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20240805「物事の誘い」

わたしを落として
既に馴染んでいるもの
そうでなないもの
どれもがそれらが
確かにそこに居て
わたしの何か擽らせている
手を伸ばせば
触れるもの
その意味まで届くのなら
そこで知らなかった
わたしを再度見出せるのだろう
どれもが微細に固められ
その解放を待っている
充分に働かせるのなら
わたしも駆動して
在らぬ所まで行けるかもしれない
まだ知らない物ごとの誘い

誰が何を
そして何が何を
紐解き千切り
合わせつつ
別々の関わりで
風向きが変わる
ほらそこに在ったものが
もうそこには居なくて
別の様相を見せている
風に吹かれ
熱を持たせて
知らない軸をまざまざと観て
感傷に靡かず
適宜慎重に重心をずらす
紛い物だとしても
それはそこに既に在って
また別のことに載っかっている

それはわたしも同様
存ぜず勝手に駆動し
在らぬ場面を想像している
どれもが未だ持っていて
潜在する多角形の切片を
うっすら切り剥ぎ
透け空けの宙を待っている
足りないから充し
充しつつ足りていない
そんな身体の延長で
どこかに繋がり
また切り離され
移動可能な存在として放たれて
それぞれがそこに在る
でたらめなのだが
不思議なことは
そのままに既に遭っている

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