『英語は苦手』は勘違い!

          頭で勉強するのは止めなさい! -英語はスポーツ!?

          帰国子女のようなバイリンガルの人が外国人とペラペラ会話しているのを見ると羨ましいと思いませんか? 僕は思います。 日本にいて、或いは留学や海外駐在でそのレベルになる人もいますよね。 そういう人を見ると頭の中はどうなっているのかな、と思います。 英語で考えてやり取りしているのか、というと、そうかもしれないがそれにしては返答が早い。 僕はスポーツは得意ではありませんが、野球やサッカーや格闘技などを見るのは大好きです。 ああいう選手の頭の中はどうなっているのかな? 相手がああ来た

          頭で勉強するのは止めなさい! -英語はスポーツ!?

          頭で英語の勉強はやめましょう!

          小・中・高で12年。大学まで行くと16年。 浪人したらそれにプラスα 社会人になったらなったで日々仕事にかかわる勉強。 ずいぶん長いこと勉強を続けてきましたねぇ。 それでいて「学生時代の勉強なんか実生活で役に立たないよ!」などと自虐的に言ったりして。 でもそれは勘違いなんですよ。 国語が苦手な人も、日々ちゃんと会話できているし、SNS等で文章の読み書きも十分できるようになっている。 数学嫌いの人もちゃんとお買い物はできるし、酔っぱらって議論を戦わせる時は論理的思考を使ってい

          頭で英語の勉強はやめましょう!

          Amazing Grace物語

          さきほどテレビで”アメイジンググレース”を歌っている人がいました。 Amazing Grace, how sweet the sound That saved a wretch like me I once was lost, but now am found Was blind but now I see 驚くべき神の恩恵、なんと甘い調べであろうか 私のようなあさましい者をも救ってくれる かつて道をはずれた私が神に導かれ 見失っていた世界を見出すようになった もともと

          Amazing Grace物語

          50年前の全米ヒット

          今から50年まえ、1971年8月のビルボード全米ヒット 4週間連続で1位だったのは、 Bee Geesの "How can you mend a broken heart" まだビージーズがフォークロックバラードを歌っていた頃で、サタデーナイトフィーバーから7年前のこと。 私は71年は小学生で、さすがにリアルタイムで聞いていたわけではありません。 洋楽を本格的に聞き出したのは1974年頃、私はまだ中学生でした。 最初に自分の意志で買ったレコードは、ポールマッカトニー&ウ

          50年前の全米ヒット

          カウンターの早口英語

          アメリカに行って一番聞き取れないのが、カウンターの人のマニュアルに沿った英語です。 最初の洗礼は、レンタカー事務所。 細かい字がびっしりの契約書に、署名欄がいっつぱい。 カウンターの人が早口で説明して、署名箇所数か所に丸をつけて署名を求める。 でもレンタカーはまだいい。 Hartzなど大手のレンタカー会社は変な契約書ではないから、よくわからなくても署名して問題になることはまずない。 判断が必要な個所は保険でカバーする範囲だが、こっちは会社の出張なので”Full Coverag

          カウンターの早口英語

          1977年 ミネソタ 霧が晴れるように

          プラスティックの食器のような匂いだな 77年夏、ミネアポリスの空港に降り立った高校生の私は、初めて踏みしめるアメリカの地面に興奮するとともに妙な感想をもったものだ。 当時はまだあまりなかったホームステイプログラム。 200名程度の中高生の団体でミネアポリスでの数日の合宿ののち、各自バスでミネソタ中の別々の家庭に向かう。 私の行先はミネソタ北西部。 カナダ国境まで車で3時間位、Mississippi川のHead Water(水源池)から1時間位のところ。 ミネソタは別名、”La

          1977年 ミネソタ 霧が晴れるように

          Repeat After Me

          私は結構好きでしたよ、英会話スクール。 子供の頃に少しかじって、高校生の時に半年くらい通いました。 外国人の講師に習うのは、ちょっとした異文化交流でワクワク。 日常英会話のやりとりをするのは学校の勉強だけではなかなできませんし。 "Repeat After Me" よく使うフレーズを反復練習すると身に付きます。 英会話スクールで上達する部分は確かにあります。 でも、それだけで英語がペラペラしゃべれるようになれる訳では必ずしもない気がします。 実際、英会話スクールに通ってもう

          Repeat After Me

          ニューオリンズ

          先日、あるアメリカ人に、「次に行きたい旅先はどこですか?」、 と聞かれ、私は迷わず「ニューオリンズ!」と答えました。 New Orleans, Louisiana 大河ミシシッピがメキシコ湾に流れゆく所 中心部フレンチクォーターはアメリカ文化とフランス文化とアフリカ文化が見事に混ざり合った場所 ジャズミュージックの発祥の地 ルイ・アームストロング 中心街はバーボンストリート(Bourbon Street) 長く真っすぐな歩行者専用の道の両側には、木造2階建ての古い建物がび

          ニューオリンズ

          雨の日貯金(❓)と英語の勉強

          1977年6月、"Save It For A Rainy Day"という曲がアメリカでスマッシュヒットしました。 当時高校生だった私は、面白い表現だなぁ、と思って調べてみると、”いざという時に備えなさい”、という意味でした。 あの陽気で浪費癖のある貯蓄率の低いアメリカ人が、いや、だからこそか、こういう風に戒めるんだなぁ。 ”You'd better save it for a rainy day!" さてさて中高生の頃に、英語や数学など勉強したって何の役に立つのか、なんて文

          雨の日貯金(❓)と英語の勉強