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20231115「球体のレコード」

そういう日もあるさ
さっさと片付けて
別の場面を作ろう
振る舞いの合図で
どうにかなる
どうにでもなるなと
張り巡らせる間合いの取り合い
目の前に居ない
誰かの存在までも
席を用意して
恰も探していたような
自分でも気づいていない
その感覚を呼び起こすもの
気づけば既に在ったりもして
肌に合うように
それが平常になるもの
気分次第で
わたしもいいし
あなたもなんだか嬉しそうだとしても

そんなこともままあって
またまままらないこともあるし
それでいて見知らぬ次を捲り
自分の行動が空間を作り出す
時間を焼べて
身体を動かし
誰それのことや
身近な人への労りや労い
支え合う人たち
あるいはそうでない人だとしても
その範疇に包まれ
てんでばらばらなのに
同じような容姿を被り
日常だと誰かが言う
そんなことはそれはそうでも
熱交換の深度を蓄え
野外へといつか向かうだろう
レコードを回し
読みながら読まれている

誰もが回っているし
それもそれ程気にはしていない
わたしの巡りも冷たさの空気で
柴刈りへと赴く
心配ないからと
囁くのは
伝言ゲームの伝わらなさと
エッセンスの面影
ニュアンスの芳香
メロディにならない音階
耳を塞ぎつつ
聞き耳を立てて
倭声のわななきで
黒熊の咆哮も轟くのなら
参照した項目を具に当て嵌めよう
どれもが零れるけれど
そうわるくもない
酔いどれの千鳥も旅に出る
其処彼処に場面は巡っている

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