#93「とにかく笑えるエッセイ第二弾」【読書感想】
「とにかく笑えるエッセイを書いている作家といえば?」
相手と答えを合わせるゲームでこのお題が出たら、正答率はそれなりに?あるはず。
それが朝井リョウさんのエッセイです。
今回は、『時をかけるゆとり』の続編である「ゆとり」シリーズ第二弾の『風と共にゆとりぬ』を読みました。
読んだきっかけ
僕には、余韻が凄く、感動で涙する作品を読んだ後は小説が読めなくなる現象が起こります。『レーエンデ国物語』を読んだ時に発生しました。
そんなわけで力を抜いて読めるエッセイを読もうと思い、温めていた本作を手に取りました。
このような方にオススメの本です
とにかく笑える本が読みたい
『時をかけるゆとり』を読んだことがある
色んな比喩表現に触れたい
あらすじ
感想
今回も笑いのツボに刺さりまくった
笑えるだけでなく色んな比喩表現が使われていて学べる?
朝井リョウさんといえば、心に突き刺さるメッセージ性のある作品。一方、エッセイでは笑いのツボに刺さりまくる。
前作の『時をかけるゆとり』と同じく、今回も心に、ではなく笑いのツボに刺さりまくりでした。第一部からいきなり飛ばしていると思ったら、第二部は少し真面目な感じの変則ワザ付きです。
どこか抜けていて隙がある著者の日常ですが、それを綴る文章には隙がありません。マジシャンのように言葉を自由自在に操っている。エッセイだとそれが際立つ印象があります。
ただ笑えるだけではなく、色んな比喩表現が使われていて、学べる。
帯には読んで得るものはないとありますが、いやいや!素敵な読書体験ができました。
印象的な話は「バレーボールと私」、そして第三部「肛門記」。
特に「肛門記」の終盤で、あるワードが不意打ちで登場した時の余韻はまだ残っています。本当は残したくないです。思い出し笑いしそうで怖いからです(笑)
言うまでもなく?誰かがいる環境で読むのはオススメできません。台風の日に外に出るようなものです。そんな危険なことを僕は興味本位でやったのですが、危うく爆死しそうだったことを反省しています。
印象的なフレーズ
印象的なフレーズは、真面目な感じのものを選びました。
笑えるフレーズは、本作を読むまで取っておいた方が楽しめるでしょう。
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