カウンターの早口英語

アメリカに行って一番聞き取れないのが、カウンターの人のマニュアルに沿った英語です。
最初の洗礼は、レンタカー事務所。 細かい字がびっしりの契約書に、署名欄がいっつぱい。 カウンターの人が早口で説明して、署名箇所数か所に丸をつけて署名を求める。 でもレンタカーはまだいい。 Hartzなど大手のレンタカー会社は変な契約書ではないから、よくわからなくても署名して問題になることはまずない。 判断が必要な個所は保険でカバーする範囲だが、こっちは会社の出張なので”Full Coverage”と答えておけば問題なし。 レンタカー事務所も日本人には慣れていて、こんな相手に時間を使うのはもったいないと思っているかもしれない。
もっと分からないのは、ファーストフードのカウンター。 こちらはマニュアル丸暗記で一気に早口で話すから、こっちは何を聞かれたのかさっぱり分からない。 そのうえ日本のアルバイターの様に親切ではなく、マニュアル以外の事はあまりしゃべってくれない。 特に難しかったのは”Subway"。30年前はまだ”Subway"は日本にはあまりなく、行ったことなかった私に複雑なトッピングなどわかるはずがなく難儀した。 結局訳も分からず指差し注文。
一方では、ガス、電気、新聞、ケーブルテレビの契約の方がずっとましだった。これらは電話で行い、もちろん伝わるのはそれなりに難しいけれど、電話だとむしろちゃんと確認しながら進めてくれて、こちらも分からないことは聞けた。 ちゃんと対話になっていたから成立した、ということですね。
先日、新宿紀伊国屋書店の英語本コーナーを見てきたが、『カウンターでの英会話攻略本』というのは一冊もなかったなぁ。 誰か出版すれば米国サバイバル本として売れそうだけど。
あ、私にはそんな本は書けませんけどね。

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