ソーダポップクー

原宿ホコ天あの夏の日 みんな熱かった 気温も暑かった ロックンロールという熱病におかさ…

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原宿ホコ天あの夏の日 みんな熱かった 気温も暑かった ロックンロールという熱病におかされ体温は180度ぐらいあっただろう 今想いだしただけでも具合いが悪くなってくる。 原宿 1980 夏 あの日に帰りたい。

最近の記事

原宿 1980 夏_37

No. 37 oclok 13年前の東北大震災あの津波の映像はあまりに衝撃的すぎてこの世の終わりかと思ったものだった。 岩手県の宮古市、津波の直撃を受けた。 オレのマブダチの安部ミサト そこにヤツが住んでいた。 ハワイアンリーゼントを自慢してた、酒癖が悪いが憎めないヤツ、おっちょこちょいだけどまがったことが大嫌いなヤツ、ツイスト踊るときみんなを笑わせようとオカマツイスト、芸者さんツイスト、アントニオ猪木ツイスト、なんでもリクエストに答えてた。 あんな最高のヤツはそ

    • 原宿 1980 夏_36

      No. 36 oclok それからオレのアパートは チームのメンバーのたまり場になっていった。 毎日のように何人かが入れ代わり立ち代わりあーでもないこーでもないと、 酒とタバコとロックンロール う〜んパーフェクト! 多いときは男女あわせて 15〜16人で飲んでダベって踊って倒れるように全員泊まってく。 台所までぎっしり男女入り乱れて雑魚寝ときてる。 夜中トイレなんてときは 踏まないようにツイッターゲームさながら足の間腕の間と忍び足でトイレへと向かう。 ツイッター

      • 原宿 1980 夏_35

        No 35 oclok 辛いことがあるとオレはそのことを他人には話さない。 人の不幸で酒は飲まない。 辛い気持ちを薄めるのにイロイロとアタマの中で格闘するが結局時間が経つことに身を任すしかないんだよね。 逆にこんだけ時が経つとヤスエちゃんを思い出してあげたいから話したかったのかも。 それからヤスエちゃんの自殺の原因が少しずつわかってきた。でもそのことをここで書くのはよそう。 噂話に想像を加えて人を責めるのはよそう。 ただ一つだけ、ヤスエちゃんは婚約していて、自殺した翌日

        • 原宿 1980 夏_34

            No. 34 oclok ヤスエちゃんが昼メシに行こうと横浜中華街に連れていってくれた。 お店の人とかバンドのメンバーの行きつけらしく慶華飯店のチャーシュー飯に海老ワンタンがオススメらしい。 ほんとだ、こりゃ上手い! 後々に横山剣さんが自伝の本でこの店とこのメニューのことを書いてました。 よしこれで午後も頑張るぞ。 夕方頃になるとお客さんが作業するオレの後ろの階段をのぼりお店へ入ってゆく。 そして程良くしてBBSの演奏がはじまった。 う〜んさすがブロ、ソツがなく普通に

          原宿 1980 夏_33

          No. 33 oclok フライデーは老舗のオールディーズライブハウス、ケントスのデザイナーが次に手掛けたライブハウスらしい。 そういえばまだ六本木のケントスがちっちゃなビルの地下でお店を始めた頃バッチリきめて螺旋階段を降りていったらいきなり店員に止められて入店拒否されたことがあった その後のケントスが全国的に店舗を増やせていけたのは そういうオレ達のようなリーゼントでガンガン踊るようなヤツらを入店させないことで 一般のお客様を大切にしてきたからだと思う。 お店を経営す

          原宿 1980 夏_32

             No.32 oclok 若者は皆、自分の未来を想像する。  いいほうにも悪いほうにも想像する。 ああなりたいこうなりたいと イメージする。 それを具体的に人生のタイムスケジュールを立てて目的に向って努力するヤツ、周りに 流されてただぼんやりと、酔っぱらったときだけ熱く夢を語るヤツ。 オレは後者だったね。 人生には思いがけない事が何かと起こる。 良い方にも悪いほうにも予期せぬ出来事が待っている。 それをツイてるとかツイてないとか思いを巡らせる。 そうあのときもそうだっ

          原宿 1980 夏_31

          No. 31 oclok     Part 2 オレはそれからカルメンの レコードを探しまくった。 当時レコードといえば秋葉原の石丸電気レコード館、実はオレが高校を卒業するとき石丸電気を就職試験で受けて落ちています。頭悪かったからねオレ、ハハハ。 店員さんに聞くとその時は カルメンの涙の紅バラ?のB面の曲で、すでに廃盤になってるとのことでした。 それから中古レコード屋さんを探しまくったけど見つけることはできませんでした。 が、ホコ天で他のチームからビッグボーイが流れ

          原宿 1980 夏_30

          No. 30 oclok Extra edition     First part      ツイストが個人プレィだとしたら男と女が向かいあってステップを合わせて踊るダブルはチームプレィ。 ダイアナ、カレンダーガール オーキャロル、イッツマイパーティーなどなどミディアムテンポの四拍子、三角ステップに合うそんな曲で踊る。 オレのセーノの掛け声でみんな合わせてフリをつける。 アップダウンよろしく〜 でセーノで両腕を横スクロールでワン

          原宿 1980 夏_29

            No. 29 oclok そんなこんなでイロイロあってオレは新宿のアパートを後にした。 大家さん住民の皆さん何かとご迷惑お掛けしました。 そして新天地は埼玉県の西川口の青木公園のそばのアパートに引っ越した。 畳の部屋が2つ風呂トイレもある。ポマードヘアーも今度は共同炊事場じゃなく、風呂場で気兼ねなく洗える。 新宿のアパートのときは炊事場でオレが頭を洗ってる横で 印刷所に務めてるお兄さんが共同鍋でインスタントラーメンを作ってて、水飛ばすなよって怒ってたっけ。トホホ 基準

          原宿 1980 夏_28

          No.28 oclok チームのメンバーもどんどん増えてゆき、踊り終わったあとに表参道を徒党を組んで駅前から降りてゆきキティランドの先の喫茶店の二階にある 会議室のようなところでミーティングをやったりしてた。 何を話したかというと、もっと気合いを入れて踊れとか 掛け声が小さいとかヘラヘラしてんじゃねえとか終いには 男女交際のノウハウまでも 今思うと赤面ものですハイ。 まあ世の中、子供も大人の世界も人が増えれば何かと問題が起こるからブーブーいわないとまとまりがなくなっち

          原宿 1980 夏_27

          No. 27 clock その頃の東京はテレビや街角から百恵ちゃんのロックンロールウィドウが流れていた。   モテたいための     ロクンローラー  あなた動機が    不純なんだわ〜 作詞の阿木燿子さん、さすが鋭い!  そのとおり。 テレビドラマ、刑事よろしくに原宿のジャンボやミッキーとかが出てたらしい。 テレビ東京ではシャナナのオールディーズ、ロックンロールショーなんてのもやってたらしい……… らしい?というのはこの頃 部屋にテレビがなく世の中のことがわからない空白

          原宿 1980 夏_26

            No.26 clock 原宿ーはらじゅく〜 ホームに降りたつ。 ヤバイこのビョウ打ち革ジャン、ちょっと目立ち過ぎる。 ここに来るまでの電車の中でも全員がオレをガン見してた ちっちゃい男の子がオレを指さしそれをお母さんがとめてた。かなりヤバイ人の域に達しているらしい。ハハハ…  それに完成までに日にちが掛かりすぎて超真夏真っ盛り、 身体中汗が滝のように流れている。なんか腹が痛くなってきた。トホホホ…… よし行くとするか。 階段を上がって暗く長い通路を抜けると改札だ。

          原宿 1980 夏_25

          No. 25 clock 今思えば若い時の情熱というのは正しく生きるとか将来のためにいろんなことを我慢して生きるとかそういうことを考えもしない。 それを時が過ぎ振り返った時にあれで良かったんだとか オレは何をやってたんだとか思い返したとき想うのは 自分がその時どんな人生を送っているかという結果論からの自問自答であって若かりしその情熱が燃えている時は突っ走るしかないと自分を奮い立たせて行くことが完全無欠のロックンローラーなのだ。 ややこしいウンチクをたれてる場合ではない

          原宿 1980 夏_24

          No. 24 clock 原宿のホコ天は夏を迎え更に盛り上がりを見せていた。 歩道橋の手前がロックンローラーで奥は竹の子族だ。 いろんなチームがそれぞれのチームカラーを出そうと選曲ステップ、そしてファッションと競いあっていた。 やっぱオリジナリティがないと他のチームには勝てない。 そんなとき上野のアメ横の革ジャン専門店で袖が脱着できるダブルの革ジャンを買った このままでもカッコイイけど なんかの映画で見たギンギンに革ジャンにビョウが打ってあるやつ、あ、あれだ! ひらめ

          原宿 1980 夏_23

          No.23 clock しばらくして青木が相棒の 山本を連れてアパートへやってきた。デカっ! 青木が175センチぐらいあって山本は180センチぐらいある。二人ともボーカル 志望でツインボーカル、 そして二人ともイケメンときてる。 えっ凄すぎて逆に不安…… ロックンロールにたいする 熱い想いをひたすら語った。 あまりの二人の直向きさに ちょっと引いてしまったオレは思わず あのさ、原宿でロックンロールの踊るチームがあるんだけど取り敢えず一緒に踊ったりしてみない? バンドの

          原宿 1980 夏_22

          No.22 clock そんなこんなでチームの仲間も増えてきて責任感みたいなものが有るような無いような感じのある夜、弁天町のアパートで佐川君とギターの練習をしていると夜の8時ぐらいだったろうかドアをドンドンと叩く音。 ん?どちら様〜? あのー朝日新聞ですけどー あーいらないいらない! あのーちょっと開けてもらえませんか。 新聞要らないよ… あのー違うんです、、 とりあえず開けて下さい〜 ちょっと話しが〜 なんだよしつけぇなー!   ガチャ うっ、目の前にはポマードたっぷりが