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美空ひばりの『車屋さん』のように、あえて運命に旅をさせよう

自分が恋心を抱く相手に『手紙を書いて渡したい』と思った時、自分で直接渡しますか?それとも誰かにたくしますか?

きっと多くの人が『自分で直接渡す』を選択するのでは無いでしょうか?
なぜなら、ちゃんと相手に手紙が渡るか不安だし、中身を読まれてしまうかも知れないなど、人にたくす事で何らかの不安要素を抱く事が理由では無いかと思います。

そもそも、恋心を抱く相手に『手紙を渡す』という行為自体が、もしかすると今は珍しく特別な行為なのかも知れません。

そんな、大事な手紙をなんと!『車屋さん』にたくした美空ひばりさんの名曲『車屋さん』をぜひこのタイミングで一度、歌詞に注目しながら聴いてみてください。


人間らしさとは何なのか?

この歌の結末は、『車屋さん』が恋心を抱く相手に手紙を渡してくれたまでは良かったのですが、肝心の手紙の返事を何処かへ忘れてしまったという物語で、ここにとっても『人間らしさ』を感じます。

では『人間らしさ』とは何なのか?
それは『完璧では無い』という事なのかも知れません。

つい人は上手くいかない事を嫌い『完璧』を求めがちですが、上手くいかないからこそ人生は面白いのかも知れません。

そんな事をぼんやりと思っていると、ラジオから次に流れて来た曲が、美空ひばりさんの『愛燦燦(あいさんさん)』でした。


人は完璧じゃ無いから愛おしい

この曲の歌詞には、自分ではどうする事も出来ない出来事を恨んだり、思い通りにならない夢に打ちひしがれたりしながらも進まなくてはいけない人生に対して・・・

『人はかなしい、かなしいものですね』
『人生って、不思議なものですね』
『人はかよわい、かよわいものですね』
『人はかわいい、かわいいものですね』
『人生って、嬉しいものですね』

引用:美空ひばり / 愛燦燦より

思い通りに行かない人生に対して『大丈夫、みんな一緒だから』と心の扉をノックしてくれるような感覚に誘われます。

そして『今はうまく行かない事もあるけれど、あなたの未来は明るいわ』と背中を押してくれるような気持ちにもなります。

あえて運命に旅をさせる

今回、ラジオを通して出会った美空ひばりさんの楽曲『車屋さん』、そして誰もが知る名曲『愛燦燦(あいさんさん)』の歌詞に触れて、改めて『人生とは思い通りにはいかないもので、思い通りにいかないからこそ人生は面白いのだ』というメッセージを受け取った気がします。

そして、思い通りにいかないからこそ、あえて運命に身を委ねる面白さも人生にはあるようにも思えました。
つまり『車屋さん』の歌詞のように、大事な何かにあえて『運命の旅』をさせる。
どうなるか分からない物語が人生を奥深いものにしてくれるし、意図しない思わぬ出会いを運んでくれるかも知れません。

だって、もしかすると『車屋さん』の歌は、車屋さんと結婚する前の出会いの歌かも知れませんしね。

追伸

美空ひばりさんの『車屋さん』は今回ラジオで流れて来て初めて聴きました。
歌い方、映像、衣装など全て『和』なのですが、音自体はビッグバンドのようなジャジーな感じで滅茶苦茶かっこいい!と思いました。
まさに『和洋折衷』がクールで『懐かしくも新しい』がそこにはありました。

そして『愛燦燦(あいさんさん)』は、美空ひばりさんが病魔に襲われた後に収録された楽曲で、非常に体調が悪い中で収録された楽曲だそうで、その話を聞いた時に胸が熱くなりました。

このnoteは、いつも聴いている『 Otona no Radio Alexandria(大人のラジオ アレクサンドリア)』というラジオ番組内の『大人のサードプレイス』というコーナーで特集された”アーティストの世界”に触れて自分が感じた事を書き残している随想録です。

私はこの番組のファンでリスナーです。
以前、アレクサンドリアというラジオ番組の魅力についてnoteに書き残しましたので是非あわせて読んで頂けると嬉しいです。

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