#71【読書日記】『六人の嘘つきな大学生』(著:浅倉秋成)を読んだ感想【ネタバレなし】
浅倉秋成さんの『六人の嘘つきな大学生』
2022年(第19回)の本屋大賞ノミネート作品で、2024年には映画化もされる予定です。
「カドブン夏推し2023」の対象書籍にも入っています。
読んだきっかけ
「カドブン夏推し2023」で一番気になっていた作品だったからです。本作のタイトルはSNSでもよく見かけていて、以前から気になっていました。
このような方にオススメの本です
就職活動中の大学生
就職活動を経験した社会人(特に30代前半)
ゾクゾクする作品を読みたい
考えさせられる作品を読みたい
あらすじ
感想
見てはいけないものを見たくなるような感じでゾクゾク
六人の印象がガラッと変わるのは怖さすら感じた
前半から就活の闇の部分が的確に描かれていて、中盤以降は二転三転する展開に翻弄され、数々の伏線も散りばめられている。
見てはいけないものを見たくなるような感じで、ゾクゾクしながら読んでいました。衝撃の展開、というほどではなかったのですが、次のページが気になって仕方ない気持ちが最後まで止まなかったです。
物語が進むごとに六人の印象がガラッと変わるのは怖さすら感じましたし、何より考えさせられました。人って怖い、でもその怖さたらしめているのは自分自身なのかもしれません。
信じないか、それとも信じるか。僕はできる限り信じたいですね。
瀧井朝世さんの解説も必見です。
解説を読むと本作の良さがさらに分かり、浅倉さんの他の作品も気になりました。
最後に……
「就活」の断崖絶壁に立たされたかのようなあの感覚って本当に何だったんだろうって、経験者として今でも思ってます。
ミステリとありますが、「就活」という名のファンタジーのようにも見えました。
あと「mixi」と「メーリス」が懐かしい。mixiは今でもたまに話題になりますが、メーリスは本当に久しぶりに聞きました。30代の方はおそらく僕と同じような反応をするはず(笑)
印象的なフレーズ
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