#62『十角館の殺人』(著:綾辻行人)を読んだ感想【読書日記】
綾辻行人さんの『十角館の殺人』
綾辻さんのデビュー作であり、日本のミステリー界に大きな影響を与えた作品です。
読んだきっかけ
綾辻行人さんは今年読みたい作家さんの一人。それは、僕の好きな作家である辻村深月さんが、綾辻さんから大きな影響を受けていたことが理由の1つです。また、日本のミステリー界に大きな影響を与えた作品ということで、どのような作品か以前から気になっていました。
このような方にオススメの本です
本格ミステリーの名作を読みたい
ミステリー作品を読んだことがほとんどない
小説を読み始めたいが、どの作品から読むか迷っている
あらすじ
感想
ある一言から明かされる真相に、徐々に驚きと興奮がわき上がった
登場人物や物語の流れが分かりやすくて読みやすく、かつ面白い
十角館がある孤島の角島で、登場人物が次々と殺されていく。残された者たちは、疑心暗鬼になる中で様々な説を立てる。どれが当たっていてもおかしくない。そんな中で読み進めていき、ある一言で頭の中が「?」に。そこから明かされる真相に、徐々に驚きと興奮がわき上がりました。
ある一言については、僕の好きな作家さんの作品をいくつか読んでいたこともあって予想を立てていました。最初から抱いていた違和感は間違ってはいなかったのですが、予想の遥か上をいく結末。終盤はとにかく頷くばかりでした。
日本における本格ミステリー、クローズドサークルの名作。まず思ったのが「読みやすい」ということです。登場人物の相関図が分かりやすく、文章も難解ではない。本編が約450ページと長編ですが、どんどん読み進められてページ数ほどの長さは感じませんでした。それでいて、緊張感やラストの展開の驚きが強く、物語に引き込まれていきました。さらに、各所に伏線が張られていて、読了後に読み返してしまう。ミステリー作品を読んだことがほとんどない方にも抵抗なく読める作品だと思います。そして、ミステリー小説の面白さに気づくはず。
個人的には、ある一言以上にラストシーンが見所かもしれないです。読了後も、このシーンについて考えを巡らせていました。
刊行から30年以上経っているにも関わらず、人気が冷めない理由が分かった気がします。まさに色褪せない名作ですね!
印象的なフレーズ
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